ハヤチネウスユキソウは、早池峰山の固有種である。その大型の花はヨーロッッパアルプスのエーデルワイスに最も近いとされ、人気の花になっている。
早池峰山に登ったのは、日本百名山巡りとしてで、1993年7月3日であった。この日は、本降りの雨であったが、遠くの山ということで、少々無理をして登ったものの、花の写真を撮ることはできなかった。早池峰山から鶏頭山への縦走路を歩きたく、再訪を考えていた。一日目に焼 . . . 本文を読む
ヒナウスユキソウとも呼ばれ、東北の山で見ることの多いウスユキソウの仲間。エーデルワイスに近い姿をしている。
朝日連峰の寒江山一帯の群落はみごとである。この写真は、大朝日岳の隣の平岩山で撮影したものである。6月8日といった早い時期であったため、花も開きはじめで、葉の表面を覆う毛もふわふわである。時間が経つと、周りの葉の部分の変化は少ないが、中心部の黄花がしおれて、美しさがそこなわれていく。 . . . 本文を読む
花の周囲が雪をかぶったようにみえることからウスユキソウの名前が付けられている。実際の花は中心部の黄色い部分で、周りの花びらのように見えるのはホウ葉と呼ばれる葉である。
ミネウスユキソウは、葉の方が白くてよく目だっている。ウスユキソウは、エーデルワイスの仲間ということで、人気も高いが、このミネウスユキソウは、地味な感じである。 . . . 本文を読む
ユリ科の花であるが、めじべが先に飛び出して三つに分かれるという得意な形をしている。山地の湿ったところに見られる花である。
名前の由来は、花が黄色いのでヤマブキの名所で京都の玉川にちなみ、花弁の斑点がホトトギスの胸の模様に似ていることからとられているという。
この写真は、真昼山の隣の女神山で撮影したものである。
色形は、他とは違っているが、ちょっと凝りすぎで、あまり好きになれない。 . . . 本文を読む
フウロウ科の花で、淡紅色、ピンク、白といった色の変異の多い花を咲かせる。茎や葉に毛が密生するのが特徴。グンナイ(郡内)とは山梨県の東部地方をさし、この地方で発見されたことから名前が付けられている。
新潟付近の山では、ハクサンフウロの方がお馴染みである。鬼無里の一夜山に、他の山を雨で諦めて登った時、山頂の草原に白花のグンンアイフウロが群落になっていた。しずくのついた花は美しかった。雨の日の登山も良 . . . 本文を読む
日当たりの良い、林に咲く多年草。紫色のラッパ状の花を付ける。
花の名前は、渡辺綱が、京都の羅生門で鬼退治をしたときに切り落とした鬼の腕に見立てたことに由来する。
幾つもの花を付けているけど、切り落とした鬼の腕は一本のはず。再生したのかな。 . . . 本文を読む
初夏の頃、樹林帯の下生えに咲く花である。白く、十文字の形をした花を咲かせるが、花自体は小さく目立たない。特徴的なのは、葉であり、車輪のように、茎の回りにスポーク状に取り巻くようにつくことから名前が付けられている。 . . . 本文を読む
高山において、雪渓の縁の草原などに咲く花である。夏山の風景には、なくてはならない花である。花が密生して咲くので、その外見から毛ぼうきのようなイメージを持つが、花の一つ一つを見ると、ユリ科とあって、かわいらしい形をしている。
毒草で、オオバギボウシの新芽と間違えて食べてしまうという事故が、新聞でも良く報道されている。
数年おきに、あたり年となって、見事な花の群落を形作る。 . . . 本文を読む
高山の岩場に見られるオトギリソウの仲間で、黄色い花と長いおしべが特徴的である。
弟切草と書き、この名前の由来は、仲の良い兄弟の兄が、このオトギリソウから作る秘伝の妙薬の秘密を漏らした弟を斬り殺したという伝説にもとづいているという。
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低山の林の中に生えて、茎の回りに玉状の花を付ける植物である。「一薬草」と書き、利尿剤、避妊薬などの民間薬として使われたという。
写真には、花と一緒に葉も写し混まなければならないのだが、茎がひょろりと立っていたので、中途半端な写真になってしまった。 . . . 本文を読む
樹林帯に生育し、茎の先に、白い花をいくつも付ける大型のユリ。
名前の由来は、花が咲く頃、「葉がない」ことから、「歯がない」と洒落て、さらに姥と連想したもの。ジジユリでもよさそうなもんだが。 . . . 本文を読む
サクラソウ科で、花は茎の先にいくつか枝分れして輪状に数個付く。
分布は広いようであるが、なかなかお目にかかることができなかった。蓮華温泉から朝日岳へ登る途中、ハクサンコザクラの群落があり、カメラをかまえながらの歩きになった。沢沿いの草むらに、大型のハクサンコザクラがと思ったら、よく見たらオオサクラソウであった。 . . . 本文を読む
ハクサンコザクラの北海道版である。ハクサンコザクラに比べると、ひと回り小さいとされているが、写真を比べても区別はつかない。
大雪の北海岳から黒岳石室へ下ってくる途中、残雪で覆われた谷の雪解け部が、一面このエゾコザクラで覆われていたのは印象的であった。
北海道で花に会うと、名前に「エゾ」と付けてみたくなる。ハズレの場合もあるし、エゾコザクラのように、当たりということもある。 . . . 本文を読む
ハクサンコザクラは、初夏に雪田の雪解け部の草付きを彩るサクラソウ科の花である。ピンクの花は、可憐という言葉に相応しい。
この花も、加賀の白山にちなんで名前が付けられている。
各地の山で、ハクサンコザクラの群落を楽しむことができる。飯豊山、会津駒ヶ岳、火打岳、白馬・朝日岳あたりは、花の名山の一旦をこの花がになっている。 . . . 本文を読む
東北の山で、初夏に出会う花である。サクラソウ科の小さな花で、雪田の雪解け部の草付きに群落となって咲いている。
ヒナザクラもそうだが、サクラソウ科の花の写真撮影は難しい。細い茎の先に小さな花が乗っているため、風が吹くと、ピントから完全に外れてしまう。また、登山道脇をロープで仕切っている所では、クローズアップ写真は難しい。
面白いのは、朝日連峰ではヒナザクラ、飯豊連峰ではハクサンコザクラと分布が分 . . . 本文を読む