【今日の 工夫(くふう)】
世界のHONDAが売っている車は数あれど、その中のNボックスと言う軽自動車のワンボックスカーに注目だ。
Nボックスとはこんな車
この車の何に注目か、と言うと
これ
前面ガラス、これを「ウインドシールド」と通の間ではそう呼ぶが
このガラスを左右で止めている柱のうち、助手席側の柱の根元にクルマの真下と少し前が見える鏡状のものがある。
ここを拡大すると
本当に真下と前方が見えるのだ。
これを見た時にワシは「どないな複雑な構造をしているのかしら、潜水艦の潜望鏡のように
鏡と筒で前輪のどこかから、反射させ光を屈折させながら前方を映し出しているのか、
特段、カメラとディスプレイを使用している訳ではあるまいな。それでは金がかかってしようが無いもんなあ。」
と探究心旺盛なワシは構造を考えたが結論が出ずじまいであった。
答えは簡単なことであった。
左側のサイドミラーに注目である。
ここに曲面ミラーが付いている。
この反射像を室内の鏡に反射させて運転席まで届かせているだけ。ただそれだけ。
これなら電力はいらないしいつでも車両直下と少し前方が見える。
結論 HONDAの技術者はすごい!
いま、HONDAはF1レース(マクラーレン車)にエンジンを供給しているが、それは高出力なハイブリッドエンジンで超先進、超困難な道を歩んでいる。(大苦労しているらしい)
でも反面こんな簡単、誰でもできそうなアイデアを考え出せる、いわゆる卵を立てたコロンブスのような面白い最高の技術者がいる会社である。
◆ワシがトヨタノアを買う時に、連れ合いが運転して狭い道ですれ違うのに楽なように、左側のサイドミラーに車載カメラを仕込んで
SW一つで側面下部をナビゲーション画面に映し出す仕組みをオプションで発注した。
結局「車が大きい、私には運転無理」といって、せっかくのカメラが無駄とは言えないけども値段ほどには使われていない。
これを考えたらHONDAの偉大さがよく身に滲みて分る。