通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

鍋桟橋から呉駅まで(その3)

2013年05月28日 | 見て歩き
「鍋桟橋(なべさんばし)からアレイからすこじま経由で呉駅まで、広島電鉄のバス路線に沿って呉の街をめぐる、今回のシリーズ」

「前回は、警固屋(けごや)公民館前から淀川製鋼前バス停について話をしたんじゃけど」

「今日は、アレイからすこじまを紹介しようと思う」

「からすこ島?」

「からす、こじま=烏小島。むかし、このあたりに烏小島という島があったそうじゃ」



アレイからすこじま

この公園は、「アレイからすこじま」と呼ばれています。公園名の由来は、明治初期の呉浦にあった周囲30m~40mの烏小島という島の名称と、英語で小道という意味のアレイからきたものです。
烏小島は、その昔、数本の老松がある岩島で、沖に舞うカモメたちの羽を休める絶好の場所でしたが、明治22年海軍工廠の建設が始まり、大正の始めに魚雷発射実験場として埋め立てて陸続きとなり、やがて工業地帯へと変身していきました。
国内で唯一、潜水艦を間近で見ることができる公園で、昭和60年度に現在のような姿に整備を行い、呉が旧海軍の本拠地だったことを偲ばせるエリアになっています。

なお、平成21年度に「旧呉鎮守府兵器部護岸及び関連施設」として、整然と積まれた花崗岩の護岸、巧みに加工された石階段、クレーン等、旧呉鎮守府兵器部の施設が保存され、公園化されていることが評価され、土木学会推奨土木遺産に認定されました。

呉市

(案内板より)




「「アレイ(alley)」って、「小道」という意味なんじゃね」









「ここから、海上自衛隊の艦艇や潜水艦を見れるんじゃの」


日本で唯一間近で潜水艦を見ることができる公園である。

(「アレイからすこじま」ウィキペディア)








「これは?」

「魚雷積み込み用クレーンじゃそうな」

「そうか。ここは、魚雷発射実験場じゃったんよね」

「このクレーンは戦後、しばらくの間、稼動していたということじゃ」




「これはクレーンに取り付けられているプレート」







「これは、係船柱(繋船柱。けいせんちゅう)」

「係船柱は、ロープを使って船舶を岸壁につなぎとめるものじゃね」

「英語で言うと、ボラード(bollad)じゃの」







「砲も飾ってある」







「子規の句碑もあるんじゃ」


従軍する人を送る

陽炎に
心許すな
草枕

子規








「道を挟んで山側にレンガ造りの建物があって、今も倉庫として使われとるんじゃ」

「これらも旧海軍工廠の建物?」

「旧水雷部の建物で、左奥から、10号、9号、8号」




「そして6号庫。このうち、9号だけ戦後に建てられたそうじゃ」

「水雷(すいらい)って何?」

「水雷とは、機雷、魚雷などをいうんじゃの」

「どう違うんか、全然わからんけど?」

「機雷(機械水雷)は、水の中にあらかじめ沈めておいて、船舶が近づくと爆発する。たとえば、『宇宙戦艦ヤマト』第11話「決断!!ガミラス絶対防衛線突入」では、ヤマトの行く手を阻むように、「デスラー機雷」が仕掛けてあったよのう」

「ヤマトといえば、艦首の下の方からミサイルを撃ちよったけど、あれは魚雷じゃないん?」

「これは、設定上「艦首ミサイル」になっとる。魚雷(魚形水雷)は、艦艇や潜水艦、飛行機から発射されて水中を航行し、船舶に当たってを爆発させるんじゃの」







「これは旧電気部の工場で、今は淀川製鋼所の第2工場として使われとるそうじゃ」





「アレイからすこじまでは、映画『男たちの大和/YAMATO』(2005年)のロケも行われたんじゃの」



↓『男たちの大和/YAMATO』のロケ地については、こちら↓

「アレイからすこじま」映画「男たちの大和/YAMATO」ロケ地マップ(呉版)





訪問日:2011年(平成23年)12月10日
2012年(平成24年)1月9日
2013年(平成25年)5月12日






「今日は、アレイからすこじまについて話をさせてもらいました」

「次回は、からすこじまから山側へ、ちょいと寄り道をする予定じゃ。ほいじゃあ、またの」
コメント
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