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40年目のザンボット3

2018年03月04日 | まんが・テレビ・映画


「グレートメカニックG 2017 AUTUMN」40周年記念大特集 無敵超人ザンボット3



↓『無敵超人ザンボット3』については、こちら↓

『無敵超人ザンボット3』40周年記念サイト



今から40年前の1978年3月4日(土)、
富野喜幸(とみの よしゆき。
現:富野 由悠季)監督の
『無敵超人ザンボット3』
を初めてテレビで観た。

第20話「決戦前夜」である。





今日は、
40年目のザンボット3ということで、
第20話「決戦前夜」
についての話でがんす。




「決戦前夜」のストーリーは…。


巨大宇宙船のキング・ビアルが、
日本の防衛軍艦艇に包囲されている。

「民間人の戦闘を
認めるわけにはいかない」
という理屈で、日本政府は
ザンボットともども
接収(せっしゅう。
国などの権力機関が、
個人の所有物を強制的に取り上げる)
しようとしているのだ。

戦いのプロである防衛軍は、
シミュレーションを受けた兵士たちを
ザンボットに搭乗させ、
敵のメカ・ブーストと戦わせた。

神(じん)ファミリーの長老である
神北 兵左衛門
(かみきた へいざえもん)は、
痛い目を見て分からせるしかないと、
防衛軍の戦いを見守ることにした。

実戦経験のない防衛軍は当然、
苦戦を強いられる。

さらに三体のメカ・ブーストが
登場してくるに及んで撤退、
民間人である神ファミリーと
交代せざるを得なくなってしまう。

戦いに慣れた神ファミリーは、
四体のメカ・ブーストを葬り去る。

そして、敵・ガイゾックとの
最後の決戦に向かうため、
宇宙へと飛び立つ。



この第20話「決戦前夜」に続いて、
最終三部作、

第21話「決戦! 神ファミリー」
第22話「ブッチャー最後の日」
第23話(最終話)「燃える宇宙」

の3話が放送された。



第20話「決戦前夜」は、
制作ナンバー「23」。

つまり、23番目に制作された話
ということになる。

ザンボット3は、全23話。

本来なら、最終話の「燃える宇宙」が
第22話として放送され、
ザンボット3のストーリーが
すべて語り尽くされたはずなのだ。

「決戦前夜」は、
製作陣が最終回までの
すべてのストーリーを語り終えた後、
最後にもう1本作ることになった話
ということになる。

この第20話には、ザンボットとして
語り足りなかった物語が
盛り込まれていた。



たとえば、
戦いのプロであるはずの防衛軍が、
20話あたりになって
政府という国家権力とつるんで
強権的に出てきたものの、
惨めにも負けてしまう。

このことで、
訓練(シミュレーション)を
受けただけの戦いのプロと、
実戦で戦いの経験を積んできた
民間人である神ファミリー
の差が際立つ。



また、今までのロボットアニメでは
避けられていた疑問に対する
富野監督としての答えが、
兵左衛門の口から語られた。

ザンボットを操縦する3人の少年少女、
神 勝平(じん かっぺい)
神江 宇宙太(かみえ うちゅうた)
神北恵子(かみきた けいこ)
たちはなぜ、戦いのプロであるはずの
防衛軍の兵士たちよりも
戦うことができたのか?

正義の味方が敵と戦うとき、
戦いを怖がっていては困る。

そこで睡眠学習を使い、
戦闘の恐ろしさを感じないよう
意識の奥の奥まで暗示を与えている
というのだ。



「決戦前夜」を通して、
敵・ガイゾックを倒せるのは、
彼らに滅ぼされたビアル星人の
末裔(まつえい。子孫)である
神ファミリーだけであること、
地球人に頼るのではなく
自分たちの手で戦いに決着を
つけるしかないことを語り、
物語は怒涛(どとう)の最終三部作に
突入していく!





【参考文献】

『ロマンアルバム21 無敵超人ザンボット3』(徳間書店、1979年)

氷川竜介『20年目のザンボット3』(太田出版、1997)






今日は、
40年目のザンボット3ということで、
第20話「決戦前夜」
について話をさせてもらいました。

ほいじゃあ、またの。

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