ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

いい湯だな♪(5)

2009年11月21日 00時22分44秒 | Weblog
突然薮の中から野生の動物が飛び出し、ハンドル操作を誤ってしまっても致し方のない状況だった。
そのうち着くだろう・・・と思っていると、斜面が崩れ落ち、岩肌がむき出しになっている山が見えた。
「まさかね。ここじゃないだろう・・・・え゛っ! ここかよぉ~(汗)」
こんなところに温泉が・・・。こんな所に人が・・・。こんなところに宿が・・・。
それなりに覚悟は決めて来たつもりだったが、まさかこれほどとは。
秘境中の秘湯そのものだった。

バイクを止め、タオルを持って露天風呂へと向かった。
周囲は見上げるような山々。吊り橋を渡り、宿の受付で入湯料を払う。
さて、露天風呂は・・・・・・・・・・・・う゛っ! いつ死んでもおかしくない。
来る途中で見えていたむき出しの岩肌は、露天風呂を囲むように我々を見下ろしていた。
「いつ崩れだしてもおかしくないなぁ。」
おそらくは全員の脳裏に共通して浮かんだ言葉だろう。
もし入浴中に岩が崩れてきて・・・。最悪のケースを想像した場合、すっぽんぽんでは恥の上塗りだ。
そう思いつつも服を脱ぎ、乳白色の湯船に足を入れた。
「熱っ~~!!!」