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kan-haruの日記

旅ものがたり(4) 夏の想い出 九州旅行 その5(黒川温泉)

2007年01月22日 | 旅ものがたり
黒川温泉
黒川温泉は、標高が700mの筑後川支流の田の原川沿いの緑に囲まれた山里の中に立ち並ぶ、黒や茶色を基調にした色合いの外観を統一した30軒ほどの温泉街で、九州・山口地区人気観光地ランキングで、7年連続第1位に選ばれ、今や全国トップクラスの人気誇る温泉です。
地元の人は約300年前から温泉を利用していたそうですが、一般の湯治客を受け入れたのは、1961年(昭和36年)になって6軒の宿で宿泊を始め、湯治場としての温泉地が生まれたようです。黒川温泉の特徴は、殆どの宿に露天風呂があり、20年前から個性あふれる露天風呂を楽しむために、「入湯手形」で3軒の露天風呂に入湯できる温泉はしごを始めました。泉質は、各宿が持つ源泉により異なりますが、ナトリウム塩化物泉・硫酸塩泉が主で、無色または白濁の温泉は、神経痛やリュウマチ、婦人病などのほか、切り傷にも効果があると云われております。

湯峡の響き 優彩
宿泊温泉の優彩(熊本県阿蘇郡南小国町黒川温泉)は、2000年8月にリニューアルオープンした大型リゾートホテルで、2003年の九州に泊まってよかった温泉宿調査ではランキング第一位に選ばれた温泉ですので、到着とともに旅の疲れを癒すために先ず湯峡の響きの温泉に浸かりました。
温泉は、入湯手形と共用のやわらぎの湯場大浴場の「湯瀧の湯」と露天風呂の「樹彩の湯」に、宿泊者用のまほろば湯場大浴場の「竹林の湯」、「双檜の湯」と露天風呂の「渓流の湯」の他に、貸切風呂があります。温泉は源泉100%のかけ流しで、さらに毎日お湯を入れ替えているとのことです。

九州の温泉2泊目の晩餐は、別館灯小路和室でのお食事で、季節により異なる「文月の膳」の料理長がご自慢のお献立で、優彩造り、糸切り馬刺、熊本産黒豚シャブ鍋などの12品の料理にデザートが付き、ビールで乾杯して3日目の九州旅行を堪能しました。
食休み後に2回目の温泉に入り、疲れを癒して夏の夜を“湯上り休み処”で、木々を眺め、風を感じ、澄んだ星空を眺めて時間の経つのを忘れて至福の時を感じました。


黒川温泉周辺観光
朝7時半に朝食を済ませ、第4日目は九州湯布院・阿蘇旅行の最終日です。
黒川温泉発のあそゆふ高原バスに乗車するまでの予定は、素晴らしい黒川温泉の露天風呂を味わうため、すぐ横に川が流れ渓流沿いで有名な「山みず木」の日帰り露天風呂に浸かった後、観光タクシーで小国町の「北里」、「下城」、「黒淵」を廻り(黒川観光地図参照)記念館、美術館や天然記念物の大イチョウなどを見学しました。

・「山みず木」露天風呂
露天風呂人気随一の山みず木(山みず木地図参照)へは、優彩から道幅の狭い約2kmの距離がありますのでタクシーを呼んで出かけました。山みず木の露天風呂は、すべて渓流沿いにあり、旅館入り口から右への木立に囲まれた石畳を抜け、自然の中へと進むと男女混浴の「幽谷の湯」と女性専用の「木もれびの湯」、「森の湯」の3つの露天風呂があります。2つの女性専用露天風呂の間は、「裸の散歩道」でつながっており、せせらぎを見ながら露天のハシゴが楽しめます。
茶房「井野屋」内のロッカーに荷物を入れ、清流と緑に包まれた露天風呂を堪能し、湯上りののど乾しに飲み物とおそばで昼食をすませました。

・・・・・・山みず木温泉・・・・・・・・・幽谷の湯(写真拡大)・・・・・・渓流沿いの露天風呂(写真拡大)

・北里柴三郎記念館
小国町へは、山みず木からタクシーを呼び国道442号を北上し、小国町で右折して国道387号に入って、北里駅跡公園の県道318号を左折(記念館付近地図参照)すると、すぐ北里柴三郎記念館(阿蘇郡小国町大字北里3199)です。小国町出身である故北里柴三郎博士の生家や、博士から小国町に寄贈された北里文庫(図書館)を改修し、その偉業をたたえています。

・・・・・・北里文庫内部・・・・・・・・・貴賓館(写真拡大)・・・・・・・・・・・生家(写真拡大)

・下城の大イチョウと瀧
北里柴三郎記念館から県道318号を直進して、国道212号に突き当たったら右折して国道に並走している道路を北上すると左手の縦木川に下城の瀧があり、右手に下城の大イチョウが見え(下城イチョウと瀧付近地図参照)て、通りに面したところに駐車場があります。
下城の瀧は、駐車場から滝の全景が見え、落差が約49mの直瀑で水量が豊富です。
大イチョウは、幹囲10m、樹高20m、枝張りが東西34m、南北40mの熊本県下最大の、樹齢1000年以上の巨木で、1934年(昭和9年)に指定された国の天然記念物です。
このイチョウは、下城上総介経賢の母妙栄尼の墓標と言い伝えられております。また、鏡ヶ池伝説によると、小松女院の乳母の墓標とも伝えられております。このイチョウはチコブサンと呼ばれ、乳の少ない婦人が祈願をこめて樹皮を煎じて呑むと、乳が出るとの言い伝えもあります(小国町教育委員会より)。


・坂本善三美術館
下城の大イチョウから国道212号を南に戻り、国道387号の4つ角を右折して直行し、中原川を渡って進むと真教寺に向かう道路(美術館付近地図参照)があり、その道を入るとすぐ右側が坂本善三美術館です。
坂本善三美術館(熊本県阿蘇郡小国町黒淵2877)は、小国の自然から生まれた坂本善三美術は、小国の生活の中にあるのが最も似合うというコンセプトから、1872年(明治5年)に町内に建てられた民家を、鉾納神社の隣に移築して本館が建設されました。また、小国特有の『置き屋根式』の蔵を模した展示棟には、大作を中心に常時展示されており、本館、展示棟が共に珍しく総畳敷きなので、腰を下ろしてゆっくりと鑑賞ができます。


小国町の観光も済み、黒川温泉までタクシーで戻り、預けた荷物を受け取りバス停まで送迎車に乗せて貰い、黒川温泉15時20分発のあそゆふ高原バス1号で昨日出発した湯布院駅への帰路につきました。

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