かぶれの世界(新)

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台風一過(追加)

2011-09-22 23:56:52 | 日記・エッセイ・コラム

ュースを見て田舎の私を心配して昨日朝方に電話をくれた家族に、その同じ台風が夕方の東京の麻痺させているニュースを見て、今度は私が安否を確認する電話を入れた。今までにない経験だ。ニュースは最も厳しい場所に焦点をあてて報じるのでその地域は全て同じかと心配するが、実際は個別に異なり聞いてみないと分からない。お互い無事を確認した。

一夜明けて今朝は日差しが戻り溜まった洗濯物を干し、家中の戸を開けて風を通し湿気を逃がした。その後郵便局と農協に行き、預金通帳に記帳し母の介護費・光熱費・農業支出等の支払いと残高を確認した。先々で台風の被害状況を聞いたが、予想したより被害は少なかったようだ。

最早顔見知りになった農協の窓口によると、最近は農機具が進歩して倒れた稲でも借り入れできるのだそうだ。私が心配するまでもない。用事を済ませると少し遠回りして、帰りは川の右岸を歩いた。昨日氾濫で1万人が避難した肱川の支流の矢落川である。暖かい日差しで少し汗ばんできた。左岸のすぐ近くに山が迫っておりその間の狭い農地が冠水した。右岸からは大洲盆地が広がり遠目には冠水した様子がない。

岸で測量中の技術者らしき男性に聞くと、堤防の真ん中辺りのドロ跡まで水位(約3m)が上がったという。右岸に最近作られた貯水池が役に立ったという(畑にコンクリートを打った為雨を吸収できなくなり貯水池を作ると批判したことがある)。水門を閉じて雨水を貯水池に溜め氾濫を防げたという。遠回りして貯水池まで行くと、既に水が抜かれて底が見えていた。

一方左岸側の冠水は、山からの雨水を流す小川と支流の合流点の水門を開けていたので逆流が原因だった。水門の開け閉めはその近くに住む人の判断によるという。危うく床下浸水を免れた近所の知人に聞くと、水門を閉めると山からの雨水の逃げ場がなくなり冠水する、根本解決はポンプで排水するしかないという。一昨夜の大雨に間に合うような能力のポンプはどんなものだろうか。

今回被害が大きかったのはニュースで流れた本流の肱川沿いの地区だったそうだ。川幅は広く堤防も強化されているのに何故か聞くと、上流のダムの放流で一気に水位が上がった為と上記測量員は答えた。それじゃダムが無い方が良いことになると、私は納得できなかった。それが理由で上流にもう一本ダムを作る推進派の声が聞こえてきそうだ。

貯水池から戻る途中の水田で神主や巫女さんがお払いをしていた。道端に停車している車には椿神社とあった。当地では有名な松山のあの神社だ。何かの行事かと聞くと個人の依頼だという。出張サービスもやるとは知らなかったと言うと、大柄な巫女さんが声に出さずに笑った。収穫前のお払いを個人で頼む人はどういう人か、農夫らしき二人はここらでは見かけない人だった。■

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