MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

2018年4月新ドラマ

2018-03-13 19:23:38 | テレビ番組

まずは 2018年1月クールのドラマ総括。

 

3月11日放送分までの

平均視聴率[関東地区・ビデオリサーチ社調べ]上位から

1月クールドラマについてコメントする。

( )内数字は平均視聴率

TBS系ドラマ『アンナチュラル』より~ 

『不細工だな…』(中堂系〔井浦新〕のセリフから)

 

① TBS 日9『99.9~刑事専門弁護士~SeasonⅡ』(16.94%)

個性的な刑事専門弁護士たちが、ぶつかり合いながらも逆転不可能と思われる刑事事件に挑んでいくリーガル・エンターテインメントドラマ。無罪率0.1%のはずが本ドラマでは100%という矛盾。それも刑事弁護が秀逸かといえば大したことなく、相手となる検察、裁判官のふがいなさばかりが目立つ。プロレスネタやくだらなさすぎるギャグはどうでもよい。キムタクドラマと同じく、共演者が懸命にジャニ主役を盛り立てて…。視聴率の高さほど中味はなかったと思うのだが…。

 

② テレ朝水9 『相棒(16)』(15.12%:第10~19話)

視聴率は堅調のままこのクール終了、また今度って…。特にコメントなし。

 

③ テレ朝木9 『BG~身辺警護人~』(14.91%)

木村拓哉がボディーガードに扮したヒューマンドラマ。SP(警察官)とは異なり“武器を持たず、人を護る民間の警護人”に過ぎないボディーガードのタフな世界が描かれた。しかし…正直、このドラマ、なぜここまでの視聴率が獲れたのか疑問。やはり腐ってもキムタク?折角の豪華キャストたちもキムタク・ファーストの引き立て役に徹するばかりで、それぞれ魅力に欠けるキャラクターに成り下がってしまった。中でも石田ゆり子、かわいそう…。脚本もペラッペラで一話分すら視聴を我慢できずやめた回も。こんなドラマ、もういいよ。

 

④ TBS金10 1/12~ 『アンナチュラル』(10.81%)

日本に新設されたという死因究明専門のスペシャリストが集められた『不自然死救命研究所(UDIラボ)』で繰り広げられる法医学ミステリー。当初はラボのスタッフが遺体の前で笑うなんて不謹慎、なんて意見もあったが、回を重ねるうち、なかなかよく練られた内容で見応えがあった。一話ごとのエピソードと縦軸となる問題を各話一時間でうまく収めていた。石原さとみの法医学者としての演技どうこうより、ドラマにおける彼女の存在感の大きさは確かなものがある。

 

⑤ 日テレ土10 『もみ消して冬~我が家の問題なかったことに~』(9.64%)

医者の兄、弁護士の姉、警視の弟のエリート3兄妹が、一家の安泰を脅かす事件“のみ”を、“家族の幸せ”一筋に権力を行使し全力で解決していこうとするコメディ・ホームドラマ。実際、内容は山田涼介演じる主人公をいじり回すだけのドラマ。医師、弁護士、警察官であることがほとんど意味を成さず、残念な内容。話題となっている山田の顔芸も初回で見飽きた。

 

⑥ TBS 火10 『きみが心に棲みついた』(7.76%)

自己評価のきわめて低い一人のOLが自身のアイデンティティを求めて2人の男性の間で揺れ動く三角関係ラブストーリー。吉岡里帆演じる主人公・小川今日子のキャラがブレまくりで全く共感できなかった。向井理、桐谷健太の棒演技も相変わらず。特に向井のDV演技が恐ろしく安直。高視聴率獲得にはほど遠い内容。

 

⑦ 日テレ 日10:30 『トドメの接吻』(6.93%)

顔は良いが“カネの切れ目が縁の切れ目”で女をもてあそぶ“クズ”男の堂島旺太郎(山崎賢人)が謎の“キス女”(門脇麦)から“死の接吻”を受け、7日前へのタイムリープを繰り返す。今が旬のイケメン俳優や美人女優を揃えたが、演技力はお粗末、物語の内容もチープ。門脇麦の気色悪さ(特に唇)だけが鳥肌もので、それ以外には見るべきところなし。

