かぶれの世界(新)

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FIFAの腐敗、カウボーイが暴く

2015-05-29 18:06:48 | ニュース
FIFAの副会長ら14人が、米司法省が起訴し、スイス当局は司法省の要請を受け7人を逮捕したというニュースが世界中を駆け巡っている。世界各国で最大のスポーツであるサッカーの元締めFIFAの幹部が逮捕されたのだから、多分世界で今最も多く語られたニュースであろうことは疑いない。

私にはこのニュースは、典型的な西部劇のストーリー「横暴で町を思うがままに牛耳っているのに保安官すら手が出せなかった無法者を、ある日突然町にやって来た流れ者のガンマンが立ち向かい成敗する」みたいな印象を受けた。西欧諸国は金持ちだが臆病者の町民、南米は街の外れの牧場の無知で粗暴な牛使い、アジアは街の周辺で稼ぐ小ずるい商売人の群れといった役割だ。

今まで利権に絡む不正や汚職疑惑があったのに多数の町民は無法者に手が出せなかった。だが、ある日突然やって来た流れ者は弱腰の保安官に代わり不正義を見逃さず、得意の早撃ちで有無を言わさず無法者グループを検挙して牢にぶち込んだ。現在はまだこの段階だ。この後、無法者の親分まで累が及ぶか、連邦判事の下でどういう裁判が行われるか先のシナリオが分からない。

私には次の三つのシナリオが思い浮かぶ。最初のシナリオは今まで裏で批判しても手を出さなかった金持ち町民が周辺の商人を扇動し、法に基づいて裁けという口実で利益誘導を狙い裁判に口を出し漂流し始める。終わってみると改革は中途半端で、確かにボスは追放されたが改革の隠れ蓑の下で新たな利権構造で新ボスが生まれた。徹底的に改革して利権が無くなるのを避けた。

二番目の意外なシナリオが、実は流れ者は東部のビッグビジネスから送り込まれたプロで、次に連邦保安官や連邦判事を送り込み新たな考えで公平(らしき)な判決を導き、全町民は公平で平等な生活を出来るようになった。公平な競争環境で新しい富裕層が生まれる一方、昔の豊かな町民の一部は没落していった。だが、更に数年たち気が付くと東部から来たビッグビジネス系統の商売が町を牛耳っていた。

もう一つあり得ないシナリオがある。流れ者は無法者をやっつけた後静かに町を去っていく。映画「シェーン」の美しいラストシーンを思い出す。だが、私は保障する。三番目にシナリオは映画だけだ。「かぶれの世界」に生きる私は二番目のシナリオがまだましだと思うが、果たしてどうなるか見ものだ。■
コメント
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