語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【食】バナナを食べるのはスポーツをする前がいいか、後がいいか?

2016年10月14日 | 生活
 (1)バナナは日本人がよく食べる果物のナンバーワン。
 2006年の財務省統計によると、輸入果物のうち1位はバナナで、60.2%を占める。ちなみに、2位はグレープフルーツ、3位はパイナップル。

 (2)バナナはカリウムが豊富で100g当たり360mgを含む。
 1日に必要なカリウムは3,500mgだから、バナナだけで摂るには10本食べなければならない。
 バナナのほかに、カリウム豊富なじゃがいも、トマト、ほうれん草、海藻、納豆などと組み合わせて摂るのが望ましい。

 (3)バレーボールなどスポーツをするとき、①おにぎりと②バナナがある場合、
   事前に食べるのは①
   事後に食べるのは②
がよい。①は②より血糖値を高く長時間持続させる。
 一方、失ったエネルギーを素早くとり戻し、疲労回復させてくれるのは①よりも②のほうなのだ。エネルギーを急いで補給したいときに、バナナは有効なのだ。

 (4)果物としてのバナナを使った一般的な料理は、タンパク質分解酵素の働きで肉を柔らかくするというもの。バナナにはタンパク質分解酵素はなく、さっぱり感を加える酸味もない。しかし、肉を柔らかく、とろみのある料理に仕上げる効果がある。
 肉にバナナをまぶして加熱すると、バナナの糖分が肉の水分と結びつき、しっかり保持することができる。さらにバナナのコーティングが水分の蒸発を防ぐので、ジューシーでおいしく仕上がるのだ。

□NHK科学・環境番組部編『NHKためしてガッテン 雑学読本11』(日本放送出版協会、2007)
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【保健】ビールを飲むとビール腹になるのか?

2016年10月14日 | 医療・保健・福祉・介護
 ビールだけを飲んでも太らない。ビールを飲んで太るのは、ビールに食欲増進効果があって、肴をもりもり食べるからだ。
 太りやすいかどうかは、カロリーである程度判断できる。
 食品成分表で見ると、一般のビール100ミリリットルの中のエネルギー量は37kcalだ。これは次のように換算することができる。

 (1)633ミリリットル入りの大瓶・・・・234kcal
   【参考】うどん1玉(250g)と同じくらいのカロリー。

 (2)350ミリリットル入りの缶ビール
   ①一般のビール・・・・129kcal
   ②生ビール・・・・175kcal

 (3)中ジョッキ
   ①生ビール・・・・164kcal
   ②黒ビール・・・・160kcal
   【参考】ご飯1膳・・・・160kcal
       食パン6枚切りの1枚・・・・156kcal

□竹内均『時間を忘れるほど面白い 雑学の本』(知的生き方文庫、2011/23刷:2013)
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【大阪】の「デフレゾーン」

2016年10月14日 | 社会
 大阪の通天閣周辺にある商店街「新世界」は、串カツ人気やアジアからの観光客増加もあって活況を呈している。
 しかし、有名串カツ店を除けば、このあたりの物価水準は異様に低い。梅田駅周辺と比較すると、別世界の感を与える。
 〈例〉立ち食いそば店では「かけうどん160円」。ゲームセンターでは「テレビゲーム」が50円。居酒屋では、「生マグロ300円、八宝菜200円」。人の流れからやや外れた場所の串カツ店では「1本30円から」。
 理髪店もすごい。よく知られた全国チェーン店の1,080円という価格も安いが、通天閣周辺には通常カット700円という店がある。

□加藤出(東短リサーチ代表取締役社長)「散髪代「700円vs21ドル」/意外な日米インフレ差の象徴」(「週刊ダイヤモンド」 2016年10月1日号)
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【食】大根はおろして何分後が最も辛いか?

