かぶれの世界(新)

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カビ、カビ、カビ!

2019-09-25 15:29:56 | 日記
今年の夏は経験のないカビに悩まされた。まるで最近の異常気候を伝える天気予報みたいだが、実際その異常気候がカビの最大の原因だったと思う。実家の両側を流れる小川は裏山の保水状況を反映し、例年8月後半になると枯れるのに今年はずっと流れていた。記憶にない現象だ。

ここは海抜数十mの盆地を日本一支流の多い肱川が蛇行してゆったり流れる地形で、山裾に100年以上前に建てられた実家の夏は毎年高湿度でカビに見舞われる。いつもなら梅雨になると台所と玄関の改築に使った新しい建材に集中してカビが生える。100年余り経過した1階の部屋と、改築後15年弱しか経過してないが2階の全部屋はカビが生えたことがなかった。

だが今年は様子が違った。梅雨時のカビは例年通りだったが梅雨明け後にカビが異常に増えた。お盆明けの長男家族来訪時に実家での食事や風呂を忌避され、何が駄目だったか実家のあちこちを点検して来た。普段は利用しない座敷などを点検、意外な所にカビが生えているのに気付いた。

毎年梅雨になるとカビが生える台所と15年前に改築した玄関等だけでなく、今年は100年以上前の建材部分にも薄っすらとカビが生えていた。部屋のあちこちを掃除しカビを拭き取ったが、1週間後に見ると同じ個所に再びカビが生えていた。最悪なのはテレビを見ながら食事する玄関の突き当りで台所横の居間は、敷物の下の寄木があちこち剥がれた。

秋になってもまだ後遺症が続いている。1週間前に台所北側の物置の吹き下ろしの風が直接当たる部分の天井の薄い合板が剥がれ少しずつ下がって来た。どう対処すべきか分からず、取り敢えず3日前残った部分をはぎ取った。幸いその裏にまだ薄板の天井が残っている。この数日やっと秋らしい乾燥した気候になり、出来るだけ掃除したはずだがまだカビの臭いがする部分が残っている。

原因は異常気象だけではない、私自身に問題があったと反省している。実家は気温の高い日でも家の中はホッとするくらい涼しい作りになっている。それを徹底的に追求しようとして雨が続き湿度が80%以上になった時でも、窓を開け裏山からの風を家の中に入れた。確かに来客がびっくりするくらい涼しくなったが、結果的に家の隅々まで湿気をぶちまけたことになった。

正しくは雨戸もサッシも閉め切ってエアコンで部屋を涼しくすべきだった。部屋の湿度計が90%を超えて初めてサッシを閉じたのでは手遅れだった。不思議なことに2004年に改築した2階の部屋のどこにもカビは生えてない。だが、同時期に改築した1階部分はカビだらけだ。想像するに居間と玄関の下を流れる伏流からの水分が影響している、水分を含んだ山風だけでは説明できない。改築されてない部分はお寺の本堂みたいに1m位床が持ち上げられている。昔の知恵が生かされてない。

来年の梅雨までに対応策を大工さんと相談して決める積りだが頭が痛い。どこまで出費を許容できるか、普段の過ごし方を考え直さねばならない。エアコンの電気代をケチって熱中症になる高齢者を笑えない。私の場合は電気代をケチって実家を傷つけてしまったと思う。だが、表向き、大元の原因は異常気象としておきたい。■

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