或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

LD回顧(5)[ジャズクラブ]

2005-12-14 06:26:57 | 800 観光
ジャズ好きの私のことですから、例えロンドンでもライブを聴きたくて。行ったのは上の写真の、ソーホーにある有名なジャズクラブ「ロニー・スコッツ(Ronny Scot’s)」。というか実は他にも何軒か周りましたが、ロンドンにはここぐらいしか本格的なジャズを聞かせるお店がありませんでした。当日のゲストはアイアート・モレイラのグループ。

想像より広かったですね。ブルーノート東京よりも広いぐらい。結構楽しめましたけど、やっぱりPAがイマイチ。それと内装とかちょっと時代錯誤と思えるぐらい古い。日本で言えば、やや経営が下り坂のナイトクラブって感じ。まあ老舗ですから。調べてみると、この店でのライブ盤がけっこうあります。アート・ブレイキー、チェット・ベイカー、ニーナ・シモン等々。

私が持っているアルバムは1枚だけ。アムステルダム出身の美人女性ジャズシンガー、ローラ・フィジィ(Laura Fygi)の「Live at Ronnie Scott's」(2003年)。このライブ盤では、過去の多数のアルバムから曲がセレクトしてあり、まさに“営業”って感じ。バックが一流どころじゃないのが難点ですが、肩肘張らずに聴くと、あたかもクラブにいるような雰囲気でとてもいい。

彼女は1991年にCDデビュー。私も「Bewitched」(1993年)を始めとして何枚か持ってます。曲選びのセンスがいいんです。このアルバムでも、歌詞がとてもお馬鹿なジャズのスタンダード”Guess Who I Saw Today”、ミシェル・ルグランの映画の主題曲“.I Will Wait for You”、ボサノバの“Corcovado”、ビリー・ホリディの“Good Morning Heartache”と、とても多彩。

ジャケットもいいですね。オトナの女の気品と色香。うーん渋い。黒いドレスってなんかそそりますね。こういう人こそ、ライブでかぶりつきで見たいものです。悩殺されちゃうんだろうなあ。(笑)

Live at Ronnie Scott'sLive at Ronnie Scott's