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IT音痴大国

2021-03-27 21:17:23 | ニュース
昨日、健康保険証の代わりにマイナンバーカードを利用できるシステムを延期すると報じられた。厚労省が目指した3月から10月に延期するという。こんなにも簡単に半年も先送りするんだ、だが、大したニュースではないと判断したのかマスコミの扱いは小さかった。

私は別な意味で驚かなかった。実施するのが厚生省・健康保険組合・医療機関となればIT音痴の塊みたいなもので、最初からキチンとした仕事が出来るなんて全く期待してなかった。私に言わせれば、マスコミの小さい扱いも重要さが分かっていない、アナザIT音痴だと思った。

延期の原因は、社員や会社が間違って健康保険組合に番号を伝えた可能性を厚労省は指摘しているという。加えて医療機関の体制準備の遅れを日本経済新聞は指摘している。「厚労省と医療機関よ、また、やってくれたね」というのが私の率直な印象だ。別にコロナ対応だけじゃないよね、と。

仮に予定通り導入が進んだとしても、未だにマイナンバーカードを所有する国民は3割前後のはずだ。我が家でも同居の家内と息子はカードを持ってないから同じようなもんだ。息子はITに関して専門家並みの知識を有するから、手続きが難しいというよりメリットを感じなかった模様だ。

そんな彼らに数日前「マイナンバーカード交付申請書」が送られてきた(多分、総務省下の外郭団体から)。スマホで申し込みができ個人番号カードと電子証明書を無料で入手出来るらしい。私はマイナンバーカード導入時に手数料を払って入手したが、以来何のメリットもなく不公平だと思った。

90年代に米国滞在中に社会保険番号(カードはなく紙切れ)を与えられ、その番号が個人識別番号になって免許証や確定申告などに記入を求められた。その経験から住基ネットもマイナンバーも即登録したのだが、これまで便利だと思ったことは一度もない。自治体にもやる気を感じなかった。

遡ると80年代頃に個人番号を付与する計画があり、当時の武蔵野通研でIT関連のシステムに関わったことがある。だが、国民総背番号制だと言って野党やマスコミが大反対し頓挫した。財務省の担当は移動させられたという噂を聞いた。その頃から国民の側にも積極的にカードを申請したくない後遺症か、或いは国民性があると感じてた。

そういう意味では日本はあらゆる領域でIT音痴だったのではないかと思う。今や先進国だろうと開発途上国だろうと、ITは利用可能な道具になった。コロナ対応に関わらず官民組織の生産効率はディジタル化に左右されることが明らかになった。もし国民性の問題ならエライことになるよ。■

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