 

⑧ フジ(関西テレビ)火9 『FINAL CUT』(6.79%)

亡き母の復讐に人生を捧げた男の復讐サスペンス。やむなく主役を亀ちゃんにスイッチした感ありあり。この種のドラマは、どうしても、草彅のイメージがかぶってしまう。ストーリーは一貫性に欠け、前半の“ザ・プレミアワイド”のスタッフに大したネタでもない“ファイナルカット”を突きつけた苦労は一体何だったのか。前半の視聴が全く無意味に思える展開。売りのはずだった“パルクール”は亀ちゃんの怪我のためか第2話以降はお蔵入り…。色んな意味で視聴者を裏切ったカスドラマ。

 

⑨ 日テレ水10 『anone』(6.44%)

家族を失い社会からも孤立した19歳の少女が、ある老齢女性と出会い、人を信じることを知り、人生の意味を見つけていくヒューマンドラマ。ドラマの展開が遅く、キャラのよくわからない登場人物たちが意味不明に集結しあれやこれや意味不明の会話を繰り返す。サンドイッチマンではないが、『結局、何言ってんのかわかんない』的なシーンも多く、坂元裕二ファン以外には視聴困難な作品か。

 

⑩ フジ月9 『海月姫』(6.19%) 

クラゲを愛しすぎてしまった筋金入りの“クラゲオタク女子”が、とある兄弟と三角関係になり、自分には一生縁はないと思っていた恋を知り、新しい自分、新しい生き方を見つけていく姿が描かれた。しかし、一体どの年齢層がこのドラマを視るのだろうか?そもそもこの種のコミックを実写化することに無理がある。瀬戸康史の女装にも失望したが、とにかく、オタク女子の“尼~ズ”のけたたましさといったら…(唖然)。そんなこんなで第1話途中で視聴断念、それでも、と奮起して第2話も果敢にチャレンジしたが結局諦めた。多くの視聴者も同じ?でこの視聴率。映画化もされた出がらしのようなこの作品をなぜ低迷する月9に持ってきたのか、不可解。

 

⑪ フジ木10 『隣の家族は青く見える』(5.99%)

“コーポラティブハウス”に住む家族達の葛藤、成長、そして妊活をテーマにしたヒューマンドラマ。深キョンは相変わらずの演技。妊活が主テーマとなるとどうしても視聴者層が限定されると思われ、やはりこの数字に終わってしまった。

 

⑫ テレ朝金 11:15(金曜ナイトドラマ)『ホリデイラブ』(5.17%)

不倫サレ妻を主人公に不倫で亀裂が生じた夫婦の純愛が描かれた夫婦再生物語。何があってもあきらめず『夫を愛する』というピュアな原点に立ち返って戦い続けるヒロインの姿を仲里依紗がうまく演じていた。また夫の浮気相手の里奈を演じた松本まりかがかなり気色悪く、それなりに成功か。その夫を演じた中村倫也は幅広く演じることのできる俳優で今後ブレイクしそうな予感がする(4月からの朝ドラにも出演)。

 

 

今回もフジの凋落が目立った。

復活を目指すジャニタレドラマ、

松潤 vs キムタクは松潤に軍配!あ~あ。

平昌オリンピックのライブ中継の影響もあり

全体に超低レベルの争いで、二桁で御の字という低調さ。

非常に残念な状況だが、

春も訪れたことだし、とにかく前を向くしかない。

 

それでは 2018年4月からの新ドラマをチェックしてみよう。

 

 

