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考え方を変えた一戦

2024-10-01 | スポーツ

 セリーグは、8月末まで4球団による大混戦だったが、安定して勝った巨人が最後に抜け出して優勝した。大事な試合を不可解な負け方をしたりもあり、もっと楽に優勝できたのではとも思えますが、最後は地力で押し切った。大きなFAは無かったが、小さな補強や新戦力に若手の台頭で勝ち取った優勝には、これまで以上の価値があったろう。

 優勝の理由は、色々と言われている。まずは裏ローテで菅野が安定して勝ちまくって15勝3敗。苦しいはずのエースローテで戸郷が安定した投球を続け12勝。この2人が1年を通して安定していたことで大きな連敗をしなかったのが大きかった。そして、中継ぎ陣も勝ちパターンが完成して、安定して勝てるようになった上に勝ちパターン以外の中継ぎも大いに活躍した。

 野手では、吉川尚が攻守ともに大活躍で、チャンスに弱いと思っていましたが勝負の8月以降はチャンスメイクのみならずチャンスでも大活躍し、守備でも鉄壁の守備がどれだけ投手を助けたことか。彼に続いて若手も台頭しており、岡本のメジャー行の噂はあっても楽しみも大きい。そして、新外国人も大いに活躍してくれた。

 そんな新外国人の、チームを変えた劇的一発が出た試合が今年のハイライトだったと思う。この試合が無ければ、恐らくチームはCS争いが精一杯でそれすら競り負けていたのではないかとすら思っている。そんな試合が、5/30のソフトバンク戦だった。その時までの巨人は。23勝22敗3分と何とか5割ラインで踏ん張っていた状況。但し、その5割も取れて4点の貧打線のせいで、ほとんどが大接戦で粘って勝った試合ばかりだから重苦しい雰囲気が漂っていた。序盤からバントバントの阿部采配。しかも適時打が出ない。長打もない。相手に3点取られたらもう負けたと思ってしまう感じ。

 そんな中での交流戦で、今年ぶっちぎりで優勝した強いソフトバンクとの一戦。3回を終わって0-5。大敗を覚悟した。相手エラーと四球で無死1・2塁からタイムリーヒットで1点も、まだ点差はあり大きな期待はしていなかった。そこで新外国人フェルナンデスの打席。まだ大きな期待はしていなかったのだが、そこで1点差に迫る3ランホームランをレフトスタンドに叩き込んだ。1点差、まだやれる。そんな気持ちがチームに乗り移ったのか、ヒットの後に岡本の逆転2ランホームランが出て一気に逆転した。試合はそのまま、井上投手のロングリリーフと継投で勝利した。

 この試合の影響は、今年の巨人にとって大きなものとなった。まず、阿部監督は異常なほどのバント多用を改めたこと。それでも、この試合以降で点はあまり取れたとは言いませんが、雰囲気はかなり良くなった。飛ばないボール対策としてのバント多用だったのだろうが、やはり一発の威力の重要性に思うところがあったのだろう。また、この試合でロングリリーフした井上投手がそのまま第5・6番手の先発として大いに活躍したこと。グリフィンが夏場に復調して戻ってくるまでの苦しい時期を耐えられた。

 巨人はCSを勝ち抜いて、再びソフトバンクと日本シリーズを戦えるのだろうか。お楽しみはこれからだ。

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