かぶれの世界(新)

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往く人来る人(12)

2016-09-01 11:55:42 | 日記
母の葬式以来いろいろな事務手続きをしてきたが、今週初めでほぼ目途がついた。それはそれで大変だったが、我が家に伝わる不動産などは父が死んだ時に長男の私が遺産相続していたのでまだ楽だった。先週末に我家累代のお墓に母の名前を追加彫りしてもらい、当座の儀式は49日の納骨が残っているだけだ。

業者によると最近はお墓のある場所で鉄の粉を含む水を吹き付けて石板に母の名前を彫るのだそうだ。請求された費用は3万円だった。葬式の時に法要を済ませたので和尚さんと私だけの儀式になる。この費用が4.3万円と言われている。位牌は新盆までに作れば良いそうだ。お葬式が終わっても色々費用がかかるが、土地の習慣には従う積りだ。

来年の一周忌・新盆・灯篭送り(この土地の習慣ではのぼり等を川辺で焼いて死者を送る行事、のようだ)といった一連の行事をどうするか悩んでいる。家族は東京、親戚は全て市外か県外に住んでいる。唯一生き残っている母の妹も体が弱り足が不自由な状況で一周忌に来て貰うのも心配だ。色々な人達の意見を聞いて決めたいと思っている。

月曜日に長引いていた相続手続きが終わり、正式に農協組合員になった。この土地に田畑を所有する限り組合員になろうと思った。組合員と農協預金(残高がほぼゼロなのに!)の相続を合わせ提出が必要な書類の中に、母が生まれてから死ぬまでの戸籍の証明が必要だったのが手間取った主な理由だ。

母は双海町(現伊予市)で生まれたので別管理されており、結婚後もシステム改正があったので戸籍と言っても4種類の書類があった。ゆうちょ銀行の相続手続きも複雑でまだ進行中だ。何でこれだけ複雑なのか理解に苦しむ。マイナンバーをフルに活用するシステムが実現されたらもっと簡単でスピーディになるだろうが、こういうことになると日本は絶望的に遅い。90年代に働いた米国で年金を貰う手続きの簡単さにまだ到達してない。

実家に残っている母の持ち物を整理しなければならないのだが殆ど進んでいない。広い実家のあちこちに母だけでなく祖母や父の遺品がまだ残っている。電話置台の引き出しの中を整理していると、私が海外出張するたびに出した絵葉書の束が出て来た。田舎で一人暮らしの母が葉書を読む姿が浮かんできた。■
コメント
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