かぶれの世界(新)

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バドミントン桃田とリーマンショック

2016-04-12 18:46:21 | ニュース
バドミントン界のホープ桃田選手が違法カジノを手に染め、リオ五輪出場が絶望になった。世界ランキング2位まで上りつめた初の日本人男性選手だったのに、バドミントンファンの私にとって残念でならない。私は毎週練習し若い頃は地域の大会に参加した筋金入りのバドミントンファンだ。それだけに残念で仕方がない。

バドミントン協会の処分は厳しいもので優勝候補の一角と期待された桃田選手はリオ五輪に出場できなくなった。海外の国によっては合法なので海外での行為が問われた訳ではない。マカオに世界最大のギャンブル施設がある。そこで同じカジノをやったバドミントン選手が五輪に出場し大活躍する可能性は十分ある。複雑な気分だ。

しかし、バドミントン協会の処分を厳しすぎると主張する声は小さく、処分は妥当との声が大勢を占める。理由は簡単で処分が甘いとこれからの人達の為にならない、一罰百戒的な厳しさを求める人達が多い。種目は異なるが同じ若い世代のアスリート達から意外に厳しい意見が聞かれた。21歳の若者に再起の機会を与えて欲しいが、バドミントン協会の処分は筋が通っていると私は思う。

そこまで言って私らしい皮肉を言わせてもらうと、先に世界ランクトップ8だけが参加資格があるスーパーリーグファイナルで桃田選手が優勝した時何も報じなかったのに、不祥事だとトップニュース扱いで詳しく報じるマスコミには私には「こいつら何だ」と思う、嫌な感じだ。

私は一連のニュースを見聞きしてリーマンショック発生時、米国政府当局がリーマンブラザーズを破綻させた判断が正しかったか問う議論を思い出した。結果的に米政府の決定は世界中に金融危機を引き起こし、地獄の底を見せた。何を根拠にリーマンブラザーズだけ破綻させAIGやGMは救済したのか。(何故桃田は罰せられ海外の選手は五輪に出場できるのか?と同じような質問に聞こえる。)

これが世界の多数意見かどうか知らないが、過剰な信用創造が異常に膨らみ不良債権を抱えたリーマンブラザーズを救済してはならなかった、結果的に世界の信用構造が崩壊する金融危機を招いたがバブル崩壊で危機に陥った経済全体を立て直すためには必要な決断だったという。後から理屈付けをする「後説」的な説明のようにも聞こえる。

だが、その後の金機関のストレステスト、大幅な法改正や金融機関への巨額な罰金などの処置を見ると、リーマンショック無くして平常時では出来なかったと思う。米国の厳しい対応に比べ日欧の取り組みが、その後の回復を長引かせる一因となっていることを考えると、リーマンブラザーズを破綻させたのも物凄いコストは払ったが今後の為に得るものは得た妥当な判断だったのかもしれないと私も思う。

桃田選手の場合はどうだろうか。立ち直る為には彼の強い精神力と周りのサポートが必須だという。協会はただ罰するだけでなく、選手を更生し再び活躍させる仕組みを作るべきだ。リーマンショック後にとった米国政府等の対策が今日の米経済の回復の強さにつながっているのと同じだ。もちろん政治経済とスポーツは同じにできないが大いに参考にはなる。■

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