晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

上林の盃状穴(40) 善福寺-2 9/14

2013-09-14 | 盃状穴

2013.9.14(土)晴れ

 善福寺の石段を観察して驚いた。あるはあるは、完全な盃状穴が、大きくてしかも深い盃状穴がいたるところにあるのだ。しかもその石段は、天空にとどけとばかり続いているのだ。ここで、一体どのように記録に残せばいいのか考えてしまう。下部の数段だけでも数十個の盃状穴があるのに、百段以上ある石段に同じように穿たれていればその数は数百個となる。それをいちいち記録していれば数日かかるし、それがどれだけの意味があるのかと言うこともある。
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一体何段あるのだろう。取り付きの数段だけでも2,30個は見受けられる。

 しかしまあ、観察しながら石段を登ってみることにする。石段は下段部が93段、上段部が13段、本殿前が2段あるようだ。幸いというか残念というか、途中の盃状穴はまばらで、数を拾い撮影するぐらいなら可能なようだ。いずれにしても今までに出会った盃状穴の中で、数の上でも形状の完全性という意味でも最高の盃状穴存在地であることは間違いない。
  観察は本堂から下りながら行うことにする。盃状穴の所在地と数を記録していくが、上からの段数であり、方向も上から見た方向である。
  本尊は十一面観音菩薩ということだが、綾部の神社仏閣を訪ねるとき、必ず一人であるということが嬉しい。今夏は南丹市、亀岡市方面を巡ったが、ウイークデイにもかかわらず、来訪者に出会う事が多かった。特に妙なものを探してうろうろしているだけに後ろめたさを感じてしまう。追いかけられるようにその場を離れ、後でもっとしっかり見ておけばと後悔することしばしである。綾部では人に出会うことはないが、結構不気味に感じることもある。特に昨今熊や獣の出没が騒がれているので、音がするとドキリとする。少なくとも地面には獣の足跡が縦横についている。
 もう一つめげるものがヤブ蚊である。特に季節が最悪なのだが、自転車で訪問する場合は裸同然のスタイルである。本堂の西側にいくつかの、お堂があるのだが、勘弁してもらった。五輪塔、板碑、カラトなどが見え、相当古いものかと思われるが、ヤブ蚊の襲来には勝てない。本堂や庫裡の裏手もいつもなら観察するが今回は省略とした。
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本堂西側のお堂群、手前の石が伝説の泣き石か。

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本堂と庫裡、本堂向かって右手の手洗石。
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本堂周辺にはこの一個だけ発見。

 それというのも本堂周辺で見つかったのは、本堂前石段の上段右手(本堂に向かって)の一個だけなのである。その部分の石材を除いて、後の石材はチャートを含む自然石で相当硬いものと思われる。文化五年(1808年)の銘がある手洗石にも盃状穴は見当たらない。つづく

【作業日誌 9/14】
薪搬出
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あと2日ぐらいかかりそう。

【今日のじょん】マーブル追悼写真集
その後来じょんしても道で会ったりしても写真まで撮ることは無かった。五月に来じょんしたときは元気で遊んでいたが、ドッグランどが未完成の時で、ついに使うことなく逝ってしまったのが残念だ。P1040438
P1040436


2013.5.12
 

コメント
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