通でがんす

いろんな広島を知って、ひろしま通になりましょう!
(旧ブログタイトル:通じゃのう)

蟄虫啓戸~七十二候~

2015年03月07日 | 季節の話題
蟄虫啓戸

冬ごもりをしていた虫たちが動き始めるころ

七十二候






昨日は、七十二候のひとつ

「蟄虫啓戸(ちっちゅうこをひらく。すごもりのむしとをひらく。2015年3月6日~10日)」。

冬ごもりをしていた虫たちが動き始めるころ。





昨日の「啓蟄(けいちつ)」でも書いたが、

「啓」は「ひらく」

「蟄」は「土中で冬ごもりをしている虫」の意味。





この時期の季語としては、


地虫出づ(じむしいづ)


蟻(あり)穴を出づ


蛇穴を出づ


などがあって、いろんな虫が地中から出てくることになっとる。





…蛇穴を出づ?

「蛇」って、「虫」じゃったっけ?





「虫」という漢字はもともと、

蛇をかたどった象形文字で、

本来は「蛇」を指したそうじゃ。





「生物全般」を意味する漢字には

宮崎 駿(みやざき はやお)原作の『風の谷のナウシカ』に出てくる

「王蟲(オーム)」で使われた「蟲」があった。





かつては、


羽蟲=鳥


毛蟲=獣


鱗蟲=魚および爬虫類


介蟲=カメ、甲殻類および貝類


裸蟲=ヒト


という表現があった。





ほいじゃが、画数の多い「蟲」の略字として

「虫」が使われるようになり、

ヘビ類や小動物に対して用いる文字へと変化して、

今に至っとるそうじゃ。





今日は、七十二候のひとつ「蟄虫啓戸」について話をさせてもらいました。

ほいじゃあ、またの。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする