こんにちは、日台友好親善を大切にしたいと考えている石井伸之です。
本日は、午後6時より西武池袋線小手指駅南口にある小手指文化会館分館にて、小手指メンズクラブ主催による野崎孝男氏の講演会が行われました。
野崎氏は昭和49年1974年4月東京都練馬区出身で練馬区議を経て 2007年に訪台、台湾大学大学院で法律を学び、飲食チェーン店を経営されている際に2016年の台湾地震で炊き出しボランティア支援を行い、頼清徳(らい=せいとく)台南市長(現総統)の知遇を得て台南市外交顧問に就任しました。
2024年9月に台湾行政院(内閣)政務顧問に就任され、現在は台南市日本人協会名誉理事長を務められています。本日の講演では、台南市の魅力のほか、多方面にわたる台湾との交流の話をいただきました。
何故、所沢市小手指で行われる講演会に私が司会を頼まれたのかというと・・・・
国分寺市で活動している日台友好親善活動をしている団体の方より、声を掛けていただき司会を務めることとなりました。
市来(いちき)伴子(ともこ)衆議院議員、柴山昌彦衆議院議員の秘書、岡田しずか埼玉県議会議員、前田ひろあき所沢市議会議員、大舘たかゆき所沢市議会議員といった方々が来賓として出席されていました。
野崎氏の講演は台湾の魅力を伝える部分から始まり、台湾に来た際には絶対に食べて欲しい料理として「牛肉スープ」があります。
これは解体した牛を6時間以内に食べるもので、日本は牛を解体してから24時間経過しないと食べられないことから、その美味しさに引き込まれるそうです。
台湾の方々は冷たいものを食べないことから、冷めた日本の弁当は売れないそうですが、かき氷だけは冷たくとも大変売れていることが不思議に思います。
産業と言えば何といっても半導体産業が最先端事業となっており、2ナノ3ナノという高度な技術が必要な半導体の生産が盛んです。
胡蝶蘭がハイテク産業化されており、こういったハイテク産業が世界各国からの投資を引き込んでいます。
台南は三井アウトレットパークがある、台湾では日本食に困らないので安心して台湾に旅行が可能です。
政治状況はというと、民進党の頼総統は少数与党で石破政権同様に大変厳しい運営となっています。
台湾の国会議員には解散総選挙は無く任期4年が確定していることから、その点は地方議会と似ています。
頼総統は「徳を高める活動をしなければならない」ということから、特権を受けず質素な生活をされ、日本との交流を特に重視しているそうです。
日本のマスコミは台湾有事を煽っていますが、頼総統は中国に対して決して好戦的な人物ではないことを強調されていました。
台湾で最も有名な日本人として、烏山頭ダム(うさんとう ダムは、台湾の台南市 官田区に位置するダムです)の建設を監督した八田與一の名前があります。
台南市には八田與一に関する記念館や史跡があり、観光名所となっています。
日台の観光については、人口約2300万人の台湾からは年間600万人が来日されており、人口1億2300万人の日本からは200万人が訪台しているそうです。
人口の話の中で、台湾も人口減少が大きな問題となっており、台湾の特殊出生率は1.0となっており、日本の1.2、韓国の0.75と同様に厳しい状況となっています。
台湾には住民税が無く株式投資が大変盛んな理由としては、日本の株式譲渡税にあたる部分が2%(日本は20%)となっており、株式投資への優遇が分かります。
日本と台湾は持ちつ持たれつの関係から、熊本地震で2億円支援、東日本大震災では200億円を支援いただきました。
台湾人は人情味や義理堅いことが美徳されており、これは日本統治時代に日本人から習ったと言われています。
日本と最も近しい倫理観を持つ台湾との連携を大切にする意味でも、野崎氏による本日の講演会は大変有意義な講演会でした。
↑赤字は野崎氏が台湾と友好親善の架け橋となった自治体です。