かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ウクライナ情勢、ロシアをやり損に追い込め

2014-03-04 21:24:34 | ニュース
ニューヨーク証券市場がウクライナ情勢の影響を受けて150ドル下げたのを受け、今朝の東証も株価急落で始まったが外出から戻るとプラスに転じていた。プーチン大統領が国境付近で演習中の軍の撤退を命じたとのニュースでリスクマネーが株式に向かったらしい。先程入ったニュース速報ではクリミア自治共和国にロシア軍を投入する可能性は消えたとプーチン大統領は記者会見で語ったというから、事態は終息に向かっていくと予想される。

私は「オバマ温泉」と揶揄してプーチンは米国の警告を軽視するだろうと予測したが、プーチンの方が先に矛を収める可能性が出てきた。2008年のグルジア内乱ではグルジアを分裂させ親ロシア国を作った時、私はロシアの「やり得」を止められない欧米の弱さを指摘した。プーチンはグルジアと今も続くシリア内戦の欧米の対応を経験して今回も「やり得」狙いのクリミア半島軍事介入だった。FT風に言うならオバマの出方を見ながら無理を通そうとしたように見える。

私はここで欧米は妥協せず、プーチンの冒険を「やり損」にまで追い込まなければならないと考える。トントンでもダメだ。そうしないと、機会をみてまた無茶をやる。今回は米国が徹底して強気の警告をしたのが利いた。エネルギーのかなりの部分をロシアに依存するドイツの融和的な姿勢など欧米の温度差が報じられて心配したが杞憂に終わりそうだ。今後の詰が弛まないよう米国のリーダーシップを期待したい。日本はドイツの融和的姿勢と同列に見られないよう注意すべきだ。それは中国の身勝手な防空識別圏がやり得になりそうな現在の状況にも通じる。ここは筋を遠し、国際的な常識の力を見せておくのは極めて重要だ。■

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする