国会も閉会中ということもあって政治の方がネタ切れの季節ですが、TVの情報ワイドショーは毎日長時間の放送を続けなければなりません。そこで狙われているのがスポーツ界。いわゆるマスコミから見ればスポーツ選手など赤子の手をひねる様なもの。ボクシング・バスケの醜聞に続いては、女子体操のコーチの話題が大きく取り上げられそうです。
これはコーチの暴力的な指導が問題化されて、当該コーチが無期限登録抹消となったというものに選手が異議を唱えたというもの。確かに当事者以外から見ればそう見られてもという指導はあって、それはコーチ自身も認めたので暴力だから追放とさっさと決めたという印象だった。おかげでマスコミに長期に渡って執拗なネガティヴキャンペーンをされることもなく沈静化していたもの。
しかし、今回は暴力を振るわれたという選手自身が、コーチを信頼しているしいわゆる暴力とは思っていないので処分の見直しを検討してほしいと訴えた。その中で女子体操界で大きな勢力を持つ体操クラブからの圧力ともとれるような言動も選手から暴露されて、これでワイドショーの餌食になるのは間違いないだろう。
今回の件は、そもそも最初の無期限登録抹消というコーチの生活の糧を奪うだけでなくそれまでの人生を全否定するような重い処分が、被害者とされる選手にきちんと意見を聞いた上で十分に検討して出されたのかに疑問があるのが問題と思う。明らかにマスコミやその後ろにいるネット世論の炎上を恐れて、拙速に尻尾切りしたのではないか。
とりあえず謝っとけばそれで問題は収まるというやり方は、あとで大きな禍根を生んでしまうのは従軍慰安婦問題がその典型例。それだけの圧力を与えるような、昨今の狂ったような集中的な報道のやり方は、そのうち更にとんでもない世の中にしていくような危惧があると思います。
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