或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

社労士勉強進捗[2月度]

2008-02-27 06:35:03 | 150 社会保険労務士
先月に引き続き、まだまだ盛り上がっている年金問題の話。社会保険庁も通知書の発行とか今までやっていなかった情報サービスを慌ててやり始めている。こうなると国民の心に溜まっていた疑問や不満がどんどん噴出してくる。でもまあ人口トレンドが増加から減少へ変化した歴史的なターニングポイントである時代であることを考えれば当たり前のような気もする。

というのも国民年金はいわゆる”世代間扶養方式”を採用していて、原則的にはその時代その時代で働く現役世代の保険料で老いた引退世代への年金給付を賄うというしくみ。だから少子高齢化が進めば進むほど財政は苦しくなり保険料は高くなる。ただしそれだとその上昇に歯止めがかからなくなるから、平成16年の法改正で”保険料水準固定方式”を導入した次第。

でもそうなると将来問題になるのが出生世代毎の給付倍率。給付倍率とは払った保険料の総額に対し給付される年金の総額の比率。1935~45年生まれの現在60~70歳の世代だと倍率が3~6倍に対し、1985年生まれの現在20歳世代だと2倍前後にガクンと下がる。この計算の前提には何やら眉唾的な数字が使われているという噂もあるし、ひょっとして1倍を切るかも。

だから会社勤めをしている娘は強制的に保険料を天引きされるからしようがないとしても、学生の息子は学生納付特例を申請して保険料を免除してもらっている。法律に違反しない範囲でなるべく払わないようにしておかないと、後でバカを見るのは自分じゃなくて子供だから。といっても浮いた保険料を貯金してやっている訳でもないから親として大きなことは言えないか。

いやはや娘や息子は大変な時代に生まれたもんだ。記事を書きながら脳裏をよぎるのが”諸行無常”という言葉。時代は移り変わるなあと。上の写真は叔父の法事が行われた田舎のお寺の境内で見たナンテンの実。くぐもった景色の中にその深紅が鮮やかだった。子供達もこれくらい元気であって欲しい。そうそう肝心の勉強の方だけど、まずまず順調に進んでいます。