「ただいま。おおっ、何じゃ、こりゃ!?」
「うふ、買っちゃった」
「買っちゃったって、お前。こりゃ金塊(きんかい)じゃないか!」
「だから、気に入っちゃったから、買ったんだってば」
「お、お前。どこにそんな金があったんなら!!」
「ばかじゃねぇ、お父さん! よう見てみんさいや」
「あ、ああ。なんじゃ、ティッシュケースか…」
「ほうなんよ。金塊の形をしたね」
「あー、驚いた」
「今日ね、三越の「黄金の世界展」に行ってきたんよ」
新春を華やかに彩る黄金展。
今年は、「ゴールドエキスポ」を初開催。
黄金の茶室や金の打ち掛けなど見ごたえのある黄金作品を約800点展示いたします。
また、毎年人気のおりんや干支の置物など金製品の販売も行います。
会期:1月21日(金)~30日(日)
8階 催物会場(最終日は午後5時閉場)
入場料:600円(高校生以下無料)
※物販コーナーは入場無料です。
(「初開催「ゴールドエキスポ・黄金の世界展」」広島三越)
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/2010/recommend.html
「今日は、「金の知識」「太閤秀吉の黄金の茶室」「ブレゲNo.160 マリー・アントワネット」について調べてみようかね」
【金の知識】
「まず入っていったらね、120キログラムの大きな金塊があって、それに触ることができるんよ」
「120キログラムの金塊か…。いくらぐらいするんかのう?」
「4億6千万円!」
「よ、4億6千万円!!」
「すごいよねー」
「すごいよのう」
「1キログラムの純金を作るのに、金鉱石がどれだけ要るか分かる?」
「うーん、分からん」
「200トンも要るんじゃと」
「200トン!? 何か、今日は驚いてばっかりじゃのう」
「それでね、純金1グラムを延ばすと、長さ3000メートルの金糸(きんし)にすることができるんじゃと」
「金は展延性(てんえんせい)があるけぇの。それにしても、3000メートルも延ばすことができるんか」
「ほいで、1グラムの純金を厚さ10000分の1にすると、60センチ四方の金箔(きんぱく)になるんじゃと」
「すげぇのう」
「まだまだあるよ。携帯電話1台に、約0.016グラムの金が使われとるんじゃと」
「ICや半導体に金が使われとるけぇの」
「日本は金の輸出国でもあるんじゃと」
「え!? 今でも日本で金を掘っとるんかいの?」
「人類が今までに掘り出した金が約17万トン。で、地中にある採掘可能な金の量が約7万トン。今のペースで掘っていくと30年後には掘り尽くしてしまうんじゃと」
「ああ、金のリサイクルをしとるいうのは聞いたことがあるのう」
「そうなんよ。そのリサイクルする金の量が、輸入する金の量より多いけぇ、日本は金の輸出国なんじゃと」
【太閤秀吉の黄金の茶室】
「豊臣秀吉が作らせたという「黄金の茶室」を復刻して展示しとっちゃったよ」
「黄金の茶室か…」
「黄金の茶室」は史上に著名な太閤の黄金の茶室を復元したもので、豊臣秀吉が天正14(1586)年、京都御所に組立式の黄金の座敷を運び、自ら茶を点じて正親町(おおぎまち)天皇に献じた、その当時の諸記録に基づいた忠実な復元です。
(「黄金の茶室」MOA美術館)
http://www.moaart.or.jp/goldentearoom01.htm
「樹齢約200年のヒノキに、漆を下塗り、中塗り、上塗りと十数回に分けて塗り重ねとるんよ。ほいでね、約1万5000枚の金箔が押してあるんじゃと」
「いっぺん見てみたいのう」
「すごかったよ」
「昨日のNHK大河ドラマ『江』に千利休(せんのりきゅう)が出てきとったけど、茶の湯の侘(わび)寂(さび)とは正反対の世界じゃのう」
「あとは、黄金の打掛がえかったねぇ。金の糸、約1万本を使って鶴の刺繍(ししゅう)がしてあったんよ」
「それもすごいのう」
【ブレゲNo.160 マリー・アントワネット】
「あとはね、「ブレゲNo.160 マリー・アントワネット」という時計の話がすごかったねぇ」
「ブレゲ…? どんな話じゃ?」
「1783年のある日、パリに時計工房を開いとったアブラアン・ルイ・ブレゲのもとに、フランス王妃のマリー・アントワネットから時計の注文があったんよ。「時間とお金はいくらかかってもかまわないから、できるだけ金(きん)を使って、最高の時計を作って欲しい」って」
「うーん、王妃様の言いそうなことじゃのう。そんな注文を受けたブレゲって、どんな人なんかいの?」
「ブレゲはスイス生まれで、時計の歴史を200年早めたといわれる天才時計師なんじゃと。で、ブレゲが作り上げたのが「ブレゲNo.160」という時計なんよ」
「結局、お金はいくらかかったんじゃ?」
「お金はよう分からんけど、時間は44年かかったんじゃと」
「44年もかかったんか!」
ブレゲは、超がつくほど複雑な技術を駆使することで知られたが、『ブレゲ No.160』には、そのすべてが組み込まれた。
以下、その仕様
1.パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)
2.ミニッツリピーター(時刻を音で知らせる)
3.トゥールビヨン(時計の姿勢による重力の影響を補正する)
4.スプリットセコンド(独立した2系統のストップウオッチ)
5.パワーリザーブ表示(ぜんまいの巻き量を表示する)
6.均時差表示(1日の時間のばらつきを表示する)
7.自動巻き(ブレゲ独自の自動巻き)
8.軸受けはサファイア(軸受けは摩擦と摩耗が激しいため)
9.文字盤は透明クリスタル(時計内部の機械の動きを楽しめる)
10.ケースはゴールド
(「時計の歴史Ⅰ~ブレゲとマリーアントワネット~」ベネディクト 地球歴史館)
http://www.benedict.co.jp/Smalltalk/talk-99.htm
「うちは、詳しいことはよう分からんけど、上の1~4は「時計の4大機構」と呼ばれる技術なんじゃと」
「すごい人なんじゃのう」
「あとね、純金製のストールを羽織(はお)って、記念写真を撮ってもろうたんよ」
「純金製のストール!? あっ、ほんまじゃ!」
「一生に一度、あるかないかじゃけぇね」
「ほいで、どんな気分じゃった?」
「わたくしも、マリー・アントワネットになったような気分になったわ。オーホホホホ」
「お前、大丈夫か? ところで、晩ごはんは何や?」
「ラーメン鍋よ。あー、一気に現実に戻ってしもうたね」
「今日は、「金の知識」「太閤秀吉の黄金の茶室」「ブレゲNo.160 マリー・アントワネット」について勉強をさせてもらいました」
「今日もひとつ勉強になったでがんす」
「ちょっとだけリッチな気分になれたね」
「ほいじゃあ、またの」
「うふ、買っちゃった」
「買っちゃったって、お前。こりゃ金塊(きんかい)じゃないか!」
「だから、気に入っちゃったから、買ったんだってば」
「お、お前。どこにそんな金があったんなら!!」
「ばかじゃねぇ、お父さん! よう見てみんさいや」
「あ、ああ。なんじゃ、ティッシュケースか…」
「ほうなんよ。金塊の形をしたね」
「あー、驚いた」
「今日ね、三越の「黄金の世界展」に行ってきたんよ」
新春を華やかに彩る黄金展。
今年は、「ゴールドエキスポ」を初開催。
黄金の茶室や金の打ち掛けなど見ごたえのある黄金作品を約800点展示いたします。
また、毎年人気のおりんや干支の置物など金製品の販売も行います。
会期:1月21日(金)~30日(日)
8階 催物会場(最終日は午後5時閉場)
入場料:600円(高校生以下無料)
※物販コーナーは入場無料です。
(「初開催「ゴールドエキスポ・黄金の世界展」」広島三越)
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/2010/recommend.html
「今日は、「金の知識」「太閤秀吉の黄金の茶室」「ブレゲNo.160 マリー・アントワネット」について調べてみようかね」
【金の知識】
「まず入っていったらね、120キログラムの大きな金塊があって、それに触ることができるんよ」
「120キログラムの金塊か…。いくらぐらいするんかのう?」
「4億6千万円!」
「よ、4億6千万円!!」
「すごいよねー」
「すごいよのう」
「1キログラムの純金を作るのに、金鉱石がどれだけ要るか分かる?」
「うーん、分からん」
「200トンも要るんじゃと」
「200トン!? 何か、今日は驚いてばっかりじゃのう」
「それでね、純金1グラムを延ばすと、長さ3000メートルの金糸(きんし)にすることができるんじゃと」
「金は展延性(てんえんせい)があるけぇの。それにしても、3000メートルも延ばすことができるんか」
「ほいで、1グラムの純金を厚さ10000分の1にすると、60センチ四方の金箔(きんぱく)になるんじゃと」
「すげぇのう」
「まだまだあるよ。携帯電話1台に、約0.016グラムの金が使われとるんじゃと」
「ICや半導体に金が使われとるけぇの」
「日本は金の輸出国でもあるんじゃと」
「え!? 今でも日本で金を掘っとるんかいの?」
「人類が今までに掘り出した金が約17万トン。で、地中にある採掘可能な金の量が約7万トン。今のペースで掘っていくと30年後には掘り尽くしてしまうんじゃと」
「ああ、金のリサイクルをしとるいうのは聞いたことがあるのう」
「そうなんよ。そのリサイクルする金の量が、輸入する金の量より多いけぇ、日本は金の輸出国なんじゃと」
【太閤秀吉の黄金の茶室】
「豊臣秀吉が作らせたという「黄金の茶室」を復刻して展示しとっちゃったよ」
「黄金の茶室か…」
「黄金の茶室」は史上に著名な太閤の黄金の茶室を復元したもので、豊臣秀吉が天正14(1586)年、京都御所に組立式の黄金の座敷を運び、自ら茶を点じて正親町(おおぎまち)天皇に献じた、その当時の諸記録に基づいた忠実な復元です。
(「黄金の茶室」MOA美術館)
http://www.moaart.or.jp/goldentearoom01.htm
「樹齢約200年のヒノキに、漆を下塗り、中塗り、上塗りと十数回に分けて塗り重ねとるんよ。ほいでね、約1万5000枚の金箔が押してあるんじゃと」
「いっぺん見てみたいのう」
「すごかったよ」
「昨日のNHK大河ドラマ『江』に千利休(せんのりきゅう)が出てきとったけど、茶の湯の侘(わび)寂(さび)とは正反対の世界じゃのう」
「あとは、黄金の打掛がえかったねぇ。金の糸、約1万本を使って鶴の刺繍(ししゅう)がしてあったんよ」
「それもすごいのう」
【ブレゲNo.160 マリー・アントワネット】
「あとはね、「ブレゲNo.160 マリー・アントワネット」という時計の話がすごかったねぇ」
「ブレゲ…? どんな話じゃ?」
「1783年のある日、パリに時計工房を開いとったアブラアン・ルイ・ブレゲのもとに、フランス王妃のマリー・アントワネットから時計の注文があったんよ。「時間とお金はいくらかかってもかまわないから、できるだけ金(きん)を使って、最高の時計を作って欲しい」って」
「うーん、王妃様の言いそうなことじゃのう。そんな注文を受けたブレゲって、どんな人なんかいの?」
「ブレゲはスイス生まれで、時計の歴史を200年早めたといわれる天才時計師なんじゃと。で、ブレゲが作り上げたのが「ブレゲNo.160」という時計なんよ」
「結局、お金はいくらかかったんじゃ?」
「お金はよう分からんけど、時間は44年かかったんじゃと」
「44年もかかったんか!」
ブレゲは、超がつくほど複雑な技術を駆使することで知られたが、『ブレゲ No.160』には、そのすべてが組み込まれた。
以下、その仕様
1.パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)
2.ミニッツリピーター(時刻を音で知らせる)
3.トゥールビヨン(時計の姿勢による重力の影響を補正する)
4.スプリットセコンド(独立した2系統のストップウオッチ)
5.パワーリザーブ表示(ぜんまいの巻き量を表示する)
6.均時差表示(1日の時間のばらつきを表示する)
7.自動巻き(ブレゲ独自の自動巻き)
8.軸受けはサファイア(軸受けは摩擦と摩耗が激しいため)
9.文字盤は透明クリスタル(時計内部の機械の動きを楽しめる)
10.ケースはゴールド
(「時計の歴史Ⅰ~ブレゲとマリーアントワネット~」ベネディクト 地球歴史館)
http://www.benedict.co.jp/Smalltalk/talk-99.htm
「うちは、詳しいことはよう分からんけど、上の1~4は「時計の4大機構」と呼ばれる技術なんじゃと」
「すごい人なんじゃのう」
「あとね、純金製のストールを羽織(はお)って、記念写真を撮ってもろうたんよ」
「純金製のストール!? あっ、ほんまじゃ!」
「一生に一度、あるかないかじゃけぇね」
「ほいで、どんな気分じゃった?」
「わたくしも、マリー・アントワネットになったような気分になったわ。オーホホホホ」
「お前、大丈夫か? ところで、晩ごはんは何や?」
「ラーメン鍋よ。あー、一気に現実に戻ってしもうたね」
「今日は、「金の知識」「太閤秀吉の黄金の茶室」「ブレゲNo.160 マリー・アントワネット」について勉強をさせてもらいました」
「今日もひとつ勉強になったでがんす」
「ちょっとだけリッチな気分になれたね」
「ほいじゃあ、またの」
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