或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

マカロン

2009-07-24 06:28:43 | 600 グルメ
今回のパリ旅行でいくつか心残りだったことがあって。そのひとつがマカロン。出発前に有名なラデュレ(Raduree)で買おうと思いながらすっかり忘れてしまっていた。気がついたのは帰国の当日。ラデュレの店舗はサン・ラザール駅やコンコルド広場、サンジェルマン・デ・プレの近くにあったのにと後悔したけど時既に遅し。諦めきれずにモンパルナスのモノプリでまがい物を購入。

クッキーとかと同じ紙ケース入りの市販品。これをお土産用にと10箱も。ところが帰国して自分で食べてみたら、想像していた味とはまるで違い、単なる濃いチーズ味の固い焼き菓子。あまりのまずさにとても他人には食べさせられないなと。家族にもきつーいダメ出しを食らい、罰としてひとりで食べることに。味をごまかすために、わざわざ蜂蜜を買ってきたりもして。

それからというもの、以前よりも本物のマカロンを食べたくなって。そんな時に娘が東京にいる息子を誘ってパリ旅行へ。実はだいぶ前から娘の方が先に行きたいと言っていたけど、結果として自分の方が先になってしまって。だからこれはチャンスと出発前にお土産として頼んでおいた。帰国するやいなや、「マカロン買ってきた?」と尋ねると、「うん、だけど...」との切れの悪い返事が。

話を聞くと、ラデュレには行けず他の店で買ってきたとのこと。袋の中を開けると入っていたのがダロワイヨ(Dalloyau)サダハル・アオキの2種類。「ええっ、ラデュレじゃないの?」とやや落胆しながらも、わざわざ買ってきてくれた娘にそれ以上は言えなかった。だけど食べてみると、本場のマカロンの美味しさにモヤモヤした気持ちは吹き飛んだ。これだよ、これ。いや美味しかった。

初めて食べたから大きなことは言えないけど、おそらくダロワイヨは濃厚でオーソドックスな味かなと。サダハル・アオキは甘さが押さえられた洗練された味。なんか、いろいろ紆余曲折があっただけに満足感がじわじわと広がってきて。とはいえ、あのマリーアントワネットが愛したらしいラデュレをやはりいつかは食べてみたい。昨年日本にできた銀座店のじゃなくてパリのを。

ダロワイヨ マカロン15個詰

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