ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
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刈込湖へ 「二年ぶりに三人で」

2024年07月16日 21時47分46秒 | Weblog
本格的な雪山登山ができなかった今年の冬。
計画はしたものの、当日の天候悪化により断念せざるを得なかったこと三回。
たまに一人で日帰りで出かける程度の冬山はやはり物足りなさを感じる。
しかし、家で待つ女房にしてみればホッとする冬だったのではないだろうか・・・

同じ日帰り冬山でも、久しぶりに会って出かけた山行があった。
スノーシューを利用しての登山ではあったが、二年ぶりに三人が揃い一緒に雪山を楽しむことができた。
目的地は奥日光の小峠を越えて辿り着く「刈込湖」。
夏はハイカーでそこそこ賑わう場所だが、冬期はここまで人はそうは来ない。
手前の小峠までの往復止まりだ。

二月上旬、天候は問題なく絶好の冬晴れ予報だ。
まだ夜明け前の5時に山仲間のOさんが迎えに来てくれた。
途中Yさん宅により合流し、一路日光方面へと向かった。

湯元温泉に到着し、服装と装備を調える。
真っ白な息は冬の寒さの厳しさを現しているが、テンションは高まっている。
先ずは軽く金精道路へとひと登りした。
この金精道路は日光と群馬県の尾瀬・沼田方面を結ぶ道路だが、冬期は閉鎖されている。
だから道路上の雪の上で堂々と寝ころんだり写真を撮ったりできるのは、この時期ならではの特権のようなものかも知れない。


金精道路で一枚。
冬晴れの早朝に心が躍る。

個人的には冬に小峠までは何度も来ており、詳細な部分での危険ポイントまで分かっている。
そこから先はごくたまに行く程度だが、刈込湖の湖畔では何度か雪中テント泊を楽しんでいる。

金精道路を下れば「蓼ノ湖(うみ)」へと向かう緩やかな登りとなる。
この登り区間は距離こそ短いが、深く雪に埋もれているだけにルートはその時の状況によって変わってくる。
刈込湖までは、全体的には初級から中級向けのコースであるものの決して甘く見てはならない。
雪で埋もれた冬ならではのコースは、どこで足を取られてしまうかはある意味未知数なのだ。
ズボッと埋まってしまえば最悪骨折も免れないだろう。

自分が先行しコース状況を確認しながら進んだ。
「ん!? こっちの方が少し短縮できるかな。いやちょっと危ないかも・・・」
そんなことを確認しながら蓼の湖へと向かう。


緩やかな登りだが慢心は禁物。
幸いに積雪状況に恵まれ、安定した登りができた。


積雪量が多い分、道幅が思っていた以上に広い。
安心して登ることができる。
後方に三人の登山者が見えた。
おそらくは同方向に進むだろう。

登り終え少し下ると蓼の湖が見えてきた。
とは言え、冬の湖面は氷と雪に覆われ真っ白な平地としか見えない。


雪のない時期に訪れたことはないが、正面の平地が蓼の湖。
湖畔に沿ってぐるりと周りながら小峠を目指す。
この辺りは風を防いでくれるものが何もなく、天候が悪ければ強風にさらされてしまう。
今日は本当にラッキーな一日になりそうだ。

蓼の湖の湖畔に近づく。
しかし、陸と湖との境が何処なのかは殆ど分からない。
もちろんその境界線を見たことは一度もない。
(いつも雪に覆われているため)

湖上立入禁止の看板が設置されている。
誤ってドボンとならないための安全対策だ。


実を言えば誤って落ちてしまわないためだけでなく、「どこまで進めるか・・・」などとおバカな輩
がいるのも事実である。
おもしろ半分でチキンゲームをする者たちへの警鐘でもある。

湖畔沿いに進み半周ほどして小休止をとった。
朝が早かったこともありやや空腹感もある。
慌てずのんびりと行動食を食べ一休みした。


気のあった仲間たちとの山行は楽しい。
一緒にいるだけで、冬の厳しさの中に楽しさを感じる。


同ポイントから見た進行方向。
赤い○のポイントがこれから目指す小峠。
山の両サイドがV字型に切れ込んでおり、峠(コル状)になっているのがよくわかる。
樹林帯を越えてからの峠への登攀は今日一番の頑張り処だ。

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