2016年10月14日 | 生活
 生の大根は、細切りにした大根サラダでは辛くないが、大根おろしにすると辛くなる。
 おろすことによって大根の細胞がこわされ、酵素が出てくるからだ。
 辛みの成分は、おろす前は糖と結合して配糖体という化合物になっている。この状態では辛く感じることはない。おろしたときに出てくる酵素が、糖との結合を切ることによって、初めて辛くなる。ワサビをおろすと辛くなるのも、同じような原理による。
 おろした直後より、糖との結合が十分に切れた7~8分後が一番辛くなる。
 大根の辛味の成分は気化しやすく、おろしてから20分も経つと抜けてしまう。
 だから、辛味がほしいと思ったら、食べる7~8分前におろすのがベストなのだ。

□竹内均(東大名誉教授)・編『時間を忘れるほど面白い 雑学の本』(三笠書房(知的生き方文庫)、2011)の「ダイコンは、なぜおろした途端に辛くなるの?」
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【保健】脳トレに有酸素運動をプラス ~認知機能と記憶力が向上~

2016年10月14日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)認知症予防に脳トレを実践している方は多いだろう。さらに有酸素運動をプラスすると脳機能全体の健康に役立つようだ。
 米テキサス大学の研究から。

 (2)調査は、脳機能を向上させるトレーニングの探索を目的に行われた。対象は、56~75歳の男女36人。事前に認知機能検査や鬱病検査、身体検査を受け、健康で認知機能障害を持たないことが確認された。参加者は、
  ①認知機能トレーニング群
  ②有酸素運動群
に分かれ、それぞれ1週間あたり3時間、12週間にわたり、割り当てられたトレーニングを実施。試験開始前、試験中、試験後にウエクスラー成人知能検査など複数の認知検査と、脳血流から脳の活動領域を特定するMRI検査を受けている。
 トレーニング内容は、
  ①グループワークと対面セッション、ホームワークからなる本格的なもの。戦略的注意力、統合的な理由付け、思い込みを排した革新的な解決法をさぐる問題解決能力など脳の高次機能を強化するプログラム。
  ②最大心拍数(個人にとって一番早い心拍数)の50~75%をターゲットに、週3回、1回あたり60分間(5分ウォーミングアップ、50分運動、5分クールダウン)、エルゴメーターやトレッドミルで運動。個人差はあるが、脂肪燃焼が期待できる軽いジョギング程度の強度。
 ①の脳機能はプログラムが進むにつれて順当に向上。それ自体は予想の範囲だったが、興味深いことに、②より脳血流量が約8%増加した。
 研究者は、
 <脳血流量は加齢とともに低下するため、この結果数十年分の若返りにも相当する>
としている。
 一方、②は①より記憶力を司る海馬領域の血流量が増加。長期・短期記憶力のパフォーマンスが増大した。認知症予防に運動が欠かせないことを改めて裏づけた、といえる。