フジ月9 4/9~ 『コンフィデンスマンJP』 長澤まさみ、東出昌大、小日向文世、他

人気脚本家・古沢良太の最新作。天才詐欺師が悪徳商売人から金を騙し取る痛快エンタメ・サスペンスコメディ。信用詐欺、取り込み詐欺師、あるいは、だましだまされ二転三転するストーリーのジャンルとなっている“コンゲーム(人の信頼につけ込む詐欺)”がテーマ。一見、平凡で善良そうな姿をした3人の信用詐欺師たちが、金融業界、不動産業界、美術界、芸能界、美容業界など、様々な業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだまし取る。長澤まさみが演じる主人公のダー子は年齢不詳で正体不明、とんでもないターゲットと常識外れの計画を持ち込むリーダー的存在のコンフィデンスウーマン(信用詐欺師)。天才的な知能と抜群の集中力で、どれほど難解な専門知識も短期間でマスターできる才能を持ちながら、かなり無軌道な性格な上に天然、さらにいい加減で詰めが甘く、その不完全さゆえにどこか憎めない女性。“ハニートラップ”の才能はないものの、ありとあらゆる業界のさまざまな職業人に扮しターゲットの懐に入り込むことを得意とする。キャビンアテンダント、秘書、海外の大物女優など、様々な職業人になりすます。そんな彼女と行動を共にするコンフィデンスマン・ボクちゃんを演じるのが東出昌大。小心者でいつもダー子に振り回されてばかり。だますことも得意だが、お人よしゆえにだまされることも多く、早く詐欺稼業から足を洗い、地道にまっとうに生きていきたいと心の底から願っているものの、結局いつもダー子に丸め込まれてしまう。もう一人の仲間はリチャード(小日向文世)。性格はきわめて温厚だが、本心は読み取れない。変装の腕は超一流、生まれながらの品の良さを武器にどんな職業人にでもなりすまし手練手管を操って相手をだます百戦錬磨のコンフィデンスマン。そんな3人が、悪徳企業のドンやマフィアのボスなど欲望にまみれた金の亡者たちから、様々な手段を使って金を巻き上げようと作戦を仕掛けていく。メンバーのうち東出の演技力がちと心配だが、今の月9はこんな感じのドラマがいいかも。久々に視聴率10%台に復活なるか?

 

 

フジ(関西テレビ)火9 4/10~ 『シグナル~長期未解決事件捜査班』 坂口健太郎、北村一輝、吉瀬美智子、渡部篤郎、他

2016年の韓国ドラマ『シグナル』(脚本:キム・ウニ)のリメイク。一人の警察官が過去と現在が繋がった無線機を頼りに未解決事件を解き明かしていくSFサスペンス。坂口健太郎が連ドラ初主演。坂口演じる主人公の三枝健人(さえぐさけんと)は、独学でプロファイリングを学んだ城西警察署の警察官。幼い頃に起きた自身も関わりのある女子児童誘拐殺人事件や、兄が自ら命を絶つ原因となった過去の事件で心に深い傷を負って以来、警察を全く信用していない。冷静な判断力と観察力、そしてプロファイリングの知識を持ち、いつか自らの手で兄の事件の真相をつかみたいと“内なる情熱”を秘めている。三枝は、幼い頃に友達の女子児童が誘拐・殺害された事件で、彼女を連れ去った謎の女を目撃した。しかし、そのことを警察に伝えるも誰にも相手にされず、事件は未解決のまま15年が経ち時効が迫っていた。そんなある日、廃棄処分されるはずだった無線機から聞こえてくる声を耳にする。その声の主は健人と同じ事件を追う刑事で、事件に関する手がかりを話す。最初は信じられなかった健人だが、無線機越しの刑事から聞いた場所に向かうと、そこで何者かの白骨死体が発見される。その後もその刑事と交信を続けるうちに、無線機の相手が、過去を生きている人間であることを知る。二人は謎の無線機を通じて互いに協力し合い、未解決事件を解き明かしていく。“現在”を生きる刑事と“過去”を生きる刑事が未解決事件を解き明かすことで現実が塗り替えられるという矛盾。そして、さまざまな人間模様が織りなす展開に次々に謎が深まり予想不可能な状況に…。共演者には、15年前の世界から三枝と交信する刑事・大山剛志に北村一輝、三枝とタッグを組む女性刑事・桜井美咲に吉瀬美智子、政治家や大企業に絡む隠ぺい工作を行うなど汚い手を使ってのし上がった警視庁刑事部長・中本慎之助に渡部篤郎。無線機で交信というのはいかにも韓流くさいと思ったが、実はこれ2000年のアメリカ映画“オーロラの彼方へ”のパクリ。とはいえ、坂口クンには初めての主演作、頑張っていただきたいものである。

