通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

内に秘めた優しさを~串田アキラさん

2022年05月02日 | 音楽
古い話で申し訳ないが、
NHKラジオ『ラジオ深夜便』
2月6日(日)午前4時台
「時代を創った声」は、
串田アキラさんじゃった。
串田さんは、
『宇宙刑事ギャバン』や
『キン肉マン』をはじめとする
数多くのアニメ・特撮の主題歌を
歌われた方じゃの。


↓串田アキラさんについては、こちら↓

串田アキラ Website



今日は、
串田アキラさん
についての話でがんす。



串田アキラさんは、
戦争が終わった翌年の1946年生まれ、
神奈川県横浜市出身。

10代のころから、
横浜にある米軍キャンプへ
通うようになった。
最初は客席から見ていたのが、
ステージの上で演奏することに。
音楽的には、ソウルや
R&B(リズム アンド ブルース)が
好きだったという。

しかし、「音楽で生活していくのなら
勘当(かんどう。
親から縁を切られること)だ!」
ということで高校を中退、
家を出ることに。

バンド活動をしているうち
レコード会社から誘われ、
「からっぽの青春」という曲で
1969年、プロデビュー。
それまで
ハッピーな曲を歌ってきたのが、
この曲は暗めの歌だった。

「こんなのソウルじゃないよ。
辞めたいなぁ…」と思っていたころ、
あるオーディションを受けることに。
曲を歌うと、あっさりOK。
「動きやすい服装で、
明日から来てください」
それが、NHKの音楽番組
『ステージ101(いちまるいち)』
との出会いだった。


↓『ステージ101』については、こちら↓

「ステージ101」NHK



1970年1月から1974年3月まで
NHKで放送された『ステージ101』で、
串田さんは初期メンバーとして活動。
(1970年1月から1972年3月まで)

『ステージ101』も、
自分の目指す音楽とは違うので、
辞めたいと思ったが、
今度はそこで気持ちを切り替えた。
どんな曲でも来た曲を歌ってみせるぞ!
と考えることで、
勉強になったし、楽しくもなってきた。
また、NHKの番組に出演したことで
勘当された親から許してもらえたとも。




画面中央が太陽戦隊サンバルカンのバルイーグル
(『東映戦隊ヒーロー 主題歌・挿入歌集 Vol.1』日本コロムビア 1987年)


串田さんが、今のようにアニソン、
特ソンを歌うようになったきっかけが、
「太陽戦隊サンバルカン」。
これは、1981年から1982年にかけて
テレビ朝日で放送された特撮テレビ番組
『太陽戦隊サンバルカン』
の主題歌だった。

レコーディングの時の
ディレクターからの指示は、
「カッコ良く歌ってください」。
これを聞いた串田さんさんは
自分が思う「カッコ良さ」で歌うが、
なかなかOKが出ない。

「それは違う」
「もっとカッコ良く」
とディレクターは言うが、
具体的にどうすれば良いかという
指示はなかった。

「もう一度歌ってダメだったら、
辞めさせてもらおう」
と思って臨んだ最後のテイク。
譜面とおりに歌うと、
なんと、OKが出た?!

翌82年、
特撮テレビ番組
『宇宙刑事ギャバン』
の主題歌を歌うことに。
この時のレコーディングは
スムーズに進んだ。
ここで歌い方のコツをつかんだと
串田さんは言う。

表に出てくるカッコ良さでなく、
内に秘めた強さ、優しさこそが
必要だったのだ。



以下、余談。


串田さんは1982年、
『機動戦士ガンダム』を手掛けた
富野喜幸(とみの よしゆき)
監督によるテレビアニメ
『戦闘メカ ザブングル』の
主題歌を歌われた。

このレコードを友達から借りた時に
言われたのが、
「目を閉じて聞いてみんさい。
和田アキ子が歌いよるように
聞こえるけぇ」

…確かに!
目の前で和田アキ子が
歌いよるように聞こえたもんじゃ。



今日は、
串田アキラさん
について話をさせてもろうたでがんす。


ほいじゃあ、またの。
コメント
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