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8月12日に関する記念日で、福屋広島駅前店で行われる催し物は?

2010年08月12日 | 広島の話題

毎日毎日、いろんな記念日がありますのう。

今日、8月12日は「太平洋横断記念日」でもある。
これは1962年(昭和37年)、当時23歳だった堀江謙一が、小型ヨット「マーメイド号」で太平洋横断に成功したことに由来するんじゃ。
この航海について「太平洋ひとりぼっち」という本が出版され、石原裕次郎の主演で映画化されとります。



【問題】
8月12日(木)から福屋広島駅前店で、8月12日を記念日とする催し物があります。
その記念日とは、次のうちどれでしょうか?

1.アルプスの少女ハイジの日(ハイジの日)
2.育児の日
3.ハイチュウの日
4.配布の日









【正解】
1.アルプスの少女ハイジの日(ハイジの日)




【解説】
1974(昭和49)年に日本でテレビ放映されて、多くの感動を呼んだアニメ『アルプスの少女ハイジ』。
美しい大自然の中で、こどもと大人や、動物たちとのふれあいを描き、「愛」、「癒し」、「勇気」などのメッセージをたくさんのご家庭に届けました。
その感動の物語は、当時テレビの前でハイジを応援していた少女がお母さんになった今でも、お子さまに受け継がれ、世代を超えて愛され続けています。

このたび正式に「アルプスの少女ハイジの日」となった8月12日から、愛と平和を願う広島の地で展覧会を開催します。
今年の夏休みは、魅力あふれるハイジの世界を、お子さまとご一緒にお楽しみください。

(「アルプスの少女ハイジ展」福屋広島駅前店)
http://www.fukuya-dept.co.jp/etc/eki_haijiten10.html



今日は、「ハイジの日」「アルプスの少女ハイジ展」「アニメ版・アルプスの少女ハイジ」について調べてみようかの。



まずは、ハイジの日について。



アニメーションのキャラクターとして絶大な人気を誇る「アルプスの少女ハイジ」。
その魅力を多くの人に伝えるためにハイジの著作権などの管理を手がける株式会社サンクリエートが制定。
日付は「8」と「12」で「ハイジ」と読む語呂合わせから。
制定日はアニメーション「アルプスの少女ハイジ」のもと(原案)となった児童文学「HEIDI」の作者、ヨハンナ・シュピリの誕生日(6月12日)とした。

(「ハイジの日」日本記念日協会 今日の記念日)
http://www.kinenbi.gr.jp/



次に、アルプスの少女ハイジ展について。



展示コーナーでは、巨大ジオラマやキャラクター像をはじめ、アニメ制作資料や懐かしのグッズ等が満載。
キャラクターデザインを担当された小田部羊一氏による貴重な直筆原画や初期スケッチ等も公開されます。
ミニシアターコーナーでは、アルプスの少女ハイジの総集編を大型モニターで上映。

会場に隣接するアトラクションコーナーでは、ヨーゼフのボールプールや砂絵制作もお楽しみいただけます。
なりきりハイジ&クララコーナーではキャラクター衣装を着て記念撮影ができますョ♪
(各アトラクションは有料となります)

アルプスの少女ハイジグッズ販売コーナーでは、アクセサリー、衣類、タオル、ランチグッズ、陶食器、原画・版画・セル画、書籍、CD、DVD、ぬいぐるみ、文具雑貨、お菓子等盛りだくさん。
ハイジの日制定記念グッズも並びます。
(商品数には限りがございます。お求めはお早めに。)

(「ニュース アルプスの少女ハイジ展覧会」アルプスの少女ハイジ公式ホームページ)
http://www.heidi.ne.jp/hp/index.html



■日時:8月12日(木)~8月24日(火)
     午前10時~午後8時(最終日は午後5時閉場)

■会場:福屋広島駅前店8階催場

■入場料(税込):一般500円/小・中・高生300円/小学生未満無料



最後に、アニメ版「アルプスの少女ハイジ」について。



アニメ版「アルプスの少女ハイジ」は、ヨハンナ・スピリの小説「ハイジ」を原作として、1974(昭和49)年1月~12月まで放送された。
全52話。

この作品のために、スタッフはスイスへ約3週間の現地ロケを行ったそうじゃ。
テレビアニメで現地ロケ、しかも海外まで出かけたのは、これが初めて。
参加したのが、演出の高畑勲(たかはた いさお)、場面設定・画面構成の宮崎駿(みやざき はやお)、キャラクターデザインの小田部羊一たち。