 

 

TBS 火10 4/17~ 『花のち晴れ~花男 Next Season~』 杉咲花、濱田龍臣、平野紫耀(King & Prince)、中川大志、飯豊まりえ、今田未桜、鈴木仁、中田佳祐、他

原作は神尾葉子の漫画『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』、2015年から少年ジャンプ+で連載中。ヒット作『花より男子』の10年後を描くアフター・エピソード。落ち目の英徳学園を舞台に、人に言えない秘密を抱えた新世代のキャラクターたちが巻き起こす恋愛劇。主人公は、父親の会社が倒産しコンビニでバイトをしながら超金持ち名門校の英徳学園に通う“隠れ庶民”の江戸川音(杉咲花)。そんな音に深く関わってくるのが、かつて英徳学園のカリスマ的存在だった道明寺司に心酔し、“F4”ならぬ、“C5”と呼ばれる5人組を結成する神楽木晴(平野紫耀)。晴はそのC5のリーダーとして生徒たちから崇められている。晴の幼馴染で、英徳学園歴代トップのIQの持ち主・平海斗を濱田龍臣。C5の紅一点で、幼い頃から晴に恋心を抱き続けている真矢愛莉役に今田美桜。さらに、C5随一のイケメンで華道の家元の家に生まれ超女好きという成宮一茶に鈴木仁、類まれなる運動神経の持ち主で武道の達人・栄美杉丸に中田圭祐。晴にアプローチするため英徳学園に転入してくる、大財閥令嬢で超人気モデルの“メグリン”こと西留めぐみに飯豊まりえ。その他、主人公・音が“隠れ庶民“であることを秘密にしてつきあっている友人の神田麻美役に牧内莉亜、服部京子役に喜多乃愛がキャスティングされている。また、音の婚約者で、英徳学園のライバル校・桃乃園学園の生徒会長・馳天馬を中川大志が演じる。天馬はIT業界を牽引する経営者の御曹司、文武両道でカリスマ性を備え持ち、生徒から絶大の信頼と人気を誇る。杉咲は本ドラマ出演のために、ソフトバンクCMさながら前髪パッツン。TBS 金10枠で放映された2006年の『花より男子』、2007年の『花より男子(リターンズ)』と似たり寄ったりの内容か。過去2作はそれぞれ、19.8%、20.9%(いずれも関東地区・ビデオリサーチ社調べ)の高平均視聴率を獲得している。果たして今回、そこまでの視聴率?無理だろうな~。

 

 

テレ朝水9 4/11~ 『特捜9(とくそうナイン)』 井ノ原快彦(V6)、寺尾聰、羽田美智子、中越典子、他

2006年から続く『警視庁捜査一課9係』の新シーズン。“新班長”のもと再結成された新部署『特別捜査班』面々の活躍を描く。今シーズンから名実ともにV6井ノ原が主演。警視庁捜査一課9係の係長だった加納倫太郎(渡瀬恒彦)が内閣テロ対策室に派遣されたことでチームは解散するが1年間の空白期間を経て、神田川警視総監(里見浩太朗)は初動捜査から送検まで早期の事件解決を目指す独立した捜査班結成を指示。その部署に浅輪直樹(井ノ原快彦)ら“元・9係”のメンバーが再び集結する。その新班長に命じられたのが宗方朔太郎(寺尾聰)。宗方は警視庁人事課に勤務していたが、数年前のとある事件を機に退職。今回、神田川警視総監による説得に応じて復職する。しかしその復職にも“ある理由”が隠されていた。この特別捜査班に直樹のほか、小宮山志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、村瀬健吾(津田寛治)らが集結する。今回は直樹が主任となり、倫太郎の娘・倫子(中越典子)とついに結婚。原沙知絵演じる監察医・早瀬川真澄も登場する。これまでと同様、難事件を解決するチームの活躍が描かれるほか、謎に包まれた新班長とのやりとりも見どころとか。安定した刑事ドラマ好きにとっては楽しめる作品かも?

 

 

日テレ水10 4/11~ 『正義のセ』 吉高由里子、三浦翔平、広瀬アリス、安田顕、塚地武雄、生瀬勝久、宮崎美子、平埜生成、他

原作は阿川佐和子の小説『正義のセ』。不器用でまっすぐな下町育ちの女性検事が難事件に立ち向かい成長していく姿が描かれる女性お仕事ドラマ。主人公・竹村凜々子(吉高由里子)は、横浜地検で働く2年目の検事。まだまだ駆け出しの凜々子は、不器用だが何ごとにも一生懸命。融通が利かない性格のため被疑者の取調べでも失敗が多い。起訴した被疑者に冤罪の可能性が出てきたり、恋人から『結婚か仕事か』と選択を迫られたり…。はたまた父親の浮気疑惑も発覚。そんな事件や身の回りの騒動を解決しながら、正義のために声を出し、喜び、笑い、泣き、怒る。周りを巻き込みながらも、家族や同僚に支えられ、まっすぐに事件に取り組み、検事として、そして女性として成長していく物語。『正義のセ』の意味は不明だが、正義を貫くにはあちこちにぶつかり腹を立て、失敗を繰り返して泣きわめく、そこが正義の第一歩、といった意味か(阿川さんに聞いてほしい)。共演者には、凜々子とバディを組む検察事務官・相原勉に安田顕、凜々子の先輩刑事・大塚仁志に三浦翔平、凜々子の妹・温子に広瀬アリス、凜々子の父・浩市に生瀬勝久、凜々子の母・芳子に宮崎美子、仕事仲間の検事・徳永太一に塚地武雄らがキャスティングされている。なお、凜々子の上司役として先日亡くなった大杉漣が出演予定だったらしい。主人公は検事だが、法廷ドラマというよりは、アラサー女性の成長ドラマといった内容のようだ。

 

 

テレ朝木9 4/19~ 『未解決の女~警視庁未解決文書捜査官~』 波瑠、鈴木京香、他

肉体派刑事と頭脳派刑事の凹凸コンビが未解決事件を解き明かす。主演・波瑠が演じるのは、体力と柔術には自信のある肉体派熱血刑事・矢代朋。燃える正義感と情熱、直感を武器に、なりふり構わない無鉄砲な捜査で事件解決に奔走する。一方、鈴木京香が演じるのは、文字フェチの頭脳派刑事・鳴海理沙。理沙はわずかな文章から書き手の性格や思考を言い当てるという稀有な能力を持つ“文書解読のエキスパート”。対人関係が苦手で『人より文字が好き』と豪語するちょっぴり浮世離れした女性。一見正反対のタイプな二人がバディを組むことで、互いの根底に共通するものを見出し息の合ったコンビへと成長していく。そんな二人が取り組むのは、未解決事件の捜査。実在する未解決事件専従班をモデルにした警視庁捜査一課『特命捜査対策室』が舞台となる。しかしその捜査方法は“文字”を糸口に解決しようとするもの。その中で特命捜査対策室第6係は未解決事件の文書捜査を担当。強行犯係から異動してきたばかりの朋には懐疑的だったが、文字に隠された真実を深く読み解く理沙と捜査を共にするうちに、その重要性を認めていくようになる。『倉庫番』と揶揄されて窓際部署扱いされていた第6係だったが、2人は他の捜査官たちや嫌な上司と対峙しながら、未解決事件を次々に解決していく。まさに女性版『相棒』。

 

 

