かぶれの世界(新)

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フェイスブック株買っちゃいました

2012-05-24 15:22:01 | 株式

フェイスブック買いませんか、先週取引のある証券会社の担当から打診があった。私は株はやりませんと答えたが、新規株式公開(IPO)で一気に巨大企業が生まれると話題のIT企業の株主になるのも面白いと、話をしているうちに気が変わった。米国から帰任以来保有していたドルの現金がまだ少しある、その範囲なら話題つくりに買ってもいいと思った。

38ドルで売り出されるが人気が高いので、最高値55ドルまでならドル口座の残高の範囲で買う提案を了解した。IPOされた翌日に連絡が入り、42ドルで買ったと連絡が入った。当日の終値は38ドルで少し変だなと思った。ところが、翌々日は34ドル、昨日は31ドルまで下がった。やっぱり株はやらなくて正解、悔しいけど手持ちの現金の範囲で買ったので傷が少なくて良かったと思った。

8兆円にも上る巨額のIPOということは世界中それだけお金を出した人達がいるわけで、それが20%も評価額が下がれば、大損害を被った投資家がゴマンといることになる。しかもIPO直後の株価低落はフェイスブック社が業績見通しを修正して幹事会社に伝え、その情報が一部投資家にのみ伝えられ一般に公表されなかったという疑いが浮上した。

現に早々に売り抜け損失を回避できた投資家もいたという。だとすれば、何も知らない多くの投資家は大損をこいて怒りくるっているはずだ。それよりも何よりも市場の公平性・信頼性が崩壊すればその影響は甚大で一会社の問題では済まされなくなる。既に訴訟が起こったというが、SEC等の関係当局も乗り出したようだ。23日付のCNNMoneyによれば、マサチューセッツ州当局はIPO主幹事会社のモルガンスタンレーに出廷するよう命じたという。

当局はフェイスブックと引受会社を違法行為があったかどうか調査している段階だというが、公開市場の信頼を確保する為あらゆる疑惑を調べるという。引き受け会社はモルガンスタンレー・JPモルガン・バンカメ・ゴールドマンサックスという正に米国を代表する金融機関だ。今後調査が進めばリーマンショックで失われた金融機関の信頼が、更に傷つくのではないかと思う。

違法があったかどうかは、引き受け会社がフェイスブックの情報を顧客に横流ししたのか、若しくは独自の情報から分析して業績見通しを下方修正して伝えたのか、によるという。ゴールドマンサックスは機関投資家、モルガンスタンレーは個人顧客が多いという。その辺に情報のやり取りがどうだったか調査結果に微妙な差が出て来るかも知れないと私は想像をたくましくする。

午前中に証券会社の担当氏から謝りの電話があった。遠く離れた米国の市場で起こったことを云々したところでどうにもならない、色気を出した私が悪かったと思うしかない。依然として私はフェイスブックの株主だ、暫らく話のタネにしよう。ちょっと高くついたが。■

コメント
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