オープニングに使われたホルンとヨーデルのコーラスも、スイスで現地録音したアルペン・ホルンとヨーデルをミックス・ダウンされとるそうじゃ。

現地ロケといい、音楽といい、ここまでお金をかけるというのは、前代未聞じゃったそうな。

余談じゃが、ハイジから2年後に製作された「母をたずねて三千里」でも、現地ロケ(イタリア・アルゼンチン)を行われとります。
こちらには、高畑勲、宮崎駿、美術監督の椋尾篁(むくお たかむら)、脚本の深沢一夫が参加されとるんじゃ。



↓アニメ版・アルプスの少女ハイジについて、くわしくはこちら↓

アルプスの少女ハイジ公式ホームページ
http://www.heidi.ne.jp/hp/index.html



高畑勲といえば、古くは「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968年)「パンダコパンダ」(1972年)、近いところでは「火垂るの墓」(1988年)「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994年)などを手掛けられとりますのう。

高畑がハイジと関わることになり、「なぜ「ハイジ」をアニメ化するのか」「アニメでしかできない表現とはなにか」について、考えられたそうじゃ。



ハイジに誘われて、やろうと決断するまで3ヶ月くらいかかった。
当時みんなが考えていた意味での、アニメーションならではという飛躍もファンタスティックな要素もない。
実写でやればよいようなものを、敢(あ)えてアニメーションにする意味は何なのか。
要するに表現上の可能性や意義を見いだすことができるのか。

原作を読み返したり、森やすじさんの作るパイロットの案を考えたりしているうちに、その可能性がある程度見えてきた。

見えてきた可能性というのは、第一話で説明すると分かりやすいと思う。
冒頭で、荷物を減らすためにハイジはたくさん重ね着をさせられている。
ところがヤギやペーターが自由に歩いているのを見て、着ているものを全部脱ぎ捨てて下着一枚になる。
暑く窮屈だから脱ぐという肉体面だけでなく、両親を失いあちこちに預けられて窮屈な思いをしてきた小さな子どもが、山の空気にふれて精神的に一気に解放される、そのことが象徴的に見事に具体化されている。
この感じはアニメーションでこそ表現できるのではないか。

原作ではきちんと服をたたんで、はずみながらペーターたちについて歩くのだけれど、それを、いかにも窮屈そうな着ぶくれにしておき、ぱっぱっと脱ぎ捨てて、かまわず45度の急坂をダーッと走り出させる。
ハイジがヤギの群に入ったらペーターもヤギも走り、一緒に踊る。
こんなことは現実にはあり得ないし、不可能だが、アニメーションならリアリティをもたせて描けるはずだと。

(高畑勲「アニメーションでしか表現できないことを」『MOE 2001.06』白泉社)



ウィキペディアで調べよったら、「TCJ動画センター版「アルプスの少女ハイジ」もパイロット版フィルムとしては存在する。」と書かれてあった。
製作されたのは、1967(昭和42)年ころのことらしい。

↓パイロット版・アルプスの少女ハイジの画像については、こちら↓

「ズイヨーの変遷について」ハイジ大百科
http://www6.airnet.ne.jp/furcas/heidi/hi-produt/prod01.html



選択肢2の育児の日は、育(いく)で「1」、児(じ)で「2」をあらわすことから、毎月12日が育児の日となっている。



選択肢3のハイチュウの日は、森永製菓株式会社が、夏休みや帰省などでの需要期をよりいっそう盛り上げようと制定。
日付は「8」と「12」で「ハイチュウ」と読む語呂合わせから。



選択肢4の配布の日は、ポスティングや街頭での配布(サンプリング)などを行う企業の団体、有限責任事業組合日本広告配布事業協会(JADA)が制定。
日付は「8」と「12」で「配布」と読む語呂合わせから。



今日は、「ハイジの日」「アルプスの少女ハイジ展」「アニメ版・アルプスの少女ハイジ」について勉強をさせてもらいました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。



ほいじゃあ、またの。


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2 コメント

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Unknown (にっこ)
2010-08-12 18:23:57
初めまして。

広島に住む者です。

トラックバックをさせて頂きました。
いまいちよくわかっておりませんが、連絡させて頂きました。

勝手にして、すみませんでした。


http://blog.goo.ne.jp/hiromihujin/e/4c5fbe372041783011a87f00ad6ac5c4
返信する
見に行かれてはいかが (福助)
2010-08-14 06:58:12
にっこ様

コメント、ありがとうございます。

昨日、ハイジ展を見に行ってきたんじゃ。

制作時の話や35年間の歩み、小田部羊一のイラストなど、内容が盛りだくさんでしたのう。

見に来られとる方も、子ども連れはもちろん、50歳以上の方もおられました。

ハイジが、親・子・孫の3世代で楽しめるアニメになっとることを実感してきたんじゃ。
返信する

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