フジ木10 4/19~ 『モンテ・クリスト伯~華麗なる復讐』 ディーン・フジオカ、大倉忠義(関ジャニ∞)、山本美月、新井浩文、高橋克典、他

原作はアレクサンドル・デュマの小説『モンテ・クリスト伯』。『巌窟王』をベースにした復讐劇。愛、将来、自由、仕事、自尊心、すべてを冤罪で奪われ15年間の獄中生活を送った実直な主人公が、自らを陥れた男たちに復讐し、彼らの人生そして運命の歯車を一人、また一人と狂わせていく。復讐を図る主人公・柴門暖(さいもんだん)をディーン・フジオカが演じる。物語の舞台は小さな漁師町。2003年、柴門は愛する女性・目黒すみれ(山本美月)との結婚が決まり幸せの絶頂にいた。そんな中、婚約者を奪おうとする恋敵・南条幸男(大倉忠義)、出世を妬む同僚・神楽清(新井浩文)、ある事情を抱えた警察官・入間公平(高橋克典)らの企みによって異国の地の監獄に送られてしまう。無実の罪で15年間牢獄に閉じ込められ、婚約者と自らの未来を奪われてしまった柴門だったが、思わぬ幸運で獄中生活から逃れることができ、2018年、巨万の富を手に入れた別人となって舞い戻る。その知力と絶大な財力を駆使し、かつて自分を陥れ人生を狂わせた3人の男たちに対し大胆かつ緻密で華麗な罠を仕掛け制裁を科していく。本ドラマは単なる復讐劇に留まらず、主人公が仇敵に制裁を下すたびに良心と葛藤し、次第に人生とその人間性を取り戻していくといったヒューマンストーリーも描かれる。また一人の女性に対して一途に貫かれた純愛を描いたラブストーリーの要素も。主人公を死の淵から助け出す“謎の老人”、誰にも言えないおぞましい過去を持つ“悪女”や、遺産を巡り恐ろしい謀略をめぐらす“悪女”など、個性豊かなキャラクターも登場する。復讐ドラマもいい加減飽きてきた感じもあるが、ディーン・フジオカの演技力で果たして大丈夫か?

 

 

TBS金10 4/13~ 『あなたには帰る家がある』 中谷美紀、玉木宏、木村多江、ユースケ・サンタマリア、他

原作は直木賞作家・山本文緒の小説『あなたには帰る家がある』、脚本は大島里美。『夫婦の絆』をテーマにした家族ドラマ。結婚生活13年、仕事復帰を果たした主婦とその夫との、微妙にズレ始めた関係がユーモラスに描かれる。ある2組の夫婦の日常に潜む、不満やすれ違い。そんなリアルな生活を基にした大人の群像劇。主人公は、結婚13年目の主婦・佐藤真弓(中谷美紀)。一人娘・麗奈の中学受験が無事終わり、子育てにひと段落した真弓は、学費などで圧迫された家計を助けるべく、十数年ぶりに仕事に復帰しようと決意する。真弓の夫は住宅販売会社に勤める秀明(玉木宏)。家族の平穏を守るため真弓は一人で頑張ろうとするのだが、秀明はそれに理解を示すことなく、逆に窮屈さを感じていた。そんな中、秀明が働く会社のモデルハウスに、茄子田太郎(ユースケ・サンタマリア)と妻の綾子(木村多江)が客としてやってくる。真弓とは対照的な女性である綾子に秀明は衝動的に惹かれ始める。綾子の夫・太郎は時代錯誤といえるほどの亭主関白でいわゆる“モラハラ夫”。中学校の教師である彼は自宅の外でもトラブルメーカーだった。一方、家庭的で美しい妻・綾子は夫・太郎と息子とともに太郎の両親と同居、主婦としての役割を完璧に務めていた。家事と育児に没頭することで『幸せ』を感じていた綾子だったが、彼女もまた秀明と出会い、強く惹かれるようになる。一見、平穏そうに見える夫婦でも危機に直面することで『夫婦の絆』の脆さが露呈する。“禁断の恋”によって翻弄され溝が深まる二組の夫婦の危機、そして奇跡が描かれる。若い人は絶対に視そうにない内容。

 

 

