通でがんす

いろんな広島を知って、ひろしま通になりましょう!
(旧ブログタイトル:通じゃのう)

復刻版「福屋饅頭」 平安堂梅坪

2011年08月12日 | 広島の話題
「お父さん、お饅頭を買うてきたんじゃけど、食べる?」

「おっ、うまそうじゃのう。えっ、むかしの福屋のマークが焼印で押してあるじゃん!?」



「福屋のマークをよう覚えとったね。これ、福屋饅頭よ」

「へぇ、そんな饅頭があったんか。わしゃ知らんかったで」

「ほんま? うちが小さいころ、福屋で売りよったけどね」


名物 福屋饅頭

昭和四年の創業以来、
戦後までの十数年間、
皆様に愛されつづけた
初代 福屋饅頭
当時の味に限りなく近づけました。

(福屋饅頭の説明書きより)



「へぇ、中は白あんになっとるんじゃ。こりゃうまいのう」

「今日、お母ちゃんと福屋に行ったら売りよったけぇ、買うてきたんよ」

「…ふんふん…。ネットで調べてみたら、8月10日(水)から14日(日)までのお盆の期間限定で、福屋八丁堀本店・福屋広島駅前店・五日市福屋にある平安堂梅坪で売りよるそうじゃ」

「お店の方は、いつもは第1・第3の木曜と金曜に売りよるいうて言よっちゃったね」







「福屋饅頭は、平安堂梅坪で作りよるんじゃのう」

「梅坪いうたら、吾作饅頭じゃね」

「わしゃ、柿羊羹(ようかん)が好きじゃの」

「梅坪は老舗の店じゃね。ところで、いつごろからあるんかね?」

「う~ん、知っとるようで、知らんよのう…」


大正7年、広島名産柿羊羹の製造本舗「平安堂」として創業。
戦後の企業再開の後、昭和30年代に甘党喫茶「梅坪」、和菓子の直営店舗を開設。
昭和40年代には洋菓子部門を創設。
以来多店舗展開をはかり、現在は直営、デパートのテナントなどを含め
20以上の販売拠点を持っています。

(「会社情報」平安堂梅坪)



「大正7年いうことは、えーっと1918年じゃけぇ…、創業93年になるんじゃね」

「児童雑誌『赤い鳥』が創刊された年でもあるのう」





「このマークがむかしの福屋のマークじゃいうて、すぐに思い出せたねぇ」

「最近、映画で見かけとったけぇの」

「あら、そうじゃったん。どの映画?」

「『千羽鶴』(1958年)と『ヒロシマ・モナムール』(1959年)じゃ」

「『千羽鶴』いうたら、佐々木禎子(ささき さだこ)さんの映画?」

「ほうじゃのう。禎子さんが亡くなった後、像を建てるために募金活動をするんじゃが、このマークのある百貨店の前でも募金活動をしよっちゃったんじゃ。百貨店の名前が出てこんかったけぇ、「えーっと、このマークはどこじゃったっけ…?」と悩んでしもうたよのう」

「『ヒロシマ・モナムール』では?」

「男と女が夜の本通り商店街を歩いとって、福屋の横も通ったんよ。夜じゃけぇ、シャッターが降りとるじゃろ。そこに、あのマークと「福屋」「月曜日定休」と書いてあったんじゃ」

「ありゃ、あのころは月曜日が休みじゃったんかいね?」

「うーん、この頃のことはわからんのう。わしの記憶が確かなら、昭和50年代は、広島三越が月曜、天満屋広島店が火曜、福屋が水曜、広島そごうが木曜が定休日じゃったはずじゃ」





↓福屋については、こちら↓

広島の百貨店 福屋





↓福屋饅頭については、こちら↓

「広島の百貨店「福屋」がおくる広島みやげセレクション」広島の百貨店 福屋





↓平安堂梅坪については、こちら↓

平安堂梅坪





↓映画『千羽鶴』については、こちら↓

映画「千羽鶴」を世界に





↓映画『ヒロシマ・モナムール』については、こちら↓

二十四時間の情事





↓福屋についての関連記事は、こちら↓

8月12日に関する記念日で、福屋広島駅前店で行われる催し物は?

11月、福屋八丁堀本店8階にオープン予定の映画館の名前は?






↓赤い鳥についての関連記事は、こちら↓

児童雑誌「赤い鳥」を創刊したのは?





「今日は、福屋饅頭について話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 平和塔(旧:日清戦争凱旋碑... | トップ | あこがれの国産車 マツダD... »

コメントを投稿

広島の話題」カテゴリの最新記事