かぶれの世界(新)

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私が東京人になったと感じた時

2020-07-26 18:24:03 | 映画
田舎から東京の大企業に勤めて暫くたった頃、1970年頃だった、映画化されて世界的な評判になったウッドストック・フェスティバルの映画を友達と連れ立って日比谷のみゆき座に行った。四国から東京に出てきたばかりの田舎者が、有名な映画館でウッドストックを見たのだ。

何故こんな話題を突然切り出したかというと、昨夜NHKのバラエティ番組「たけしのその時カメラは回っていた」で紹介したウッドストックをたまたま見たからだ。ウッドストックは音楽というより自由に振る舞うロックファンの姿を鮮明に思い出した。私には特別な映画だった。

私は当時ベトナム戦争の反対運動を掲げたフォークシンガーのジョーン・バエズとかサイモンとガーファンクルやPPMのファンだった。だが映画で印象に残ったのは50万人(私はずっと100万人だと思っていた)の会場を震わせたエレキギターだった記憶がある。

数秒の録画だけで50年前に見た映画のシーンの記憶を思い出した。この頃はつい最近見た映画でも忘れてしまうというのに、音楽よりも大渋滞の中ファンが車を降りて会場に向かって歩いて行くシーンとか、雨で濡れた裸のカップルの姿とか、変な場面がいまだに忘れられない。

銀座で世界最先端のロックフェス「ウッドストック」を見た、田舎者が東京の有名な映画館でロック映画を見たという高揚感が暫く残っていた。会社勤めも板につかない新人が、田舎者から東京人になったという気持ちだったと思う。何を見ても昔を思い出す懐古趣味のジーサンになった。■

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