テレ朝金 11:15(金曜ナイトドラマ) 4/20~ 『家政夫のミタゾノ2』 松岡昌宏(TOKIO)、剛力彩芽、椿鬼奴、内藤理沙、他

スーパー家政”夫”、三田園薫が家庭に巣食う“根深い汚れ”を容赦なくキレイにしていくホームドラマ。2016年の放送に続く2ndシーズン。前シーズンは『誠に痛み入ります』で大いに笑わせていただいた。ただ、今回は前シーズンで好演した清水富美加が宗教活動専念のためおそらく出演しないと思われ、ちと寂しい。主人公は松岡昌宏扮する、女装した家政夫・三田園薫。掃除・洗濯・料理・子守など家事のすべてを完璧にこなす“スーパー家政夫”。ただ、派遣された家庭の内情を覗き見し、そこで得た秘密をネタにその家庭を崩壊させてしまうことが趣味という、有能なのに非常にハタ迷惑な人物。が、あくまでその家庭の“汚れ”を落とした上で、再スタートへと誘導し結果的に良い方向に解決するという痛快さがある。今作は消息不明だった三田園がある日突然、戻ってくるところから始まる。空白の期間、三田園に一体何があったのか、その秘密も明かされる。そして、今回もすぐに役立つ家事の裏ワザが毎話登場する。なお、前作の清水富美加(千眼美子)に代わる役どころとなる同僚家政婦の五味麻琴役は剛力彩芽に決定したようだが、重要なポジションであり剛力で果たして大丈夫か?

 

日テレ土10 4/14~ 『Miss デビル~人事の悪魔・椿眞子』 菜々緒、佐藤勝利(Sexy Zone)、木村佳乃、船越英一郎、西田敏行、和田正人、白石聖、鶴見辰吾、他

『人事の悪魔』の異名を持つ敏腕人事コンサル・椿眞子が、現代社会に巣食う、あらゆる社内問題に鉄槌を下していくオリジナル脚本・オフィスエンタメドラマ。型破りな人事コンサルタントがオフィスの闇を暴き出す。主人公は、その豪腕から『人事の悪魔』と呼ばれる強烈なキャラクターの人事コンサルタント・椿眞子(菜々緒)。ハラスメントはもとより、社内恋愛のこじれ、職場の士気を下げる社員にいたるまで、どんな会社にでも起こりうる問題を彼女が大胆な手法で解決していく様が、サスペンスチックに描かれる。共演には、新入社員・斉藤博史に佐藤勝利、博史の父親・斉藤修に鶴見辰吾、人事部の先輩・沖津周平に和田正人、人事部長・伊東千紘に木村佳乃、社長・大沢友晴に船越英一郎、会長・喜多村寬治に西田敏行。菜々緒のドSキャラがいかんなく発揮されそうなドラマ。

 

 

NHK日8 放映中 大河ドラマ『西郷どん』 鈴木亮平、瑛太、黒木華、北川景子、錦戸亮、二階堂ふみ、又吉直樹、渡辺謙、他

鈴木亮平が演じると、“西郷どん”らしくない西郷さんになってしまうが、その人柄の良さはなんとなく伝わってくる。ただ、名君・島津斉彬をあの方が演ずると、やはり『なんだかなぁ~』。あの“ロシアンルーレット”のありえないシーンには、ちょっとあきれた(弾が出ないように最初から斉彬が細工していたのなら逆に斉彬のしたたかさに納得なのだが、そうではなさそうだし…)。全体にぎこちない薩摩弁が気になるところだが、とりあえずツカミはOKだったので、今後に期待したい

 

 

