サッカーのコンフェデレーションズ・カップは、日本時間の月曜早朝に行われた決勝戦でブラジルがスペインを下して優勝しました。日本代表は、緒戦のブラジル戦を完敗すると第2戦のイタリア戦では2点を先行するも終わってみれば嫌な予感通りの逆転負け。最終戦のメキシコ戦は2点を先行されて終了間際にどうでもいいような1点を返したのみで3連敗で終わりました。
日本では掌を返したような悲観論までが飛び交う始末。では、日本代表は駄目なのでしょうか。あまり楽観論を書かない私のブログですけど、実はそんなに悲観していません。組み分けにもよるのでしょうが、結構やれるのではないかと思っています。それは、以下の理由です。
3連敗の敗退とはいえ、元々強豪揃いのかなり厳しい組に入った日本。グループリーグ敗退自体は驚くようなことではないだろう。3連敗についてもである。
内容は、緒戦と3戦目は確かに内容的には一方的に押し込まれました。しかし、緒戦の週にW杯予選最終戦を中東で戦ってからブラジルへ渡るという何とも厳しい日程。ただブラジルに行って2~3日で試合するだけでも結構辛いのに、中東の試合後ではきつすぎるだろう。
日本にとっては既にW杯出場は決定しており、対戦相手のイラクも敗退が決定しているという状況。しかし、完全に控え組の出場ということはなく、香川選手や守備や中盤の主力もかなり出場しました。その上に、主力の本田選手はイラク戦こそ出ませんでしたが故障明けでようやく間に合った状態。イラク戦に出た長友選手もひざが手術も検討するような状態。コンフェデを勝つつもりな用兵とは最初から思えなかったのです。
ならば、日本代表が体調さえ良ければもっとやれるのかということ。ロンドン五輪を思い出していただきたい。優勝候補スペインを緒戦で破って勢いに乗って決勝トーナメントも緒戦を勝って4位に入った事を。結果的に、スペインは日本に敗れたことでチームが動揺して1点も取れずに敗退したのですが、最後のフィニッシュが出来なかっただけでチーム自体は間違いなく相当に強かった。
それを全員が献身的に動き続ける日本サッカーをやれた緒戦だったので、スペイン相手でも押すことが出来て勝てたわけ。五輪が進んで、選手に疲れが蓄積するにしたがって試合内容は落ちていって結局メダルさえ逃して4位・・・。もちろん、チームもフル代表ではないし状況も違いますけどね。つまり、体調さえ良ければ日本のサッカーで十分戦えるということです。南アフリカW杯のベスト16も、南半球で冬の涼しさがあって体調的に楽であったのも大きかったと思う。
もちろん、今コンフェデでは選手層の極端な薄さや守備の甘さを露呈しました。そこは改善する必要があるでしょう。しかし、選手の体調さえある程度整っていたならばもっとやれる。それも思っても良いのではないか、そう感じた大会だったと思います。