かぶれの世界(新)

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エアライン今昔

2023-03-06 13:54:43 | 旅行
日経ビジネスの記事「愛されエアライン首位はANAかJALか」(3/6)を見ていると、「国内では、格安航空会社(LCC)のシェア拡大が続いてきたが、NPSランキングでLCCは下位に沈み、支持を集めたのは旧来のフルサービスキャリア(FSC)だった。」と指摘する記事に注目した。私はコロナが影響した結果とみる。

この20年近く毎年飛行機を利用して実家のある田舎を行き来した。この3年コロナでフライトが大幅に減少し、その間にエアラインの評価がどう変わったか気になった。2003年に退職後は母の様子見に田舎に行くようになった。最初の頃は会社勤め時代に海外出張して貯め込んだマイレージを利用して無料で行き来した。

数年後にマイレージを使い切ると有料でANAかJALを利用するようになったが、そのうちケチな私は安価なLCCに乗り換え成田と田舎を往復するようになった。一時期は毎月のように海外出張していたので成田に行くのは苦痛ではなかった。だが、コロナ感染が拡がり突如フライトがキャンセルされ往生した。

この時のLCCの対応の悪さにうんざりして国内エアラインに戻った。フライトのキャンセルはやむを得ないとして、困ったお客を放り出すような扱いは許せなかった。海外旅行で天候不順や飛行機のトラブルなど何度も経験した。乗り継ぎフライトに遅れ紹介された空港近くのホテルに一泊し、翌日代替フライトに乗ったことがある。

しかし、常に対応策が示されていたので不安はなかった。予約した乗り継ぎのフライトが違うエアラインの場合には優先度が低く待ってくれなかった。しかも、英語のアナウンスが流れると聞き逃して対応が遅れた。それでも、放り投げられてどうしていいか分からず途方に暮れるなんてことはなかった。お金には代えられない。

今はJALかANAの安価なフライトの予約を1-2カ月前に済ませているが、それでも多分片道1万円弱余計にかかる。これが安心料なのかもしれない。ケチな私には痛い出費だが。

ここまで書いている間に飛行機に乗った思い出は、殆ど会社勤め時代に乗った米国でのフライトの記憶だ。日米間のフライトはベテラン(オバちゃん)CAだが、米国の国内線は若い女性が圧倒的に多かった。

困難な事態になっても楽しい思い出だった。シアトルからサンノゼまで西海岸を飛んだ時、予約なしで飛び乗り最後尾の席に座ると隣にCAが馴れ馴れしく座って来て会話が弾んだ。ボストンからノースカロライナまで東海岸を飛んだ時は同じホテルに泊まり、レストランで彼女のピアノ弾き語りで美声を聞いた。

これ等は70年代から90年代に起こったことで、今世紀に入って9.11後は一時期様子が変わったが、放り出された記憶はない。こんなことはJALやANAとかLCCでも、日本では起こるとは想像がつかない。エアラインのランキングにこういう思い出が加味されるとちょっと違った楽しみが出てくると思うが、どうだろう。■
コメント
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