K&A

kan-haruの日記

大森町界隈あれこれ イベント 地場演劇公演「山わろ~呑川へきたかっぱのこと~」

2007年10月30日 | 大森町界隈あれこれ イベント
kan-haru blog 2007

< 総合INDEX へ

2年ぶりに大田文化の森で公演する、東京都大田区を拠点に活動している演劇を愛する集団の、「区民とつくる地場演劇の会」は第18回目を迎え、「山わろ~呑川へきたかっぱのこと~」を、10月20日14時と18時30分の2回にわたり開演し満員の盛況でした。今回、初めて地場演劇の観劇の機会をえて、14時の公演を見てきました。

区民とつくる地場演劇の会
「区民とつくる地場演劇の会」は、会の図書などによると、大田区に住む俳優の江角英明(えすみ えいめい)氏が、地元に伝わる歴史に興味を持って書いた一冊の芝居台本からスタートして、1990年に行われた旗揚げ公演では、仲間さがしや劇場探しの手探りの活動が、大田区の文化振興協会の目にとまり支援を受け、公演は大規模な開催となり、思いがけずの大成功を収めました。

           (拡大)                      (拡大)
その後、芝居づくりの楽しさを知った人々が集まり、試行錯誤を続けながら、一般市民と演劇人の共同作業の中で、風通しの良いコミュニケーションと運営にこだわり、アマチュアとプロが刺激しあって生まれる新鮮な表現、さらに観客にとって魅力ある市民演劇を目指してきました。

        (拡大)             (拡大)             (拡大)

・江角英明氏
江角英明氏は、1935年10月5日に島根県で生れ、多摩美術大学を卒業し黒澤明監督の映画からアニメの声優、刑事ドラマの悪役、日活ロマンポルノのキャストに至るまで幅の広い俳優活動を行い、2004年8月22日に胃癌により68歳で亡くなられました。

2年ぶりの大田文化の森公演
巨大都市東京の片隅で、「わが町発見、自分発見」を合言葉に、演劇面の成長や互いの信頼関係を求めて活動しましたが、2004年に代表の江角英明さんを失い、一時は解散を考えました。しかし、私たちの活動を励まし協力を惜しまない演劇人と、地域に軸足をおく舞台に共感を抱く観客が確実に増えており、その期待に押されて今年も公演をと思い、2年ぶりの第18回目の開演を迎えました。現在の会員は、10代から70代と年齢も個性も幅広いグループで、20名の構成メンバーです。
このメンバーの中には、わが町の住民の方も参加しており、とても親しみの深い地場演劇であり、近隣では誘い合っての観劇参加です。


・「山わろ」
公演の「山わろ~呑川へきたかっぱのこと~」は、旗揚げ公演以来、脚本を書いてきた江角さんの夫で、前代表の英明さんの遺品を整理していた昨年10月、偶然見つけたもので、英明さんが10年前に原稿としてまとめたものと分かり、えすみ友子さんが脚本の構成を行なったものです。

        (拡大)             (拡大)             (拡大)

タイトルの山わろとは、カッパの別名に由来し、サブタイトルの呑川は大田区内を流れ、東京湾に注ぐ長さ約15キロの小さな河川です。物語はその昔、小さな穴の中で仲間と交わした約束を実行するためカッパが川を下ります。
約束を果たすためには、人間の協力も必要になるが、下るに従い、川の汚染もひどくなり、カッパの頭にのっている皿の部分が乾き出します。かっぱと人間の交流のファンタジー作品の中で、皿の乾きが地球温暖化で自然破壊への警告という内容も盛り込まれています。

・文化の森
文化の森(大田区中央2-10-1)は、 旧大田区役所跡に大田区が、区民による自主運営による文化創造の拠点として、利用しやすく親しみのもてる施設を目的に、2001年11月3日に開設した区民の文化支援のための中心施設です。
施設の設備は、5階建ての集会棟の2階には情報館を設け、ホール(定員259人)、広場(185㎡)があり、事業運営は、任意登録の文化プレーヤーよって実施する「直接企画」と、公募した区民によって実施する「公募による事業」の2種類があり、大田区から委嘱された区民による運営協議会が行っています。

呑川
「呑川(のみかわ)」は、東急田園都市線の世田谷区桜新町付近を水源とし、世田谷区、目黒区、東急東横線都立大学駅付近、大田区の東京工業大学付近、石川町、雪谷、久が原、池上、JR蒲田駅付近を流れ、糀谷を抜けて東京湾に注いでおります。

支流は、世田谷区上馬付近を水源として、都立大学駅付近で本流と合流する「柿の木坂支流」、駒沢オリンピック公園付近を起点とする「駒沢支流」、世田谷区奥沢の浄真寺(九品仏)付近を水源として東京工業大学付近で合流する「九品仏川」があり、大田区清水窪を水源のひとつとする洗足池から流れ出る「洗足流れ」も注ぎ込んでいます。

下流は、大田区東蒲田付近で旧呑川と新呑川に分流し、今の本流は洪水や氾濫を防ぐために直線化した新呑川となり、羽田空港との間の海老取川に注ぎ込んでいます。
旧呑川は、京急蒲田駅近くの東蒲中学校あたりで新呑川から分流し、昭和島の目の前に河口がありましたが、1976年(昭和51年)に全区間が暗渠化され、緑道となって整備されました。

< 総合INDEX へ
毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております。(10月分掲載Indexへ)
カテゴリー別Index 大森町界隈あれこれ イベント総目次
<前回 大森町界隈あれこれ ニュース 大森町周辺の秋のイベント(2007.10.22) へ
次回 大森町界隈の風景 大森町駅付近のゆく年の風景 へ>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする