かぶれの世界(新)

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大阪都構想はどこへ行く

2015-05-18 14:48:23 | ニュース
橋下市長が打ち出した大阪都構想は昨日の住民投票で大阪市民から否定された。僅差であっても法的には決定事項となるという。昨日の深夜放送(NHK)から、年代的には70歳以上の高齢者と、地理的には市の海側・南側・山側地域の反対が勝敗を決したと私は理解した。

私には右から左まで既成政党、医師会や商店街などが全て反対に回った異常な状況から、大阪都構想は多くの既得権益を敵に回すと理解していたので上記の偏りは納得できた。もう少し極端に言うと、日本全体が高齢化してゆく状況で変化を嫌う社会になるのは驚くに当たらない、大阪はその先取りをしただけと感じた。

これから将来の国の在り方を決める、国を二分するような重要な政治的決定は、今後も高齢者が決めることになりそうだ。彼等の多くは目先の自分の生活にしか興味を持たない(実際先が無い)、基本的に変化を嫌うだろう。やってみなければ分からないような変化には取り敢えず全て反対することになるだろう。市バスの無料パスが賛否の分かれ目になったとか聞くと情けない、だがそれが今日の大阪であり、明日の日本だと感じる。

ところが、今日の日経ネットでは橋下氏は「無党派」に負けたと報じていた。記事には具体的なデータがないのだが、無党派層がかつて橋下氏を圧倒的に支持し支えて来た割には今回は少なかったというのが趣旨のようだ。高齢者の支持が少なくても無党派が圧倒的な支持をするのが勝ちパターンだった、今回はそこまではいかなかったという意味らしい。氏の強引な手法が嫌がられたという説もあるが、その背景まではよく分からない。

いずれにしても、「大阪都抗争」が高齢者が日本の未来を決める先がけのパターンになるのを私は恐れる。今回の住民投票が全く意味が無かった訳ではない。既成政党は地下鉄や市バスの民営化とかが出来なかったのは二重行政のせいではない、やり方が悪かっただけと主張した。つまり、橋下氏の政策に反対した訳ではなく大阪都という手法に反対しただけだと。だとすれば、12月までにやれることは沢山あるはずで是非やって欲しい。■
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