常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

大晦日

2011年12月30日 | 季節の便り

2011年12月31日の夕陽が山脈の谷間の隙間を通して、日時計の秒針のように市街地の狭い範囲を赤く染めている。

陽が落ちる、燕岳の尾根筋の雪の輝きを覆い隠すように蒼い影が山頂に向かって伸びてゆく。

突然 山頂の一点がシリウスのように強い光芒を発する。

それは山小屋のガラス窓の反射光であり、ある季節限定のささやかなセレモニーである。

今年も様々な出来事があったけれど、最後の締めくくりに小さな光のショウに出会えたことで気持ちが和んだ。

2分程して山頂は蒼いシルエットに変った。

たおやかな歳晩である。

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登山隊入山

2011年12月30日 | 常念100景

テレビが冬山を目指して上高地に向かう重装備の登山者を伝えていた。

食料と住居を背負い、腰まで隠れる積雪と格闘しながら一歩ずつ高度を稼いでゆく。

急斜面では胸まで埋まりながら、泳ぐように両手で雪をかきわけて進む

常念は今日も吹き荒れているだろう。

 

 

 

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