長い一日（２）

再びガスや電気の元栓を外し、再度の戸締りをして、今度は余裕をもって３時前に実家を出た。南側の西予市はまだ大雨警報が続いてたが、こちらは期待通り雨が上がっていた。娘が贈ってくれた和風のシャツを洗濯し、長男の嫁がくれたポロシャツに着替えた。ゆっくり歩き汗も出なかった。

バスは予定通り４時過ぎに空港に到着、早速航空会社の窓口に行き変更されたフライトを確認した。ところがオンラインチェックしたスマホを見せようとしてバスに置き忘れたことに気が付いた。急ぎバス停に戻ると幸運にもバスの運転手がスマホを持って待っていてくれた。

最近齢のせいかこういうことが多くてと自虐的な言い訳をすると、窓口の女性は私も忘れますよと慰めてくれた。フライトは変更通り、つまり更なる変更はなかった。このフライトは４社合同運航という。合同運航でも客が少なすぎて昼間のフライトを夜に変更したと推測した。通路側が空席なのに窓側の私の横の席に客が座るとか合同運航のちぐはぐさが垣間見られた。

フライトは予定より１５分程度遅れて離陸した。成田から７：５５発のリムジンで東京駅に行く積りだったが、何故かバスが満席で乗れたのは２本遅れの８時３５分発だった。初めてのことだ。慌てて計算を間違え、今日中には自宅に戻るとメールを送った。スマホのLINEは本当に便利だ。

実際は途中高速道路が工事中で渋滞し、計算を間違えた帰宅時間に近づいた。それでも東京駅から新宿、府中迄の電車は順調だった。平日の１０時半ばの京王線は帰宅するサラリーマンで満杯、１５年前まで続けた会社勤め時代を思い出した。自宅に着いたのは１１時前半だった。

その日は同居の息子のプチ誕生パーティをやっているとのことで、乾杯のタイミングで電話を入れ誕生日を祝った。帰宅後シャワーを浴びて残してくれていたシャンペンを飲み始めたのは１２時過ぎだった。家内は既にシャンペン等のお酒で出来上がっており、理由は良く覚えていないが早々に言い争いした。息子は最近の家内の深酒傾向を心配していた。

こうして長い一日はやっと終わったが、余韻は続いていた。最近は夕方7時前後の食事の後は何も口に入れない健康的な生活をしていたので、深夜の飲食に身体が驚いたと思う。深夜１時前にはベッドについたが朝まで体が火照って殆ど眠れなかった。

万歩計は24,000歩を指していた。昨年11月から取り始めたデータでは、バドミントン練習が1万歩、15kmジョギングを含む1日計2－2.5万歩、高尾山陣馬山縦走の往復（30km）が5万歩だった。運動量から言うと疲れていたはずだが、環境が変わり環境に身体が慣れていないせいかも。2日目は家内の助言で敷布団を追加し、工夫して外気の取入れを増やしたせいか、寝苦しさが改善した。■