大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

便利になり過ぎることへの心配(土井)

2010年04月14日 17時50分49秒 | Weblog
パソコンやデジカメ、携帯電話、デジタルのテレビでさえその持つ機能のほんの一部しか利用していませんが、これは我々世代にはある程度共通している現象だろうと思います。
またそれで十分過ぎる程十分に便利で役に立っているのだから、有り難い世の中になったものです。
若い世代の人達は更なる便利さ快適さを求めて邁進していますので我々がついて行けないのは無理もありません。
遅ればせながら追いついて行きながらもそのスピードにはある種の不安さえ感じます。

少なくとも我々の世代までは基本的には、体を動かせて何でもやってきたという自負があります。
体で覚えた感覚はそれなりに身についていて、何か異常に接すると本能的に反応します。
あまりいい例ではないかも知れませんが、普通に仕事をしているか、してきた人なら安全で、楽して儲かるような話を持ち掛けられると、瞬間に「怪しい」とピンと来る筈です。
ところが頭の中だけで考えたり、パソコンのはじき出した数字を最優先して物事を進めているような場合は、計算ミスの異常に気がつかないだけでなく、やっていること自体の正否すらの判断を誤ることも珍しくありません。
ホリエモン等に代表されるマネーゲームもその一例と言って良いと思います。

行き過ぎた便利さや快適さを求めることが環境破壊のみならず、倫理観の欠如や生命の尊厳までも脅かす危険にも繋がることに人々は気付き、「スローライフ」の奨めも唱えられるようになりました。
後20年で世の中どんなに変わるか想像もつきませんが、精々体を動かして死ぬまで元気でいたいものです。