或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

国立西洋美術館

2010-10-08 05:40:56 | 300 絵画
先日は東京出張の合間に上野へ。午前中の打合せが相手の都合で早朝になったのが幸いして2時間程度すっぽり空き時間ができたのがきっかけ。あいにくの雨の中を何処に行こうか悩んだけど、特に興味を引く企画展もなかったので、まずは国立西洋美術館へ。ここは2度目。これといって思い出はないけれど、松方コレクションの凄さに驚いた記憶が残っている。

10時頃に正門から入ると、平日のせいか客はまばら。館内に入ると、想像した程は閑散としておらず、多種多様な客が興味深そうに作品に見入っていた。企画展は版画の特集で、特にインパクトもなく、必然的に常設展が中心。と言っても充実している古典モノには興味が湧かないので、それらをすいすいとパスして近代の展示室へ。ふと気になったのは移動の途中。

修学旅行か学校の課外授業と思わしき制服姿の学生のグループが結構多くて。外見からは中学生か高校の低学年といったところ。その中のひとりの女の子が手に持ったインスタントカメラをブラブラさせていて。監視員の眼前だったから、すぐに注意されるだろうと思っていたら全くその気配がない。そのうちなんとその女の子が飾られている絵の写真を撮り始めて。

これにはねえ、驚いた。美術館のルールぐらい知っておけよと。ところが監視員がそれでも注意しない。ひょっとして自分の認識が間違っているのか?という疑念が湧いたので尋ねてみた。「すいません、ここって写真を撮影してもかまわないのですか?」と。すると彼女から、「ええ、フラッシュさえ焚かなければ、外部から委託されているもの以外はOKですよ、その場合は作品の横に撮影NGのマークが掲示されています、例えばこの展示室だと、これとあそこの2枚になります」と。

うーん、知らなかった。なんか情けない。完全にノックアウト状態。海外じゃ当たり前だけど、日本で撮影可能というのは初めて、しかもこんな有名な美術館で。それからは気に入った作品を撮りまくったかな。上の写真のモネの「睡蓮」(1916年)もその中の1枚。しかしねえ、気づいて良かったなあ。もし後で分かったりしていたらショックは相当大きかっただろうから。


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