ハローお馬ちゃん

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今年、本当にプロ野球は盛り上がったのか?

2006-11-29 | スポーツ

 今年は、WBCでの日本代表の優勝・夏の甲子園での「早実vs駒苫」の激闘など滅多に無い名勝負の続出に、一般人の方にも野球が話題になる事が多かった。そして、プロ野球は、日本ハムが北海道移転後 初の日本一に輝いてシーズンを終えた。

 私にとっては、去年のオフに巨人ファンを止めると決めた今シーズン。巨人戦はついにTVで観る事はありませんでした。(日本シリーズは、観たかな。) おまけに、ヤンキースの松井選手の骨折で、ヤンキース戦の中継も激減し、土日の楽しみまで奪われてしまいました。そんな訳で、今年はプロ野球の無い生活を送っていました。

 まあ無ければ無いで、どうってことも無く・・・。去年までの家族の気持ちが少し判ったような気がしましたね。そんな私が、日本のプロ野球界に一言書くのは、最早お門違いだとは思うのですが、今年はこれで打ち止めということで、御容赦願いたい。

 書きたいことは2つ。 まず、「今年、本当にプロ野球は盛り上がったのか?と、言う事です。

 巨人戦の視聴率の低迷と比較する形で、「日本ハムの北海道では、巨人ファンがほとんどだったのが、日ハムファンに変わった。」とか、ソフトバンクの福岡や千葉・仙台などを例に挙げて、巨人叩きをするスポーツジャーナリストやTV局(特に朝日)が目に余った。

 確かに、北海道での日本シリーズの視聴率は瞬間で70%だったし、福岡でのSB戦や関西の阪神戦の視聴率は順調だったようだ。しかし二宮清純氏らが言うように、「だから野球人気自体は衰えていない。巨人人気だけが落ちたのだ。」というのが正解なのだろうか。それは、NOだろう。

 今年の日本シリーズにしても、たまたま 稀代のスターである「新庄のラストシーズン」という話題だけが盛り上がっていて、そのおまけであるシリーズが たまたま緊迫した試合内容で興味を繋いだだけのことだ。そうでなければ、試合の流れに全く関係ない、あの新庄アップばかりの中継は説明できないだろう。

 私達が子供の頃(30年前)には、放課後の公園は暗くなるまで草野球で遊ぶ小学生達で溢れていました。また、今ほどに趣味やメジャーなスポーツも多くなく、野球が娯楽の王様だった。だから、野球のスターは文字通りスターであった。今、そういう状況だろうか。それは、NOだろう。

 高校野球も今年こそ、球史に残るような死闘で盛り上がったが、普段は年々盛り上がりに欠けてきていた。社会人野球に至っては、ニュースにすらならない。プロ野球だけでなく、野球自体の人気は間違いなく落ちている。そういうアマ球界の現状に触れることなく、プロ野球のみに目を向けるのはナンセンスだ。

 各地方で、地元球団に盛り上がるのは大いに結構な事なのだが、それと平行して全国的な人気球団の存在もまたプロ野球人気の為には必要なのではないだろうか。そう、メジャーリーグのヤンキースのように・・・。

 サッカーのJリーグは、毎年素晴らしく劇的な優勝争いを見せ続けてくれている。しかし、一般人の関心が その優勝争いに向けられる事はない。コアなサッカーファンの中だけにのみそれは向けられている。それは、全国的な人気チームを持たない、過度なフランチャイズ制の負の一面なのではないだろうか。

 そんな肝心な点を抜きにして、新聞社間の戦争の為か巨人を叩きまくるマスコミたち・・・。 間違いなく、プロ野球人気は衰退するだろう。

 もう一つは、その巨人についてだ。「巨人は勝ちさえすれば、人気復活するのか。」それも、NOだろう。

 今年の序盤戦、巨人は勝ちまくって首位を快走した。しかし、週刊誌や夕刊紙には「視聴率が伸びない。」と叩かれ続けました。まあ、意図的な巨人叩きが過ぎるので、多少は割り引いて見てあげないといけないとは思うのですが、ニュースターの誕生とか人気が上がったり、人々の話題に登ることは無かったように思う。

 そうこうしている内に、故障者続出で沈没・・・。TV局の「中継延長中止」や「中継取り止め」の話題しか無くなってしまった。

 もう何度も書いているが、ヤンキースにしてもあれだけ金に飽かせてスター選手を集めていますが、主力(リーダー)は生え抜きで固めています。だからこそ、ファンはチームを愛する事が出来るのです。

 巨人に限らず、FAで主力スター選手が軒並みメジャーリーグに流出する現状では、もはや日本のプロ野球のチームに「地元」以外の親しみを求めるのは難しいのかもしれません。だから、全国区であろうとする巨人には、特に厳しい状況であるのは仕方が無いのは理解できる。

 ただ、今の巨人をみていると、そういう現状を理解し認めた上で 何とかしようと思っているのかどうかが判らないのだ。フロント・原監督共に、未だに「勝ちさえすれば人気が出る。」とでも思っているのだろうか。もしくは開き直って「人気なんて気にしない。とにかく勝とう。」とでも思っているのだろうか。

 私は、巨人人気の回復は、プロ野球人気の回復には不可欠だと今でも思っています。だからこそ、巨人には諦めてほしくないのだ。

 -・-・-・-・-・-・-

 私が書きたかったのは、これで全てです。すっからかんですね。もう無理だ。(笑)

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2 コメント

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Unknown (asu)
2006-11-30 10:42:15
 こんにちわ

野球記事が読めて非常に嬉しいです。UPご苦労様です。

テレビ・新聞でも巨人衰退論が中心ですがお馬さんの記事を見るとそれだけではないと言う事を改めて感じます。

 私の感覚では巨人叩きをする人や巨人のせいでプロ野球がダメになったと言う人はそれだけ巨人に依存していたという事を無意識に認めてしまっているんだろうなぁと思います。

 巨人に力があるうちは何も言えず衰退したとみるやハゲタカのようにそれに群がる人達は本当の「アンチ巨人」ではないと思います。
 
 確かに巨人の数々の間違いが積み重なってこの状況になったとも思います。でもそれを巨人に「バチ」があたった的に表現する人が多くて嫌な気持ちになります。

 本当の野球ファン・アンチ巨人ファンというのは衰退した巨人に対して「哀愁」や「やるせない気持ち」を感じてくれてると思っています。

 こういう状況ですので私も生粋の巨人ファンぶっていますが正直、正視出来ないぐらい痛々しいです。

 願わくばもう一度強くて人気のある巨人に熱くなってみたいと期待してます。

 

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asuさんへ> (ハローお馬ちゃん)
2006-11-30 21:00:46
asuさんへ>
 お読み頂きありがとう。書いた甲斐があったと言うものです。
 
 <・・・巨人に依存していたという事を無意識に認めてしまっているんだろうなぁと思います。>
 全く、その通りだと思いますね。

 <巨人に対して「哀愁」や「やるせない気持ち」を感じて・・・>
 多分、私のようにそれを通り越した人も多い気がします・・・。
 
 繰り返しですが、数少なくなっている真のスター選手が、ことごとくメジャーへいく中では、全国的な人気球団というのはやはり難しいのかも。巨人も、何らかの発想の転換が必要なのかもしれませんね。
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