或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

タチウオ

2010-01-28 06:47:40 | 400 釣り
魚には季節により旬がある。特に瀬戸内海は巨大な釣堀と呼ばれていて、春夏秋冬を通して様々な魚の釣りを楽しむことができる。そんな中で特に旬を感じさせるのが冬のタチウオ。というのもシーズンともなると特定の海域に相当数の船が集結するから。上の写真は先日友人と釣行した時に、愛媛県の中島周辺で撮影したもの。おそらく2百隻ぐらいはいたかな。

これはねえ、もう圧巻そのもの。ほとんどが遊魚船、個人のプレジャーボート、そして漁師さんの漁船といった小型船ばかりなので、さながら源平合戦における海戦を思わせる。なんか眺めているだけで気持ちの高揚を憶えるというか、そんな感じ。タチウオは瀬戸内海では秋ぐらいから釣れ始めて最盛期は年を越した1月いっぱい。

この日も遠くから巨大な船団が見え始めた頃から気持ちが昂ぶって。だけど近づいていくうちに、あまり釣れていないことが分かった。いざ釣り始めると、サイズは小ぶりながら、まずは自分に1本。だけど後が続かない。船長の話によると、魚探に反応はあるけど食いが渋いとのこと。自分はコンスタントに指4本クラスを釣り上げたけど、友人を含めた周りはてんでダメ。

予想外に釣れないので、途中からメバル釣りに変更して。結局自分が竿頭で9本。他はボウズとか釣れても1本とか2本止まり。実は昨年のある時期にコツが分かってきて。具体的にはセンターバランスで80グラムぐらいのメタルジグを使って、ソフトな誘いのアクションでゆっくり巻き上げる、いわゆる”しなやか釣法”。これだと早巻きよりも掛かる魚に大型が多いようような。

なんて自慢話はさておいて、今回の話のメインは料理。友人から勧められた”炙り(あぶり)”にトライしてみようと。少し前に近くのホームセンターで買っておいたのが家庭用バーナー。3枚におろした後に皮を炙ると中から脂が滲み出てきて。食べると刺身とは全く異なる食感と風味。マグロのたたきに似ている。皮にある独特の金属質の臭みが消えていて食べ易い。こんなことならもっと早く試しておけばよかったと。



パワートーチ RZ-710