ハローお馬ちゃん

ニュース、スポーツ、芸能、競馬
ぼちぼちやってます

それ以外で解決できない

2020-07-28 | 日記・エッセイ・コラム

 全身の筋肉が動かなくなっていくという難病のALSを患う女性の依頼を受けて、薬物を投与して殺害した疑いで、医師2人が逮捕された。安楽死殺人は常に議論になるが、いまだに法的には進展していない。

 今回の件については、まず本人が強く安楽死を望んでいたことは間違いないようだ。そして、この2人の医師は彼女の主治医ではなく、全く無関係な場所で医療に従事していたこと。彼女の家族が、安楽死に同意していなかった事が報道されている。

 当初、私はこのニュースの第一報を聞いた時、主治医が患者とその家族の度重なる安楽死の懇願に耐え切れずにやむを得ず行った様に勝手に想像していた。しかし、彼女の父親の医師たちへの非難コメントや続報を見ている内に考え込んでしまった。これは難しい問題だ。この医師たちに強い批判や処罰が向けられても仕方がない。

 更に続報を見ていくと、この亡くなられた女性がかなり美しくしかも優秀な方だったのも伝えられていた。それだけに、彼女がこの病の辛さも調べて理解した上で深く強い絶望感を持ったであろうことも想像に難くない。

 私は個人的には自殺否定論者です。私はしないだろう。しかし、どうしようもない苦境に陥って、もう生きていたくない気持ちになる人がいる事もあるとは思っている。だから、安楽死については決して結論は出ないのだろう。

 何でも「権利」と言ってしまうのはどうかと思いますが、自殺すらできない人の「死以外では解決できない絶望感」をどうやって少しでも薄めることができるのか。そこが宗教や死ぬ権利の考えどころだと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする