寒椿怒りあらはの日本海
砂浜に足をとられて冬うらら
祖父の生まれ故郷(新潟県上越市)から御法要の通知を頂いた。久ぶりの祖父のルーツを訪ねる機会に恵まる。時間に余裕がありましたので、鉛色の空に荒々しく
波しぶきが襲う冬の日本海を見たくなり海岸寄りの国道を走る。日本海の冬の海は荒荒しい反面淋しさを感ずるが、また寒椿のように忍耐強い美しさがあるような気がいたします。私は冬の日本海が好きである。祖父は(明治20年生まれ)修行中に新潟高田から過酷な県境富倉峠を歩いて超えこの飯山へ行商に来ていた。そして年季が明け、飯山に居を構えた苦労人である。従って私が祖父から三代目となるわけですが、果たして責任を全うしたかどうかはいささか疑問ですが、病気を期に思うように任せない人生の探求を終焉し、ゆっくりとスローライフといきたいと常々思っていますが・・・・・」