ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

いい湯だな♪(4)

2009年11月20日 02時16分03秒 | Weblog
東栗子トンネルを抜け大きく左折。
しばらく走ると線路が見えてきた。そして建物の合間から一瞬だが山形新幹線の車体が見えた。
「そっか、奥羽本線に沿って走っているんだ。」
間近で見る山形新幹線は初めてのこと。なんか得した気分♪
などと、お気楽気分はここまでで、いよいよ細い山道へと入って行く。
事前にネットで調べた通り、かなり奥深くまで入るようだった。
「林道」なのか「山道」なのか。そんなことよりは、こんなに細い道で急カーブが続く。しかもカーブにはガードレールなんぞ設置されていない箇所が殆どで、「お~いい気分」なんて浮かれているとそのまま崖下まで一直線ってな感じだった。
更には急勾配の上り坂。いや、上り坂程度なら何のことはない。上り坂プラス90°を遙かに超えるカーブになっているのだ。
いや、それならまだいい。何故かそんな急勾配急カーブの箇所に限って対向車がやって来る。
大きめのワンボックスカーほどにもなれば、おそらくは一度で曲がりきれないのではないかと思うほどだった。いわゆる「スイッチバック」でもしなければ曲がれないのではないか・・・。
う~ん、姥湯温泉恐るべし。
しかし、その恐るべしはまだまだ序の口だったのだ。

木漏れ日の中を走る。
一見いい感じのライディングを楽しめそうだが、これが何とも路面を認識しづらかった。
つまり、路面には陽の当たる部分と、樹木や木の葉でできた日陰との部分とがお互いに混じり合い、これがグレー調の迷彩模様を織りなしていたのだ。
しかもしかも、眩しいほどの木漏れ日が断片的なフラッシュライトとなって視界に入ってくる。
将に光彩陸離状態。思い切りでかいミラーボールの反射の様であり、目を細めるしかなかった。ハイキングであれば最高の森林浴となってくれるのだろうが、バイクで走っている以上、ただ視界を妨げるものにほかならない。
それでなくても細い道。道路脇の溝にはまりそうだった。
そして奥へ奥へと進むにつれ、リス、たぬき、きつね、ムササビ、モモンガ、鹿、イノシシ、熊、「出てこいや~!!!」の世界となって行くのだった。