晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

自転車取締について(4) 1/4

2012-01-04 | 日記・エッセイ・コラム

2012.1.4(水)雪

 実はこの話題は昨年中に終わらせたかったのだけれど、ついつい言いたいことが出てきて二年越しとなってしまった。
 自転車の通行について違反者の取締をしなければならなくなった背景は、自転車通行の増加、マナーや法規についての教育の欠如、車両を歩道で走らせるという矛盾、スピードの出る競技用自転車等の普及、自動車運転手のマナーの欠如といったことが挙げられると思う。
 最も理想的な形は車道の左隅に自転車専用レーンを設けることである。しかしこれは極一部で設置できたとしても、あらゆる道路に作ることは不可能である。自動車だけでも一杯一杯で歩道さえも確保できない道路がいくらでもあるのだから。ましてやこのレーンをラインだけで分離するのは意味がない。自動車の駐車場所に変わってしまうのが関の山だからだ。これは歩道上の自転車レーンについても同じことが言える。ラインだけだと駐車自動車、歩行者の通行で占拠されてしまうだろうから。
 つまり専用レーンには自動車の入れない分離帯が必要なのである。
 そういう意味で現在最も有効なのが各地にある自転車道である。これは河川の堤防上などに本格的に作られた自転車道で、地方都市や大都市の近郊などにあって、その利用度はかなり高いと思う。河川管理の一環として整備されているようで、道路管理とは別の分野なのかも知れないが、レジャー、スポーツに大変役立っている。条件さえ合えば通勤にも十分利用できる。私自身嵐山木津川自転車道を長年通勤用に使用してきた。自動車は入らないけど、歩行者は散歩やジョギングなどかなり利用されている。日本一周自転車旅行では随分利用させてもらった。ただこれも一時建設ブームがあったようだが、最近新たな建設は聞かれないのだが、どうなっているのだろう。また既存の自転車道でも保守がなされずに、途中で寸断されたり、崩壊しているものも沢山見かけた。Img_1945
Img_1972 Img_1977  




焼津から伊良湖まで途切れながらも続いている自転車道。ダートになったり砂被ったり。


自転車専用レーン、自転車道は自転車の理想的な交通形態だがこれがすべてに完備されることはあり得ない。従って車道にせよ歩道にせよ如何に行儀良く棲み分けて通行するかと言うことにかかってくるのではないだろうか。つまりハード面はなかなか進まないので、ソフト面でカバーしようという方向である。つづく

【作業日誌 1/4】
薪割り

今日のじょん:最近じょん君の写真の人気が出ている。じょんが格好いいとか可愛いとかいうのではなくて、じょんの写真で上林の雪の量が解るからだそうだ。
 都会に住みながら上林に家を持っている方が雪の量を見て、やれ雪かきにいかんならんとか屋根の雪降ろしをせんなんとか判断されるそうだ。そんな方々のためにスケールを置いて写真を撮ってるが、それよりじょんがもぐってる方が臨場感があってよろしいようだ。P1000732 P1000733 というわけで今日の16時頃、降り始めだけど一晩降れば相当積もりそうだ。
 
 

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雨読 青森県地名の謎 1/3

2012-01-04 | 雨読

2012.1.3(火)

 津軽共和国文庫という奇妙なシリーズの文庫本がある。青森県の歴史や文化、言語などについて10巻の文庫本があるようだ。そのうちのひとつが本書である。
 「青森県地名の謎」古代権力は”鉄”を求めて北上した!! (松田弘州著)
あすなろ舎 1995年6月第八刷 定価600円 購入価200円
P1000729
文庫本である。


 松田氏はあすなろ舎を主宰していて、自らの著書10巻を出版しておられるようだが、既に亡くなられているということですべてが世に出ているかは定かではない。中でも「三郡誌(つがるそとさんぐんし)の謎」でこの書が偽書であるという説を展開され爆発的に読まれたそうだ。わたしは三郡誌の真偽について今語れる状況ではないのだが、ネット上で討論されている内容を見ると、様々な学者、研究者入り乱れて泥仕合状態になっているようだ。
 本書では直接的に三郡誌の件については触れていないのだが、あらゆるところで三郡誌論争同様の個人的中傷誹謗が現れている。あらゆる事柄について論争し真実に近づいていくという姿勢は学問のあるべき姿であるが、個人的な中傷誹謗からは真実は見えてこない。Img_0839

東日流外三郡誌の舞台となる十三湖(2006.9)


 本書の中に製鉄に関する地名の研究がある。サビシロ、サンナイ、ホドなど丹波の字地名に多くあり、興味深い。
 ”南部の馬産は製鉄跡地を利用”という項はわたしの研究中の事と同意見で驚いた。
 わたしは日吉町の胡麻高原は製鉄跡地、つまり製鉄のため樹木を切り尽くした地ではないかと考えている。そしてそこには官営の牧があるのである。こういった例は各地にあるようで、本書の意見には心強く感じている。Img_3289
 
灌木の胡麻高原は大きな樹林が製鉄用に切り倒されたのではないだろうか。


 もう一つ共感を覚えるのは、アイヌ地名に対する考え方である。アイヌ地名とされているものは沢山あるが、意味をなさないものが多い。単なる語呂合わせとしか思えないものがある。氏はそういった地名を内地の言葉で再検討されている。アイヌ語が東北地方に伝播したというより、本州の古い言葉がアイヌ語に取り入れられているのではということらしい。これは個別の例を見ると納得のいくもので、支持することが多いのである。
 最後に青森県の地名についてその語源を網羅しているのだが、参考になるものもあり、首をかしげるものもある。

今日のじょん:今日はおとーは同窓会で不在なので朝の内に写真を撮っておこうと撮ったんだけど、記事の内容がないよー。てかっ。P1000716   

 

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