通でがんす

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金子みすゞ展 福屋八丁堀本店

2012年08月27日 | 広島の話題
「昨日は、「金子みすゞ展」を見に、福屋八丁堀本店へ行ってきました」

「いや~、人が多(お)いかったのう」

「朝の10時30分ころに着いたんじゃったけど、会場前にも人が並んどったくらいじゃけぇね」

「8月23日(木)に始まったのに、3日目の25日(土)には入場者が1万人を達成したくらいじゃもんの」





広島市中区の福屋八丁堀本店で開かれている「没後80年 金子みすゞ展~みんなちがって、みんないい。」の来場者が25日、1万人に達した。

「金子みすゞ展入場1万人達成<動画あり>」中国新聞






「岩国に行ったとき、金子みすゞのラッピングバスが走っているのを見たけぇ、てっきり岩国の人かと思うとったんじゃけど…」

「大津郡(おおつぐん)仙崎村(せんざきそん)、今の長門市仙崎のご出身じゃったんじゃのう」

「仙崎といえば、かまぼこじゃね」

「実は、古くから捕鯨の村じゃったんじゃの」

「清月庵(せいげつあん)には、鯨を供養するための鯨墓があったんじゃね」

「金子みすゞは、『鯨法会(くじらほうえ)』という詩も書かれとってんじゃのう」

「金子みすゞの「みすゞ」って何かと思うとったら、「信濃の国」にかかる枕詞(まくらことば)の「みすず刈る」から取っとってんじゃね」

「みすずというのは、篠竹(すずたけ)のことじゃそうな」



すず‐たけ【篠竹】

イネ科の植物。
日本特産で、山地の樹下に密に茂り、高さ1~3メートル。
行李(こうり)や細工物の材料にし、竹の子は食用。
すず。
みすず。

Yahoo!辞書




「手帳のコピーが張ってあったけど、推敲(すいこう)の跡がほとんどなかったのう」

「そういえば、なかったね」

「これを見て思うたんじゃが、金子みすゞの詩は旧仮名づかいで読んだほうが、より深く味わえるんじゃないんかのう」

「旧仮名づかいって何かいね?」

「説明するよりも、実例をあげたほうがわかりやすいじゃろうの」



こだまでせうか



「『こだまでしょうか』という、詩のタイトルじゃね」

「昨年(2011年)に起こった東日本大震災の後、テレビのCMでよう(=よく)流されたのう。次は、この『こだまでしょうか』の中の一節からじゃ」



「遊ぼう」っていふと



「これは「「遊ぼう」っていうと」じゃね」

「次は、これじゃ」



飛べる小鳥は私のやうに



「「飛べる小鳥は私のように」じゃね」

「これは『私と小鳥と鈴と』の一節からじゃ」

「この詩は、子どもの小学校の教科書に載っとったんよ。子どもがこの詩を暗記させられたとき、うちもその時に覚えたんよ。「みんなちがって、みんないい。」ってね」

「次は、『大漁』の中の一節じゃ」



鰮(いわし)のとむらひ
するだらう。




「「…するだろう」は分かるけど、「鰮のとむらひ」って?」

「「鰮のとむらい(=弔い)」じゃ」

「難しいねぇ…」

「次は、『おさかな』の中の一節じゃ」



海の魚はかはいさう



「かはいさう、かはいさう…。うーん、「かわいそう」?」

「正解じゃ! 最後は、さっき鯨の話で出てきた『鯨法會』からの一節じゃ」



死んだ父さま、母さまを、
こひし、こひしと泣いてます。




「こひし、こひし…。「小石」じゃないよね?」

「死んだお父さん、お母さんを思い浮かべて泣いとるんじゃ。それを考えたら想像がつくじゃろ?」

「「こひし」って、「こいし(=恋し)」のこと?」

「正解じゃ!! ちなみにタイトルの『鯨法會』も、「くじらはふゑ」と手書きでルビが振ってあったのう」





↓金子みすゞ展については、こちら↓

「金子みすゞ展」広島の百貨店 福屋





↓金子みすゞについては、こちら↓

金子みすゞ記念館





↓福屋についての関連記事は、こちら↓

8月12日に関する記念日で、福屋広島駅前店で行われる催し物は?

復刻版「福屋饅頭」 平安堂梅坪 - 通じゃのう






「今日は、福屋八丁堀本店で開催中の「金子みすゞ展」について話をさせてもらいました」

「「金子みすゞ展」は明日(8月28日)までですけぇの。ほいじゃあ、またの」

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