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さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
http://iide.hp.infoseek.co.jp/

百花繚乱22 ホウチャクソウ

2006年03月21日 | 
ホウチャクソウは、春の緑が濃くなった時期に咲く山野草である。 ホウチャク(宝鐸)というのは,お寺の建物の軒先に下がっている大型の風鈴のことで、花のぶる下がった姿から名付けられている。 花の名前を覚えるのは、難しい。ホウチャクソウを覚えるのには、「オウチャクソウ」と覚えて、そこから連想すれば良いように思うが、実際には、「えーと、あの横着なの、怠け者だったけ。」と、連想はあらぬ方へとすすんでいく。 . . . 本文を読む

百花繚乱21 おおちょうじざくら

2006年03月18日 | 
早くも、南国より桜の開花の頼りが届いている。新潟のお花見は、4月の中旬、丁度、大学の入学式あるいは職場の新人歓迎の時期と重なっている。 里の桜が終わっても、山桜はそれからが咲く時期になる。写真は、おおちょうじざくら。図鑑を調べて、葉が出ていないことからこの名前にした。花の名前はあまり詳しくはないので、違っていたらごめん。 里でのお花見は、夜の冷え込みで寒い思いをするが、この山桜を見る頃は、山でも暖 . . . 本文を読む

百花繚乱20 ヤマエンゴグサ

2006年03月15日 | 
エゾエンゴグサは、新潟で雪割草やカタクリが咲くのと同時に咲く花である。 小さな花で姿形よりも、瑠璃色の色彩がまず眼に飛び込んでくる花である。もっとも、雪割草やカタクリの大群落に眼を奪われて、さほど注目されている訳ではないが、よく見ると面白い形をしている。 . . . 本文を読む

百花繚乱19 ヒメサユリ

2006年03月12日 | 
ヒメサユリは、新潟、福島、山形の県境付近に局在する、ピンク色の大型の花を咲かせる百合である。 新潟の山の花を一つ挙げよということになれば、雪割草かこのヒメサユリになると思われる。最近では、観光にも一役買っており、6月中旬には、ヒメサユリ園といった、人工的に栽培保護して花を見物できる場所が何カ所もオープンする。 しかし、ヒメサユリは山の花。山の中で出会ってこそ、美しさを愛でることができる。守門・ . . . 本文を読む

百花繚乱18 たむしば

2006年03月06日 | 
残雪の山を彩る花といえば、たむしばである。 山の斜面の木々の緑と、残雪の白、空の青。残雪と見間違うばかりに白の色を広げている。残雪を越えて山頂に至り、歓喜の声を挙げる時、この花がそばでほほえんでくれる。 たむしばの花の中をのぞくと、鮮やかなピンクの色が隠されている。 (これは、月曜日のぶん。出張が入ったため、山の報告はお休み。生きているはず。たぶん。) . . . 本文を読む

百花繚乱17 オオマムシグサ

2006年03月05日 | 
長岡近くの里山を歩いた時である。初夏の陽気になって、山の緑もすっかり濃くなっていた。スミレなどの花を見ながら歩き、登山道に草がかぶってきているのを避けた時である。ふと気が付くと、目の前にこのオオマムシグサが花を広げていた。かなり大型の花にもかかわらず、周囲の緑にまぎれて目立たないのが、あやしげであった。見渡すと、何本もの花がかまくびを持ち上げるように、並んでいた。 . . . 本文を読む

百花繚乱16 ショウジョウバカマ

2006年02月26日 | 
ショウジョウバカマは、春先の里山で、良く見る花である。大猿の「ショウジョウ」の赤い顔から名前が取られていることから、ピンク色の花を咲かせる。花の時期は長いようで、古くなっても花の形を保っていることから、逆に、あまり美しくはない感じを受けてしまう。花は散り際が肝心なようである。 中越のある山を登った時のことである。白花のショウジョウバカマが咲いているのを見つけて、興奮黄味に写真を撮った。周りを見渡す . . . 本文を読む