 (3)どうやら、脳トレと有酸素運動は、それぞれ脳の別の領域に効くらしい。
 坐ってじっくり脳トレもいいが、身体を動かすことを忘れないで。

□井出ゆきえ(医学ライター)「脳トレに有酸素運動をプラス/認知機能と記憶力が向上 ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.314~」(「週刊ダイヤモンド」2016年9月3日号)
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 【参考】
【保健】脳トレに有酸素運動をプラス ~認知機能と記憶力が向上~
【保健】標準体重なのに2型糖尿病?/BMIが「1」増加しただけで
【保健】受動喫煙は確実に癌、脳・心疾患、乳幼児突然死症候群を生む
【保健】嫌な気分の時こそ、動く ~うつ病治療に行動活性化療法~
【保健】孤独リスクも欧米化する?/宴会文化が廃れた後は
【保健】茶カテキンによる肝障害でノルウェーがサプリメント含有量規制へ
【保健】学んで4時間後に運動すると記憶が定着 ~記憶術~
【保健】飲む抗癌剤で生存率改善へ ~膵臓癌の再発を抑制~
【保健】恐竜も腫瘍を患う ~癌は進化の宿命~
【保健】高血圧にはモーツァルト ~安静に寝ているより効果的~
【保健】塞栓症リスクが低いピルは?/エストロゲン量と黄体ホルモンで違い
【保健】悲しいと食べすぎる ~食べ放題は幸せなときに~
【保健】「夏の蚊対策国民運動」 ~ジカ熱対策~
【保健】2型糖尿病発症にも民族差/アジア系は「BMI23」でリスク
【保健】ジャガイモに高血圧リスク/ノンオイルでも要注意 
【保健】ADHDに「ゲーム療法」?/2製品が臨床試験へ
【保健】男性は運送業、女性は医療・介護 ~メタボになりやすい業種~
【保健】健康生活の王道は「食」 ~食事バランスガイドと死亡率~
【保健】眼底検査で何がわかるか ~眼疾患だけではない~
【保健】弾性ストッキングが効果的 ~エコノミークラス症候群対策~
【保健】マインドフルネスで腰痛改善 ~認知行動療法と同じ効果~
【保健】歯磨きが心血管疾患を予防 ~毎食後で発症リスクを軽減~
【保健】ガン=生存時代の就労支援 ~治療と仕事の両立に指針~
【保健】糖尿病患者の降圧目標値 ~140mmHgでよい?~
【保健】睡眠不足でスナック菓子を渇望、体重増加 ~大麻並みの快楽
【保健】コーラ1缶で薬の吸収率がアップ ~抗癌剤の薬効~
【保健】その一言で妻の2型糖尿病リスクが減少 ~「先に寝ていて」~
【保健】先進国では認知症が減少? ~予防の鍵は生活習慣の改善~
【保健】生活設計は長期戦か短期決戦か ~癌の臓器別・病期別生存率~
【保健】イチゴとオレンジはEDに効く ~米国の研究報告~
【保健】高齢者の服薬適正化にGL ~容易な多剤併用に警鐘~
【保健】朝食抜きに脳卒中リスク 阪大など調査 大規模調査で1.18倍高
【保健】下剤は脳・心血管疾患リスク> ~背景にストレスや運動不足~
【保健】高脂肪食でシナプスが消失? ~動物実験~
【保健】2型糖尿病とフライド・ポテトとの関係 ~ポテトは煮物で~
【保健】世帯の所得と健康リスクの関係 ~食習慣と飲酒習慣~
【保健】抗がん剤の価格差は最大4倍以上 ~WHOの調査~
【保健】より危険な睡眠時無呼吸 ~脳・心疾患のリスク増~
【保健】初日の出の心身的効果 ~鬱対策は光を浴びて~
【保健】日本人肥満男性の食事と運動 ~糖尿病予防~
【保健】適性な「降圧目標値」 ~120未満で関連疾患が3割低下~
【保健】自由な裁量権でスリムに ~ストレスでメタボ~
【保健】目の老化には赤と緑と橙色 ~加齢黄斑変性症の予防~
【保健】早期発見のためにエコーと併用 ~乳がん検診~
【保健】骨折予防はカルシウムのほかに・・・・
【保健】前糖尿病患者は食習慣の改善を ~全国糖尿病週間~
【保健】糖質制限より脂質制限? ~体脂肪を減らす~
【保健】受動喫煙が歯周病リスクに ~ただし男性のみ~
【保健】貧乏ゆすりが命を救う? ~マナーより健康~
【保健】「高収入の勝ち組」の健康リスク? ~50歳以上の有害な飲酒~
【保健】照明用白色LEDのブルーライトは安全か?
【保健】目の愛護デー ~緑内障による失明を予防~
【保健】長時間労働は脳卒中リスク ~週41~48時間でも上昇~
【保健】ほぼ毎日食べると、死亡リスクが14%減少 ~唐辛子~
【保健】水族館でリラックス効果 ~血圧・心拍数に好影響~
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