こころの故郷 ひろしまコンサート
日時:2014年9月14日(日)
10:00開演(9:30開場)、14:00開演(13:30開場)
場所:広島市西区民文化センターホール
「来週の日曜、9月14日(日)は西区民文化センターで「こころの故郷 ひろしまコンサート」が行われる」
「アニメの『ちびまる子ちゃん』(1990年~)が中村 暢之(なかむら のぶゆき)さん、特撮番組の『ウルトラセブン』(1967年)が冬木 透(ふゆき とおる)さんと、それぞれの作品の音楽を担当された方が広島とゆかりがあるいうことじゃったね」
「今回は、冬木氏について話をしようと思う」
(「広島文化情報マガジン「to you」」2014年9月号)
「冬木透(本名・蒔田 尚昊(まいた しょうこう)氏は、1935年(昭和10年)旧満州(まんしゅう)生まれ。終戦後の1949年(昭和24年)、母親の故郷の県北にある八重(やえ。現・北広島町)に引き揚げてきた」
「八重は、むかしの山県郡(やまがたぐん)千代田町(ちよだちょう)にあって、お義母さんもここの出身じゃったね」
「八重高校で始めた合唱が、音楽活動の出発点になるそうじゃ」
「へぇ~。合唱をしよっちゃったんじゃ」
高校時代は勉強そっちのけで合唱に明け暮れました。
幼い頃に父のレコードを聴いてクラシック音楽に魅せられ、音楽家になるのが密かな夢でしたから、戦争が終わりようやく音楽をやれるのがもう嬉しくてね。
「冬木氏の通われとった八重高校って聞いたことがない名前じゃのう、と思うて調べてみたら、なんと千代田高校の前身じゃった」
「千代田高校いうたら、お義母さんの通いよった学校じゃん」
「ほうなんよ。戦後、八重高校と名前を変えたのが、1956年(昭和31年)、わしのお袋が在学中に千代田高校と名前を変えたということじゃ」
「へぇ」
「お袋によると、高下(こうげ)先生という方が合唱を教えられとったそうじゃ」
「人との出会いって、大切じゃね。ん、まてよ…? 冬木さんって、観音高校卒業じゃなかったっけ?」
「高校3年のとき、広島市内にある観音高校に転校されたそうじゃ」
「なるほど」
「で、高校を卒業した後、エリザベト音楽大学に第一期生として入学された」
「つまり、冬木さんは、お義父さんと同じ年であり、お義母さんの高校の先輩であり、うちの大学の大先輩でもあります」
「わしは、音楽的に大きく影響を受けた方でもあるわけじゃ」
卒業時にちょうど今のエリザベト音大が開学。
父は自分と同じ医者か科学者になってほしかったようですが、迷った末、音楽の道を選びました。
エリザベトで音楽の基礎をみっちりと学び、上京時には恩師の市場先生の紹介でテレビの仕事をするように。
作曲家としての出発点となった大切な場所です。
「1954年(昭和29年)エリザベトを卒業後、1956年(昭和31年)に上京。ラジオ東京(現:TBS)で働きながら、1957年(昭和32年)に国立音楽大学作曲科に編入されたそうじゃ」
「国立音大か…。うちも行きたかったよ」
「1961年(昭和35年)、TBSを退社して作曲活動に専念」
「1967年(昭和42年)には、『ウルトラセブン』(TBS)の音楽を担当されたんよね」
「1974年(昭和49年)、NHKの連ドラ『鳩子の海(はとこのうみ)』の音楽を担当」
「鳩子の海?」
広島原爆のショックで記憶を失い、美しい瀬戸内の港町に紛れ込んだ戦災孤児の少女が、さまざまな困難にもめげずに出生の証しを求め、明るく生きる姿を描く。
人間の寄辺とするもの、故郷とは何なのかを考えさせた。
おかっぱ頭の無邪気な鳩子の少女時代を演じた斎藤こず恵がお茶の間の人気者になった。
鳩子の出生の秘密が明かされる終盤では視聴率が50%を超えた。
(「連続テレビ小説 鳩子の海」NHKアーカイブス)
「この番組で、鳩子の子供時代を演じたのが、斎藤 こず恵(さいとう こずえ)ちゃん」
「斎藤 こず恵ちゃんといえば…」
♪山口さんちのツトムくん
このごろすこしへんよ
どうしたのかナ
(『山口さんちのツトム君』作詞・作曲:みなみらんぼう)
「思わず歌ってしまいました」
「今から38年前の、1976年(昭和51年)の大ヒット曲」
「そんなむかしの話になるかいね?」
「各社競作で、レコードの売り上げが累計で150万枚以上になるそうじゃ」
「へぇ」
「ほかにも、原爆をテーマにしたRCC(中国放送)の特別番組の音楽を担当されたこともあるそうじゃ」
「やっぱり、広島-原爆ということで、これに関する作品にも携わっとってんじゃね」
↓「こころの故郷 ひろしまコンサート」については、こちら↓
「こころの故郷 ひろしまコンサート」西区民文化センター
↓冬木透氏については、こちら↓
冬木透の宇宙
「今日は、冬木透と広島ということで、冬木さんと広島との関わりについて話をさせてもらいました」
「ほいじゃあ、またの」
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