百花繚乱15 サンカヨウ

2006年02月25日 | 
大きな葉を広げ、その上に白い花を房状につけている姿は美しい。初夏の花として、見るのが楽しみな花である。 雨の日は、花が透明になって透けてしまうのも面白い。花が終わった後に、大きな青い実を付けるが、良く目立っている。 . . . 本文を読む

百花繚乱14 キケマン

2006年02月12日 | 
キケマンは、ユキワリソウ見物に出かけた時、沢沿いのコースで見かける花である。 大きな株になっているので見応えがあるが、多くの登山者はユキワリソウばかり見て、人気は無いようである。呪文のような名前だが、黄色のケマン。ケマンは、仏具の垂れ下がり飾りのことのようである。その意味からすれば、キ・ケマンであるが、なんとなくキケ・マンと言ってしまう。 . . . 本文を読む

百花繚乱13 キクバオウレン

2006年02月11日 | 
キクバオウレンも、ユキワリソウを探しに出かける時に咲いている花である。 林床に小さな花を咲かせているのに気が付けば、あちらこちらに咲いているのが目に入る。 漢方方剤の重要な生薬の一つで、健胃整腸藥になるという。ただ、山菜と違って、この花の根をほじくっているのは見かけたことはない。 . . . 本文を読む

百花繚乱12 ミズバショウ

2006年02月08日 | 
尾瀬ヶ原や戸隠など、ミズバショウの大群落で有名な場所も多い。雪解けの湿原に咲くミズバショウの写真は、定番ともいえる山の写真になっている。 しかし、残雪の山を歩いている時、小さな谷地でこの花を見ることも多い。その点では普通の山野草である。その土地の栄養によるものか、小さな花を咲かせているものが多いが、誰も見物人もいない中頑張っているなと、花を楽しませてもらっている。 ミズバショウの英語名は、辞書を引 . . . 本文を読む

百花繚乱11 イワウチワ

2006年02月05日 | 
イワウチワは、新潟周辺の山では普通に見られる花である。 雑木林の尾根やブナ林の林床に群落となって広がるが、日当たりの良い所が好きなのか、登山道の縁に沿って咲くことが多い。一年を通して緑の葉を付けるので、登山道を歩いていて、春の季節になったらイワウチワで彩られるのだなあと判る。色は、白からピンクの濃いものまで様々である。麓は緑が濃く、山頂は残雪といった季節には、登山道の大部分でこの花を見ることになる . . . 本文を読む

百花繚乱10 キクザキイチゲ

2006年02月04日 | 
ククザキイチゲは、新潟周辺の春山では、群落となって見ることができる。花の色は、白から薄紫色で、かなり大型の花も見られる。 特別な花ではないが、登山を終えて残雪の山から下ってきた時、雪解け水を集めて瀬音も高い沢沿いの斜面にこの花が日差しをあびて花を開いているのを見ると、緊張感からも解放される。 . . . 本文を読む

百花繚乱9 シロバナエンレイソウ

2006年02月01日 | 
エンレイソウは、春の山野層として、あちらこちらで普通に見てきたが、図鑑で知ったシロバナエンレイソウは、なかなか見ることができなかった。 笹ヶ峰は日本百名山の登山基地として知られているが、それと同じ名前を持つ笹ヶ峰を登りに出かけた。日本百名山の賑わいに反し、この山は遊歩道が整備されているにもかかわらず、登山者はほとんどいないようである。登山道は、残雪も残り、登山道が所々で隠されていた。新緑のまぶしい . . . 本文を読む

百花繚乱8 エンレイソウ

2006年01月31日 | 
エンレイソウは、延齢草と書き、胃腸薬となる薬草の一種であるが、黒茶色の花を咲かせるばかりに、人気の無い花である。 大きな葉の上に、茎を持ち上げた咲きに花を付けた姿は、映画「宇宙戦争」(旧版)に出てきた火星人の宇宙船を思い浮かべて面白い。 ある時、グループを案内して歩いた時、エンレイソウが咲いていると示したが、そのままシカトされた。 人気の無い花と書いたが、北大の校章はエンレイソウだそうな。また、カ . . . 本文を読む