或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

足立美術館

2014-11-24 06:05:20 | 300 絵画
先週の土日は、会社の部下の結婚式に招待されたこともあり島根県の松江市へ。娘が高校生の時、吹奏楽部のイベントが出雲市であったので、そのついでに亡くなったカミさんと松江城とかを観光したけど、もう十年以上も前なんだ。結婚式は日曜日の午前中だったので、最初は高速バスを使って当日早朝に出発しようかとも考えたけど、時間がギリギリだったため断念。

それと、せっかく松江まで足を伸ばすのなら、ゆっくり観光でもしたいなと色気が出てきて。結局友人と二人の、1泊2日のプチ旅行になったのだけど、土曜日に何処へ行こうかとあれこれ迷っていた時に脳裏に浮かんだのが足立美術館。広島からだと松江をいったん通過して米子へ行く途中にはなるけど、わずかだし、前からずっと行ってみたいと思い続けてきたから。

松江自動車道が今年8月に全面開通したこともあり、広島から3時間もかからなかった。遅い昼食を安来市にある出雲そばの有名店で済ませた後で、のどかな田んぼ道を少し走ると、なにやらやけに大きな駐車場が見えてきて。なんかその風情の無さに、いやーな予感がしたかな。入口で入場券を買った時も、2,300円という高額に、これまたいやーな予感がして。

だけどそんな不安は有名な庭園と、見頃の紅葉が視界に入った時に、一瞬で払拭された。米国の雑誌の日本庭園ランキングにおいて11年連続で庭園日本一に選出されているのがうなづける。庭園を十分に楽しんだ後で、横山大観の特別企画展の部屋へ。有名な上の画像の「雨霽る」(1940年)や、大作である「紅葉」(1931年)等、彼の画才が強く訴えかけてきた。

いや、改めてその才能の凄さに納得し、大満足で晩秋の美術館を後にしたのだけど、駐車場や土産物屋、はたまたポリシーが感じられない多くの洋画の展示等、どうも商業ペースにはまった薄っぺらさが随所で鼻についたもの確か。その辺りを改善すれば、所蔵の作品群が素晴らしいだけに、もっと品と風格が出るような気がした。なんてちょっと言い過ぎたかも。


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