TBS 日9 4/22~ 『ブラック・ペアン』 二宮和也(嵐)、竹内涼真、葵わかな、倍賞美津子、小泉孝太郎、内野聖陽、他

原作は海堂尊の小説『新装版ブラックペアン1988』、脚本は『小さな巨人』の丑尾健太郎。『チーム・バチスタ』の原点となった海堂尊の医療小説をドラマ化。天才外科医が最新医療、製薬ビジネス、官僚癒着など医療を取り巻く問題と対峙していく。手術成功率100%を誇る孤高の天才外科医・渡海征司郎(とかいせいしろう)を二宮和也が演じる。渡海は大学病院にいながら出世に興味のない一匹狼で、万年ヒラの医局員。手術成功率100%を誇る孤高の天才外科医だが、その傲慢な性格と言動が周囲との軋轢を常に生み、同僚からは『患者を生かし、医者を殺す』と評され“オペ室の悪魔”と呼ばれていた。そんな渡海が所属する東城大学医学部付属病院に、他大学出身の新任の医師によって『外科医の腕を全く必要としない』手術用最新医療器具が持ち込まれ、新しい手術の形が導入されようとする。技量に左右されず誰でも扱えるという心臓手術用の医療機器に、外科医として手術手技の一部を本当に任せることが出来るのか?この技術導入に裏はないのか?と疑い、反対する渡海の闘いが始まる。そしてこの闘いは技術導入だけの問題にとどまらず、病院・研究室と製薬会社、医療機器メーカー、そして厚生労働省などとの癒着問題にまで発展していく。外科医としてのプライドを守ろうとする渡海が、嫉妬渦巻く大学病院という巨大な組織に真っ向から立ち向かい、新技術導入を巡る様々な不正や隠された過去を暴いていく。そんな渡海の闘いが描かれる一方、“ブラックペアン”と呼ばれる真っ黒なペアン(止血用鉗子)に隠された真実をめぐる駆け引きと、渡海自身が抱えるある因縁も明らかになっていく。共演者は、東城大学医学部付属病院の研修医一年目の世良雅志役に竹内涼真、看護師・花房美和役に葵わかな、渡海の母・渡海春江役に倍賞美津子、手術用最新医療器具・スナイプを持ち込み、渡海と対立する新任エリート講師・高階権太役に小泉孝太郎、東城大学医学部付属病院総合外科学教室・通称『佐伯外科』のトップに君臨する佐伯清剛教授役に内野聖陽。日本屈指の腕を持つ心臓外科医で、“神の手”を持つ佐伯だが、技術重視の彼が手術の際に“ブラックペアン”を使うのにはある理由があった…。天才外科医とはかけ離れた風体の二宮が、どこまで医者らしく振舞えるかが見どころ。

 

 

日テレ 日10:30 4/15~ 『崖っぷちホテル!』 岩田剛典(三代目J Soul Brothers)、戸田恵梨香、鈴木浩介、渡辺いっけい、りょう、浜辺美波、中村倫也、佐伯大地、宮川大輔、西尾まり、他

土田英生によるオリジナル脚本ドラマ。破産寸前ど底辺ホテルの立て直しを描くホテル再生コメディ。岩田剛典が連ドラ初主演。郊外にたたずむ一軒の小さなホテル。かつては栄華を誇ったクラシカルな高級ホテルだったが、今や、ヤル気・実力ともにゼロのスタッフしかおらず、2018年4月現在、負債総額3億円で崖っぷちの状況。スタッフは、『若すぎる新米女性総支配人』、『空気の読めない新人パティシエ』、『競艇狂いの総料理長』、『アメニティ泥棒の清掃員』、『24時間酩酊中のバー責任者』『絶賛資金横領疑惑?の副支配人』などなど、とんでもダメ人間な『クセ者』揃い。そんな時、現れたのはおよそクラシカルなホテルに似つかわしくない超絶ラフで自由な格好をした若き男性客が一人現れる。この男こそがこのド底辺ホテルの全てを覆すことになる。この自由過ぎる謎の訪問者・宇海直哉を連ドラ初主演となる岩田剛典が演じる。若すぎる威厳ゼロの新米女性総支配人・桜井佐那に戸田恵梨香、空気の読めない新人パティシエ・鳳来ハルに浜辺美波、競艇狂いの総料理長・江口竜二に中村倫也、元腕利き清掃員で現アメニティ泥棒の清掃員・吉村尚美に西尾まり、24時間ほろ酔いのバー責任者・枝川梢にりょう、絶賛資金横領疑惑?の副支配人・時貞正雄に渡辺いっけいらがキャスティングされている。何やら舞台劇のような内容だが、個性豊かな脇役が揃っていて、ちょっと変わったドラマになるのかも。

 

 

以上だが、今回も面白そうなドラマは見当たらない。

この中では『正義のセ』に期待したいが果たして?

このクールも高視聴率が期待できる作品はなさそうだ。

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