かぶれの世界(新)

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ガキ扱い

2022-07-09 22:23:17 | 健康・病気
今週2度目のバドミントン練習に参加した。練習が始まる前に体育館の2階のカーテンを閉めて回り、1階へ降りる途中で手摺にすがって歩くヨレヨレ姿のお婆ちゃんに出会った。例によって調子よく声をかけ「頑張るね、階段を降りる時はゆっくり歩くといい」と軽く助言した。

彼女は私の助言が聞こえなかったように「ここは階段が30段ある、上下すると60段で、最低でも10往復する、ほぼ毎日来て歩いている」とまくし立てた。例によって「歩けなくなったら人生お終い」という母の言葉を紹介した。お婆ちゃんは私の助言など気にする様子はなかった。

話を続けていくと彼女は88歳だと聞き驚いた。母はその頃認知症の要介護で施設に入っていた。「凄いね」といった後、私も「後期高齢者になったけど、バドミントン練習頑張ってる」と自己主張した。すると、彼女は「75歳なんて私から見れば子供みたいなもんだ」とあっさり切り捨てられた。私の自己主張を遥かに超える元気なお婆ちゃんだった。この日の練習は調子が悪かった。

午後から隣町の眼鏡屋さんで壊れた眼鏡の修理をして貰った。最近バドミントン練習で何度か転倒したり、山裾歩きでも転びそうになったことがある。そんな時に眼鏡を壊すと車の運転が出来なくなるので、万一に備え昔使っていた眼鏡を使えるよう修理しておきたかった。

壊れた眼鏡を診て貰うと1つは特注品で修理不可能、1つは溶接が必要で5千円かかる、最後の一つはネジを交換すれば500円程度で修理可能といわれた。最近は5千円出せば新しい眼鏡を作れる。500円コースをお願いし終わるまで店で待たせてもらうことにした。

そんな話をしていると気が付かない間に斜め後方の椅子に老人が座っていた。20年前に川向こう(大洲城側)の店から引っ越してきた時は店主だったが、今は引退して息子に任せているのだそうだ。このジーサンも私を大幅に上回る話好きだった。

修理を待っている間に彼の全ての病歴を聞く羽目になった。彼は両膝とも擦り切れてしまって金属を入れている、しかもたった3日前にリハビリを終えて退院して来たばかりだという。歩くにはまだ杖が必要だけど、杖なしでも歩けるよう頑張るという。彼は山育ちで子供の時から20キロの荷物を背負って上り下りしガニ股になった、それが膝を痛める原因になったと医者に言われたという。

その前は前立腺のガンで検査の結果丸ごと手術で取ったという。私もかつて地元の医師会で誤診されたことがあると伝えると、彼は市立病院で治療を受け上手く行ったとのこと。私にとってみれば癌センターの他に選択肢が増えたことになる。とても参考になったと礼を言った。

最初に切ったのが食道ガンだったとのこと。彼は今81歳だそうで、私が後期高齢者になったと言っても相手にしてくれなかった。私の年齢など興味がないみたいだった。私もお喋りだけど一つ言うと三つ返ってくるといった調子、こんなにお年寄りに喋り負け子供扱いされたのは初めてだ。今思い返すと仲間扱いしてくれたのかも。■

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