晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

日置のこと(23) 穴虫-3  9/7

2013-09-07 | 上林地名考

2013.9.7(土)曇り、雨

 続いて亀岡市河原林町河原尻の穴虫を訪ねる。地図で見ると府道405号線の道中にあるのだが、車で走ってもちっともわからない。国分寺跡の西にあるのを憶えていたので、国分寺跡に行くことにする。
 府道25号線は405号線と並行して走っているが、こちらが昔の街道のような感じである。七福神めぐり散策コースとして整備されている。千歳町国分から道標に従い国分寺跡を目指すが、田んぼの中の道はだんだん狭くなってくる。適当なところで路上駐車して歩くことにする。

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石仏群と塔の礎石。そして西に向かう道、バックは牛松山。

 さて目的の穴虫だが、西に延びる小道があり左手に民家が見えてくる。この辺りが越ヶ坂で、北側はもう穴虫である。緩やかな下り坂となり、府道405号線に出る。
府道を挟んだこの小道の北側が穴虫だが、千代川の穴虫のように太陽の沈む、黄泉の国に続くと言う感じの地形では無い。
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小径が府道に出会うところ、右手藪の中に地蔵さまがあり、昔からの道だと思われる。このまま西に進むと国分尼寺跡に出るそうだ。

 穴虫周辺は極緩やかな傾斜があって、まばらに樹林も残っているが、その西方はまた田園が広がり、やがて桂川を渡る。その西はまたしても平地が続き、やがて千代川の穴虫の南1Kmあまりのところで山に突き当たる。春秋分の太陽が沈むのは行者山の少し北の肩辺りだろうか。
 後日知ったことなのだが国分寺跡の西450mほどの所に国分尼寺跡が在るそうだ。現在は民家となっており、案内板だけが残っているということだが、その位置は穴虫の西南の端辺りのようだ。いずれ現地を訪ねてみようと思うが、国分寺から見て穴虫が太陽の沈む大穴に続く道で、その先は黄泉の国とするという小川氏の説に従うと国分尼寺が黄泉の国というとんでもない関係になりはしないか。地形的にも太陽が沈むという感じはしない。
 どうもこの河原尻の穴虫は意味が違うような気がする。千代川の穴虫があまりにも小川氏の説にぴったりの地であったから残念な気がする。つづく
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記念に置いとくほどでも無いので写真に残す。

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よくこうやって覗いていたなあ、微妙な寝姿も懐かしい。

コメント
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